2023.07.20
こんにちは、獣医師の平川です。
2023年8月の出張診療のお知らせです。
【日 程】8月11日(金・祝)~16日(水)
【場 所】北海道
12日(土)道東
16日(水)新千歳
その他未定
→詳しい場所・時間は申込後にメールでご連絡いたします。
★今回北海道で初診を受けられる方はその後も遠隔診療(オンライン)で継続治療が可能です。
→詳しくは遠隔診療ページをご一読ください
【注意事項】
※ご自宅への往診は行いませんのでご注意ください。
※待ちあわせ場所と時間はご指定いただけません。お申込みいただいた方にこちらからメールにてお知らせします。
※今回は屋外会場を予定しています。予めご了承願います。
※通常初診ではお話に90分かけていますが、屋外会場では所要時間は1組あたり10~15分の病変確認と写真撮影のみとなります。診療の詳しい説明は後日オンラインにてフォローさせていただきます。
※出張診療は獣医師1名で実施いたします。1日で診られるわんちゃんの数に限りがあるため痒み症状が出ているわんちゃんを優先して診させていただきます。ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
北海道エリアで愛犬の皮膚トラブルにお悩みの方はぜひこの機会にご相談ください。
※初診の形式は「直接受診」を選択し、
コメント欄に「北海道」とご記入ください。
↓
問診への回答及び写真送付(無料)
↓
遠隔診療の適応判断
↓
初診料のご入金
↓
対面診療(10~15分)
対面診療後は、オンライン通話アプリを利用して詳しい診断結果をご説明させていただき、その後は再診もオンラインにて受診していただけます。
申し込み時点~メール問診回答までは無料ですので、北海道エリアで愛犬の皮膚炎や皮膚病、その他皮膚トラブルにお悩みの方はお気軽にお問合せください。
投稿者:
2023.07.15
《2023年度お盆休み》
8月10日(木)午後休診
8月11日(金)~14日(月)終日休診
上記期間中にいただいたお問合せは15日(火)より順次対応させていただきます。
尚、休み明けはご予約が集中する傾向がありますので、ご予定がお分かりの方はお早めにお問合せいただけますようお願いいたします。
四季の森どうぶつクリニック
TEL:0562-85-2215
通常診療:月・木・金・土
午前9時~11時40分/午後16時~17時(木曜日は18時半まで)
《初診の方へ》
初診は午前診療と午後診療の間で実施しております。
予約日・時間の調整はお申込みフォームを確認後に相談させていただきますので、まずはお気軽にお申込みください。
(ホームページの申込フォームからお申込みいただくとWEB割が適用になります)
詳しいお申込み~予約までの流れは初診の方へをご覧ください。
投稿者:
2023.07.13
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードル×パピヨンの子の症例です。
【症例】
トイプードル×パピヨン 10歳 女の子(避妊済)
【経過】
〇8年前から痒みをメインに通院
〇元々アロペシアの素因は感じられた症例
〇ケガや入院から徐々に毛が薄くなる
〇10歳を超えたあたりから一段と毛が薄くなる
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらは首の写真です。
次に胸~腹部の写真です。
脇・腹部はほぼ毛が生えていません。
こちらは右体側です。
最後に毛をかき分けた拡大写真です。
ほとんど地肌が見えている状況です。
この子は若い時から薄毛があり、各種検査で異常がなかったためアロペシアの体質による脱毛と診断しました。
当初はアトピー性皮膚炎による痒みがあったため、アトピー治療をメインとしながらアロペシアへの積極的な治療は行っていませんでした。
しかし怪我による入院や体調不良によって徐々に毛が薄くなったため、10歳を越えてはいましたがいよいよ脱毛に対して積極的な治療をしたいとなった症例です。
今回のポイントは治療内容です。
当院の標準的なアロペシア治療とは異なる治療内容で、かなり特殊なアプローチを採用しました。
理由は「脱毛の仕方」です。
アロペシアではありますが、よくある典型的なアロペシアではないと判断しています。
ごくわずかな差なのですが、「このタイプは○○○で生えると思う」という閃きがあったため、あえてアロペシア治療とは異なるアプローチを選びました。
治療前~投薬6ヶ月後の比較写真をご覧ください。
見えていた地肌は毛に覆われ、毛の色も変わっています。
飼い主様からは、毛が増えシャンプー後のブローが大変と嬉しい悲鳴があがりました。
結果はご覧の通り、順調かつ劇的に改善しました。
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当院では、遠隔診療(オンライン診療)の対応もしております。
アロペシア症例は特にデリケートで、いつ毛が再生してくるのか予測不可能であったり、一旦生え揃った後も換毛期にぶり返してしまうこともあるため、定期的に診察しその都度処方を調整していく「長期的な継続治療」が必要になります。
また、今回のように治療には色々な方法があり、体質に合わせた治療が推奨されます。
この判断は相当な経験をつまないと難しいのが現実です。
まだまだ全国的に皮膚科獣医師が少ない状況です。当院に通うのが難しく「頼れる皮膚科の獣医さんが近くにいない!」という方は、ぜひ当院の遠隔診療をご検討ください。
【遠隔診療の流れ】
〇ホームページからお申込みフォームを送信
↓
〇メール問診+画像診断
↓
〇遠隔診療の適応判断
遠隔診療の適応にならない皮膚疾患の場合は
直接通院をお勧めします。
↓
〇初診日時のご相談・初診料ご入金
※メール問診の内容・撮影部位はお申込み後にメールでお伝えします。
※遠隔診療では、パソコンでもスマホ・タブレットでも利用可能なzoom(オンライン通話アプリ)を使用します。
【お申込みフォームについて】
東京で初診可能な方は「東京サテライト申込フォーム」を、初診を往診希望の方は「遠隔診療申込フォーム」をご記入の上、送信してください。
※症状によってはできないこともございます。
ご希望の方はこちらをクリック👉 東京サテライト
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.07.10
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はチワワの子の症例です。
【症例】
チワワ 2歳5ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1年中の痒み
〇四肢を舐める
〇噛む
〇抗生剤を服用するも改善せず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
こちらは左前足です。
こちらは左前足です。
最後に腹部と左足の拡大写真です。
それでは治療から約1ヶ月後の様子を比べてみましょう。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常と脂漏症
毛並み異常の症状は、
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・湿疹がある(皮膚が弱い)
・皮脂が多く、ベタベタする
があげられます。
ポイント②心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
日常の行動パターンで、純粋な痒みではなく、
心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
この症例の場合ですと、
・床や絨毯や人を舐める
・食糞をする
・ほこりや毛を咥える
・靴下を収集する
・良く興奮し、走り回る
・クルクル回る
・散歩が嫌い
・他のわんちゃんを怖がる
があげられます。
皮膚炎と痒み症状を詳細に分類すると、
・食生活が悪い
・純粋な痒み
・イライラや不安による掻痒行動
・脂漏症による悪化
・被毛形成異常による悪化
となります。
すべての問題点を初診時に把握し、適切なアプローチを同時に行うことが重要です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
⑤週に1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
この子の場合、治療開始から約1ヶ月後には舐める、噛む、搔く行動が10分の1まで減り、毛の密度も高くなりました。
アトピーや毛並みの異常を特徴とする被毛形成異常や心因性の診断&治療は標準治療ではなく、
今回の症例でも特殊な投薬治療を組み合わせて改善に導いています。
同じような症状でお困りの場合は当院への受診をお勧めします。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.07.05
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 1歳0ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇去勢手術後から痒がる
〇四肢を噛む
〇毛が薄い
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらは首の写真です。
次に胸から腹部の写真です。
こちらは右脇の拡大写真です。
そして腹部の拡大写真です。
こちらは右前肢の外側です。
噛むため毛が短くなっています。
次に右後肢です。
こちらも同様に毛が一部無くなっています。
最後に毛を掻き分けている画像です。
全体的に毛が薄く地肌が見えています。
柴犬と言えばモフモフな密度のある毛のイメージですが、ほど遠い状況です。
さて、〇〇〇に入る言葉ですが…
答えは「アンダーコート」です。
柴犬の健康指標の1つは「アンダーコートの有無」です。
健康なわんちゃんほど1年通してしっかりしたアンダーコートがあります。
💡詳しく解説していきますね。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常
まず確認することは『毛並み』です。
柴犬で1番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
この症例の場合ですと、
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・アンダーコートがない
があげられます。
ポイント②心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
日常の行動パターンで、純粋な痒みではなく、
心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
この症例の場合ですと、
・ドッグランで一人で走っている
・バイク通り過ぎるとを追いかける
・マットをずっと舐める
・靴下やマスクを収集する
・尻尾を追いかける
・食糞をする
があげられます。
「痒くてイライラして余計に噛んでしまうのか」
「癖で噛んでしまい皮膚が荒れてしまうのか」
獣医師の適切な判断が必要です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+
それでは治療から1ヶ月半後の様子をご覧ください。
この症例の場合は、アポキルに加えて心因性に対して
投薬治療とパーソナルケアpⅡ+を追加するだけで、12日後には掻痒行動が5~8割減りました。
1ヶ月半後にはAfter写真の状態まで改善しました。
・毛の密度増加
・毛質、毛色の改善
・毛量増加
・アンダーコートの再生と密度改善
初診時に認められた『毛並み異常』と『心因性』をクリアすることができました!
アトピーや毛並みの異常を特徴とする被毛形成異常や心因性の診断&治療は標準治療ではなく、
今回の症例でも特殊な投薬治療を組み合わせて改善に導いています。
同じような症状でお困りの場合は当院への受診をお勧めします。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.07.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
当院では、初診時は直接診察させていただき、2回目からの診察をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
今回はオンライン診療で改善したフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 7歳2ヶ月 男の子
【経過】
〇7歳になってから無数の円形脱毛ができるようになった
〇痒みがあり、掻いたり、転がって体を擦ってしまう
〇頭や背中の皮膚が硬い
それでは対面で診察した初診時の様子をご覧ください。
まずは正面からのお写真です。
次に頭です。
円形に脱毛しているのが分かります。
こちらは背中とその拡大です。
脱毛しており、その部分は赤く、ただれており、皮膚もゴワゴワと硬くなっています。
最後にお腹です。
脱毛している部分が何箇所もあります。
それでは治療後のお写真と比べてみましょう。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常
一般的には知られていない病気で、被毛形成異常を見落とされていると皮膚が弱いままのため、さらに膿皮症は治りにくくなります。
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
・湿疹がある(皮膚が弱い)
こちらが当はまる子は、被毛形成異常を疑います。
ポイント②免疫異常
免疫異常は目に見えず、数値化できないため、原因がわからないまま「アレルギー」と置き換えられて考えることがあります。
「アレルギーではない免疫異常」と「普通と思っていたことが、実は病気」がわからないとずっとスッキリしない状態が続いてしまいます。
的確な医療があれば写真のように「見たことない!」というくらい劇的に改善するのですが、この治療は教科書には掲載されていないため現時点では当院でしか提供できない治療です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareジェル
⑤腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
この子の場合、治療開始から3週間も経たないうちに痒みが1割に減り、2か月後には湿疹も減りました。
同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
【初診申込はホームページから】
①初診申込はWEBフォームより24時間受け付けています。
※通常、申込内容確認後1~2営業日での返信を目指していますが、休診日をまたぐ場合や、申込が立て込むともう少しかかる場合もあります。
→当院ホームページの【初診の方へ】をお読みいただき、該当する申込フォームを記入・送信してください。
②関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.06.14
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はオンライン診療症例の紹介です。
『オンライン診療で本当に治るのか?』
「ずっと通院しても治らない子が、
本当にオンラインで治るの?」
初めは半信半疑の飼主様も多いのですが、
治療が進むにつれて
だんだん様子が変わってきます。
「まるで魔法みたいに痒みがなくなった」
「毎日ご機嫌で過ごしてくれて嬉しい!」
「もっと早く診てもらえばよかった」
実は、皮膚病のほとんどは
見た目と症状から診断が可能で、
検査で異常が出ることは少ないです。
だから「写真診断」と「問診」ができれば
オンラインでも高精度な診断が可能であり、
治療成績には差がないと考えています。
実は実際に診るまでもなく、そして検査するまでもなく、
メールで写真を送ってもらった時点で診断と治療方針と
三ヶ月後までの劇的改善のイメージはできます。
【症例】
柴犬 13歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】※問診メールに対して、メールで回答いただいた症状を紹介します。
「保健所から引き取ったときから手足を舐める癖があり、かかりつけの獣医さんや皮膚の専門家の方などに診てもらっていましたが、あまりよくなったことはありませんでした。
半年くらい前から劇的に悪化して何をしても効かないので、本当に可哀想で、どうか助けてください。」
「去年の12月末くらいから痒みがひどくなり、床に顔を擦り付けたり、手足を噛んだり、血が出るまで掻いたりしてしまい、常に僕か同居人が見ていないとダメな状況です。エリザベスカラーもずっとしています。顔は、目の周り、鼻の周りの毛がなくなっています。床に擦り付けていたりするからです。この力がとても強くて、相当力を入れなければ止められないレベルです。
手足は毛がほとんどなく、黒くなってしまっています。特に足は、皮膚が硬くなってしまっています。お腹は比較的大丈夫ですが、優しく指の腹で掻く、というか撫でてあげると、足をバタバタさせて気持ちよさそうにするので、痒かったんだろうなと思います。脇や股関節も黒くなっています。陰部に関してもかなり痒そうにしていて、散歩から帰ってきて(散歩中はエリザベスカラーを外してます)すぐに陰部を気にして舐めてしまいます。 」
初診は対面で診察します。その時の状態をご覧ください。
まずは横顔です。
目の周りと鼻周りの皮膚は黒くただれ、毛が抜けています。
生えている部分も毛が薄くスカスカです。
次に四肢です。
左後肢は移っていませんが、四肢全て一部脱毛し、皮膚が赤黒く変色しています。
手先も同様です。血が出るまで噛み続けている影響です。
こちらは内股です。
同じく皮膚は赤黒く変色し脱毛しています。
生えている毛も粗毛状態です。
最後に体の側面です。
先程お伝えしたように、四肢の毛は抜け皮膚が変色しています。
【診るポイント】
〇被毛形成異常
・毛の密度、毛質、毛の色が悪い
・アンダーコートがない
・春のはっきりとした換毛がない
・抜け毛が多い
柴犬はこのタイプで治りにくくなっていることが多いですね。
勘違いされやすいのですが、アレルギーの可能性は低く、食事療法やスキンケアで治るタイプでもありません。
アポキルがよくないことはないのですが、このタイプはどれだけアポキルを服用しても症状を抑えるのは難しく、
アポキルだけでは劇的な改善はほぼ不可能です。
しかし特殊な投薬治療により劇的に改善する余地が高いので、適切かつ積極的な投薬治療をお勧めしています。
ただし、この投薬治療は教科書に記載されていないため、当院以外でここまでの改善は難しいと考えています。
【当院の治療方針】
①被毛形成異常
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食生活変更
・スキンケアECプラス
③心因性
・投薬治療
それでは初診時と治療から2ヶ月後を比較してみましょう。
※飼主様のご協力を得て写真を掲載しております。
初診〜2回のオンライン再診を経て、
after写真のように密度のある毛が生え揃い痒みも減りました!
飼主様も毛が柔らかくなったと実感されいます。
写真を見ると毛並みの変化がよくわかると思います。
「愛犬の痒みの原因を知りたい」
「長引く痒みから解放してあげたい」
「毎日ご機嫌で過ごしてほしい」
繰り返す愛犬のアトピーや脂漏症、慢性的な痒みにお悩みの方は、一度当院受診をご検討ください。
※ただ、オンライン診療にはその子の症状によって向き不向きがあります。
オンラインでは治療が難しいタイプの場合は、通院をお勧めしています。
【初診申込はホームページから】
①初診申込はWEBフォームより24時間受け付けています。
※通常、申込内容確認後1~2営業日での返信を目指していますが、休診日をまたぐ場合や、申込が立て込むともう少しかかる場合もあります。
→当院ホームページの【初診の方へ】をお読みいただき、該当する申込フォームを記入・送信してください。
②関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2023.06.10
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はウエルシュテリアの子の症例です。
【症例】
ウエルシュテリア 6歳3ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇2~3歳頃から痒みがあり、だんだん悪化している
〇抗ヒスタミン剤やアポキルを1年以上ほとんど毎日服用するも改善せず
〇噛む、舐める行動が始まると止まらなくなってしまう
〇1年以上エリザベスカラーを外せていない
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは右腕の写真です。
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
こちらは胸の写真です。
胸もほとんど毛がない状態です。
次は股、後足のお写真です。
こちらもほとんど毛がありません。
こちらは身体側面の写真です。
最後に身体側面を拡大した写真です。
皮膚がガサガサし、硬く、黒くなっています。
【初診時の課題ポイント】
テリア系の皮膚病は難治性になりやすいです。
よくアトピーと言われやすく、アポキルが処方されることが多いのですが、アポキルが効きにくいテリアは少なくありません。
なぜテリア系の痒みにアポキルが効かないのか?
以下の項目に当てはまるタイプはアポキルが効きにくい傾向が強くなります。
・毛が薄い
・脂っぽい
・臭いがでやすい
・繊細、神経質
特に脂漏症になっているテリアではアポキルで痒みをコントロールするのはかなり無理があります。
そこで注目されるのが、「スキンケア」です。
が!
スキンケアで脂漏症が改善するには限界があります。
軽度であればスキンケアである程度まで緩和も期待できますし、絶対に実施すべき大事なアプローチになるのですが、実は根本的なアプローチにはなりません。
脂漏症に対してはスキンケアよりもっと大事なことがあります。
脂漏症を引き起こす基礎疾患への投薬治療です。
積極的な投薬治療によって、脂漏症はかなり改善が期待できます。
適切かつ積極的な投薬治療によって、スキンケアの効果もさらに上がります。
それでは、初診時から約11か月後の様子をご覧下さい。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常&脂漏症
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+
⑤週1~2回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2023.06.09
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はミニチュアダックスフンドの子の症例です。
【症例】
ミニチュアダックスフンド 12歳3ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇全身に痒みがあり、特に梅雨の時期に悪化
〇湿疹から瘡蓋を繰り返す
〇11歳で保護する以前より発症
〇『掻く』が6割、『舐める』が4割
〇シャンプー週1回、保湿週1回
〇アポキルの効果はあるが、飲まないと痒がる
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首です。
全体的に薄いですが、中心部分はほぼ生えていません。
次に胸とお腹です。
こちらも体の中心に毛は生えていません。
こちらはお腹側の尻尾の付け根です。
ごっそりと毛がありません。
最後に右後肢の内側です。
湿疹があり、皮膚は黒く、鱗状になっています。
全体的に薄毛で、皮膚コンディションが低い。
そのため被毛形成異常によってアトピーの悪化と部分的に膿皮症が起きていて、アポキルが効かない状況になっていると診断しました。
【当院の治療方針】
①被毛形成異常
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食生活変更
・スキンケアECプラス
③脂漏症 & 膿皮症
・ホームケア強化
→じっくり丁寧なクレンジング・シャンプー・保湿のフルコースを週1回の頻度で実施していただきました。本人(犬)としてはこれだけでも随分楽になります。
それでは治療から4ヶ月後、さらに8ヶ月後の様子を比べて見ましょう。
初診(対面)〜5回のオンライン再診を経て、ここまで改善してきました!
上記の3つの治療を開始して1ヶ月時点で大幅に痒みが軽減→2ヶ月目にはニオイがなくなり、毛がツヤツヤになってきたと実感いただいています。
写真を見ると毛並みの変化がよくわかると思います。
これは表面だけでなく「内面から」変わってきている証で、
ここまで毛並みが回復してくると、痒みや膿皮症もかなり改善してきます。とはいえ油断は禁物で、まだ投薬治療は継続が必要ですが徐々に減薬していくように計画しています。
参考までに、この子は痒くなりやすい体質のためアポキルも処方していますが、毎日飲ませていたのが現在は2日に1回〜3日に1回に減薬。症状に合わせて都度調整しています。
~再発しない身体作り~
「再発しない身体作り」のために
・腸活(腸管免疫改善)と
・毛並みの回復 は欠かせません。
感覚的にわかっている方も多いと思うのですが
「毛並みが悪い」のは
「どこかに異常があるサイン」なのです。
当院では一般的な治療で治らない難治性の皮膚病の子を多く診ていますが、
そのほとんどに共通しているのが
「毛並みが悪い」という点です。
ただし、毛並みの良し悪しは
どんな検査をしても測れないし、
確立された治療法もまだありません。
おそらく一般の動物病院では診断すらしてもらえないのが現状でしょう。
痒みの原因がすべて毛並み異常とは言いませんが、経験上、健康な犬に比べて皮膚病になりやすい子には何らかの遺伝疾患があることは確かです。
「愛犬の痒みの原因を知りたい」
「長引く痒みから解放してあげたい」
「毎日ご機嫌で過ごしてほしい」
繰り返す愛犬の膿皮症や脂漏症、慢性的な痒みにお悩みの方は、一度当院受診をご検討ください。
【初診申込はホームページから】
初診申込はWEBフォームより24時間受け付けています。
※通常、申込内容確認後1~2営業日での返信を目指していますが、休診日をまたぐ場合や、申込が立て込むともう少しかかる場合もあります。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】上林
投稿者:
2023.06.08
こんにちは、獣医師の平川です。
2023年度、群馬出張診療のお知らせです。
【日 程】
【日 程】7月16日(日)~17日(月)
【場 所】群馬県
→詳しい場所・時間は申込後にメールでご連絡いたします。
★今回群馬県で初診を受けられる方はその後も遠隔診療(オンライン)で継続治療が可能です。
→詳しくは遠隔診療ページをご一読ください
【注意事項】
※ご自宅への往診は行いませんのでご注意ください。
※待ちあわせ場所と時間はご指定いただけません。お申込みいただいた方にこちらからメールにてお知らせします。
※今回は屋外会場を予定しています。予めご了承願います。
※通常初診ではお話に90分かけていますが、屋外会場では所要時間は1組あたり10~15分の病変確認と写真撮影のみとなります。診療の詳しい説明は後日オンラインにてフォローさせていただきます。
※出張診療は獣医師1名で実施いたします。1日で診られるわんちゃんの数に限りがあるため痒み症状が出ているわんちゃんを優先して診させていただきます。ご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。
群馬エリアで愛犬の皮膚トラブルにお悩みの方はぜひこの機会にご相談ください。
※初診の形式は「直接受診」を選択し、
コメント欄に「群馬」とご記入ください。
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問診への回答及び写真送付(無料)
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遠隔診療の適応判断
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初診料のご入金
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対面診療(10~15分)
対面診療後は、オンライン通話アプリを利用して詳しい診断結果をご説明させていただき、その後は再診もオンラインにて受診していただけます。
申し込み時点~メール問診回答までは無料ですので、群馬エリアで愛犬の皮膚炎や皮膚病、その他皮膚トラブルにお悩みの方はお気軽にお問合せください。
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