2023.09.16
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はミニチュアピンシャーの子の症例です。
【症例】
ミニチュアピンシャー 8歳3ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇1年中痒みがある
〇痒みに対して舐めたり噛んでいる
〇アポキルが効かなくなる
〇サイトポイント(注射)でも改善なし
〇皮膚に湿疹がある
〇フケが出ている
〇脱毛している
〇ステロイドや抗生剤を止めると悪くなる
東京サテライトで初診を実施し、2回目以降の診察はすべてオンライン診療で治療した症例です。
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首の写真です。
毛は薄く地肌が見えています。
次に胸~お腹です。
こちらはほとんど毛が生えていません。
次に背中です。
全体的に薄く、所々毛が抜け落ちています。
腰にはフケも確認できます。
最後に右体側です。
こちらも毛が薄く地肌が見えています。
【初診時の診極め】
ポイント:被毛形成異常
ミニチュアピンシャーの子の薄毛は当たり前と思っている方が多いと思いますが、フワフワ、モコモコが本来の姿です。
この症例の特徴としては、
・首の毛が薄い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・毛が抜ける
・地肌が見えている
・フケがでる
・アトピー(痒み)
・痒みにアポキルが効きにくい
が上げられます。
単純なアトピーであればアポキルで十分コントロールできますが、コントロールできない場合は基礎疾患(被毛形成異常)が疑われます。
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、治療開始から14日ほどでフケと痒みが減り、アポキルの服用頻度も減りました。
3ヶ月後にはフサフサに生え、
『2ヶ月前の状態が信じられないくらい綺麗に!』
『気になるところが無い!』と飼い主様に喜んでいただけました。
今回ご紹介しているAfter写真は治療から10ヶ月のもので、治療効果が維持できていることがお分かりになると思います。
オンライン診療で直接診るのは初診の1回だけではありますが、診療に大事なのは何度も診ることではなく
「初診時に3か月後の治療結果を予測できること」です。
今回は3か月で改善できると予測通りの結果がでました。
遠方にお住まいの方でも継続しやすい医療を提供できますので、お困りの方は当院までご相談ください。
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受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事 ※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ 当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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