2023.09.26
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴の子の症例です。
【症例】
柴 3歳3ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇繰り返す痒み
〇アポキルを服用しても痒みはマシになる程度
〇ワキ、胸、首、顔を掻く
〇手先から手首、尾の付け根を舐める、噛む
〇エリザベスカラーを付けての生活
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは胸の写真です。
こちらはお腹の写真です。
こちらは後足の付け根の写真です。
次はお尻の写真です。
最後に身体側面の写真です。
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっている部分もあります。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・アンダーコートがない
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。この異常に適切な『診断』と『治療』が行われないと改善できません。
ポイント②心因性
・ドッグランで単独行動をし、輪の中に入れない
・他の犬がいると吠える
・水が嫌い ・スリッパを収集する
・枯葉を追いかける
・興奮癖があり、スイッチが入ると部屋を走り回る
・食糞する
これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
それでは治療後の様子と比べて見ましょう。
この子の場合、治療からわずか1ヶ月で痒みが3割ほどに減りエリザベスカラーが外せるようになりました。当院受診前はアポキルを1日2回服用しても痒い状態が続いていたのですが、当院治療1か月後にはアポキル1日1回の服用でも痒みのコントロールが可能になったそうです。 治療から2ヶ月後には搔くことはなくなり、噛むことは1割、舐めることは2~3割まで減りました。 飼主様からは『毛並みの良さが人生初!』と言っていただけました。
皮膚科診療は「皮膚を診る」ことが非常に重要なのですが、「診る前にわかる」ことも重要です。
今回の症例のように遠方(北海道)にお住まいの方でも継続しやすい医療を提供できますので、お困りの方は当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ 当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
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