2023.10.11
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 5歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇4カ月齢から続く季節が関係ない痒み
〇首の脱毛
〇アポキルが効かなくなってきた
〇ステロイドや抗生剤を繰り返し使用するも改善が無い
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首です。
一部分ごっぞりと毛が抜け全く生えていません。
次に胸~お腹です。
胸の拡大写真です。
時に脇の薄毛が目立ちます。
脇の拡大写真です。
こちらはお腹の拡大写真です。
見えている地肌は赤黒い色をしています。
最後に毛をかき分けた写真です。
柴犬特有のアンダーコートが無く、地肌が見えています。
【初診時の診極め】
題名 ○○に入る言葉は「毛並み」です。
ポイント:毛並み異常
柴犬でまず確認することは、
毛の密度・色・アンダーコートなど『毛並み』です。
首に毛がないことは一目瞭然ですが、他にも毛が生えていないことがわかりますか?
一見首以外は問題ないようにみえるかもしれませんが、
実は全身で毛が十分に生えていません。
このくらいの毛並みの柴犬は世の中にもたくさんいるので問題ないようにみえると思いますが、本当の健康的な毛並みは違います。
この写真だけで「毛が生えていない」とわかること、
「どうしたら毛が生えるか」を瞬時に判断できないとこの皮膚病を根本的に改善させることはできません。
過去にも同じようなケースをご紹介していますが、
確認するところは『アンダーコート』です。
健康であれば根本が黒または白のアンダーコートで全身覆われているのが正常です。
この症例の場合ですと、
・毛が薄く細い
・毛が抜ける
・毛に密度が無い
・地肌が見える
・アンダーコートが無い
・ツートンカラーでない
があげられます。
毛の異常はお薬の効果にも関係があります。
今回の症例は、以前効いていたアポキルが効かないと感じられています。
『アポキルが効かない』ではなく
『アポキルが効かない理由が見落とされている』です。
当院の診察では、
効かない理由である『毛並み異常を診極める事』
そしてその『毛並み異常を改善する投薬治療』
を受けることが可能です。
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
・アロペシアGR+
それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、12日後には痒みが1割以下まで減り、
約1ヶ月半後にはAfter写真の状態まで改善することが出来ました!
毛量がかなり増えたのがお分かりいただけると思います。
黒いアンダーコートもしっかり発毛し、毛並みが改善されました。
痒みもほぼなく、現在はアポキルの使用は3日に1回の頻度でコントロールできています。
今回の症例でも特殊な投薬治療を組み合わせて改善に導いています。
同じような症状でお困りの場合は当院への受診をお勧めします。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
特にECとpⅡ+をセットで使うのが被毛にいいでしょう。
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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