柴犬の症例報告

【柴犬の皮膚科治療】診察時確認するのは○○○○○○○

2023.07.05

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 1歳0ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇去勢手術後から痒がる

〇四肢を噛む

〇毛が薄い

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

こちらは首の写真です。

次に胸から腹部の写真です。

こちらは右脇の拡大写真です。

そして腹部の拡大写真です。

こちらは右前肢の外側です。
噛むため毛が短くなっています。

次に右後肢です。
こちらも同様に毛が一部無くなっています。

最後に毛を掻き分けている画像です。

 

全体的に毛が薄く地肌が見えています。
柴犬と言えばモフモフな密度のある毛のイメージですが、ほど遠い状況です。

 

さて、〇〇〇に入る言葉ですが…



答えは「アンダーコート」です。

 


柴犬の健康指標の1つは「アンダーコートの有無」です。
健康なわんちゃんほど1年通してしっかりしたアンダーコートがあります。

💡詳しく解説していきますね。

 


【初診時の診極め】

ポイント①毛並み異常
まず確認することは『毛並み』です。
柴犬で1番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
この症例の場合ですと、

・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・アンダーコートがない

があげられます。

ポイント②心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。

日常の行動パターンで、純粋な痒みではなく、
心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
この症例の場合ですと、

・ドッグランで一人で走っている
・バイク通り過ぎるとを追いかける
・マットをずっと舐める
・靴下やマスクを収集する
・尻尾を追いかける
・食糞をする

があげられます。

「痒くてイライラして余計に噛んでしまうのか」
「癖で噛んでしまい皮膚が荒れてしまうのか」
獣医師の適切な判断が必要です。



【当院の治療プラン】

①アトピー
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法

③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+

 

 

それでは治療から1ヶ月半後の様子をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 


この症例の場合は、アポキルに加えて心因性に対して
投薬治療とパーソナルケアpⅡ+を追加するだけで、12日後には掻痒行動が5~8割減りました。
1ヶ月半後にはAfter写真の状態まで改善しました。
・毛の密度増加
・毛質、毛色の改善
・毛量増加
・アンダーコートの再生と密度改善

初診時に認められた『毛並み異常』と『心因性』をクリアすることができました!

アトピーや毛並みの異常を特徴とする被毛形成異常や心因性の診断&治療は標準治療ではなく、
今回の症例でも特殊な投薬治療を組み合わせて改善に導いています。
同じような症状でお困りの場合は当院への受診をお勧めします。

受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
 スキンケアECプラス(腸活)
 パーソナルケアpⅡ+(心因性)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。

 

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】オンライン診療で皮膚治療

2023.06.14

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はオンライン診療症例の紹介です。

 

 

『オンライン診療で本当に治るのか?』

「ずっと通院しても治らない子が、
 本当にオンラインで治るの?」

初めは半信半疑の飼主様も多いのですが、
治療が進むにつれて
だんだん様子が変わってきます。

「まるで魔法みたいに痒みがなくなった」

「毎日ご機嫌で過ごしてくれて嬉しい!」

「もっと早く診てもらえばよかった」

実は、皮膚病のほとんどは
見た目と症状から診断が可能で、
検査で異常が出ることは少ないです。

だから「写真診断」と「問診」ができれば
オンラインでも高精度な診断が可能であり、
治療成績には差がないと考えています。

実は実際に診るまでもなく、そして検査するまでもなく、
メールで写真を送ってもらった時点で診断と治療方針と
三ヶ月後までの劇的改善のイメージはできます。

 

【症例】

柴犬 13歳1ヶ月 女の子(避妊済)

【経過】※問診メールに対して、メールで回答いただいた症状を紹介します。

「保健所から引き取ったときから手足を舐める癖があり、かかりつけの獣医さんや皮膚の専門家の方などに診てもらっていましたが、あまりよくなったことはありませんでした。
半年くらい前から劇的に悪化して何をしても効かないので、本当に可哀想で、どうか助けてください。」


「去年の12月末くらいから痒みがひどくなり、床に顔を擦り付けたり、手足を噛んだり、血が出るまで掻いたりしてしまい、常に僕か同居人が見ていないとダメな状況です。エリザベスカラーもずっとしています。顔は、目の周り、鼻の周りの毛がなくなっています。床に擦り付けていたりするからです。この力がとても強くて、相当力を入れなければ止められないレベルです。
手足は毛がほとんどなく、黒くなってしまっています。特に足は、皮膚が硬くなってしまっています。お腹は比較的大丈夫ですが、優しく指の腹で掻く、というか撫でてあげると、足をバタバタさせて気持ちよさそうにするので、痒かったんだろうなと思います。脇や股関節も黒くなっています。陰部に関してもかなり痒そうにしていて、散歩から帰ってきて(散歩中はエリザベスカラーを外してます)すぐに陰部を気にして舐めてしまいます。 」

 

 

初診は対面で診察します。その時の状態をご覧ください。

 

まずは横顔です。
目の周りと鼻周りの皮膚は黒くただれ、毛が抜けています。
生えている部分も毛が薄くスカスカです。

次に四肢です。
左後肢は移っていませんが、四肢全て一部脱毛し、皮膚が赤黒く変色しています。
手先も同様です。血が出るまで噛み続けている影響です。

こちらは内股です。
同じく皮膚は赤黒く変色し脱毛しています。
生えている毛も粗毛状態です。

最後に体の側面です。
先程お伝えしたように、四肢の毛は抜け皮膚が変色しています。



【診るポイント】
〇被毛形成異常
・毛の密度、毛質、毛の色が悪い
・アンダーコートがない
・春のはっきりとした換毛がない
・抜け毛が多い

柴犬はこのタイプで治りにくくなっていることが多いですね。  
勘違いされやすいのですが、アレルギーの可能性は低く、食事療法やスキンケアで治るタイプでもありません。
アポキルがよくないことはないのですが、このタイプはどれだけアポキルを服用しても症状を抑えるのは難しく、
アポキルだけでは劇的な改善はほぼ不可能です。
しかし特殊な投薬治療により劇的に改善する余地が高いので、適切かつ積極的な投薬治療をお勧めしています。
ただし、この投薬治療は教科書に記載されていないため、当院以外でここまでの改善は難しいと考えています。

【当院の治療方針】

①被毛形成異常
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食生活変更
・スキンケアECプラス 

③心因性
・投薬治療

それでは初診時と治療から2ヶ月後を比較してみましょう。
※飼主様のご協力を得て写真を掲載しております。

 

 

 

 


初診〜2回のオンライン再診を経て、
after写真のように密度のある毛が生え揃い痒みも減りました!
飼主様も毛が柔らかくなったと実感されいます。

写真を見ると毛並みの変化がよくわかると思います。

「愛犬の痒みの原因を知りたい」

「長引く痒みから解放してあげたい」

「毎日ご機嫌で過ごしてほしい」

繰り返す愛犬のアトピーや脂漏症、慢性的な痒みにお悩みの方は、一度当院受診をご検討ください。

※ただ、オンライン診療にはその子の症状によって向き不向きがあります。 
 オンラインでは治療が難しいタイプの場合は、通院をお勧めしています。

【初診申込はホームページから】

①初診申込はWEBフォームより24時間受け付けています。
※通常、申込内容確認後1~2営業日での返信を目指していますが、休診日をまたぐ場合や、申込が立て込むともう少しかかる場合もあります。

→当院ホームページの【初診の方へ】をお読みいただき、該当する申込フォームを記入・送信してください。

②関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

 

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

 

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない掻き壊しの原因

2023.05.09

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 1歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇生後9か月から痒み(掻く・舐める)が続いている

〇掻いてしまうため、毎日アレルギースーツを着用し保護している

〇アポキルを服用しても改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面のお写真です。

 

次は首のお写真です。

 

こちらは胸のお写真です。

こちらはお腹の写真です。

こちらは身体側面のお写真です。

 

最後に皮膚の拡大写真です。

お写真見ていただくと、首、胸、脇、お腹、体側面が完全に地肌が見えてしまっています。

それでは初診から約2ヶ月後の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

今回この子で注目した点は、以下2点です。

①被毛の異常
 ・首の毛が生えない
 ・地肌が見える
 ・手足が細い
 ・毛をかき分けた時に地肌が見える

 
②純粋な痒みではない(心因性)
 

心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・絨毯や玄関マットを噛む
・床を舐める
・ぬいぐるみの中綿を取る
・興奮すると階段を上り下りしたり、部屋を走り回る
・散歩中に犬を見ると伏せをして近くにくるまで動かない、または視界から消えるまで動かない
・散歩中に自転車や動いているものを見ると視界から消えるまで動かない

これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ

治療から約1ヶ月で絨毯を噛んでしまう行動が無くなり、約2ヶ月でほぼ痒みが無くなり、毛の量も増え、モコモコになりました。心因性に関しても、治療をするとスムーズに散歩ができるようになったり、日常生活でも指示を聞けるようになったそうです。

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当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルより大事な治療法

2023.05.05

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 6歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇1歳前から年中痒み(6年間)

〇アポキルは効果はあるが、下痢を起こす服用できず

〇減感作療法行うも改善なし

〇アレルギー検査(IgE&リンパ球)結果に基づいた食事療法を続けても改善なし

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは両腕の正面からの写真です。
毛がほとんど生えていません。

次に胸腹部です。
こちらも同じく毛が生えておらず、皮膚の色も良くありません。

胸部の拡大写真です。

腹部の拡大写真です。

左体側の写真です。
腕や大腿部も毛がごっそり無くなっています。

大腿部の拡大写真です。


最後に皮膚をかき分けた写真です。
アンダーコートがほとんどなく、スカスカしています。

 

【注目ポイント】

・地肌が見える
・脇から胸部にかけて毛が生えない
・後肢と股にも毛が生えない
・アンダーコートが少ない
・アンダーコートが2色になっていない

柴犬で一番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
毛並み異常があると皮膚トラブルを増やしたり、治りにくくなっているため最優先で治療することをオススメします。


【当院での治療】
〇被毛形成異常の改善
・投薬治療
・食事療法
・アロペシアGR +

それでは治療から3ヶ月後の状態と比べて見ましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

治療を始めてから10日弱ですでに痒みは1-2割まで減り、1ヶ月後には毛が生え始めました。
そして治療から3ヶ月後にはafterの写真の状態まで改善されました。
脱毛部分はなくなり、びっしりと密度のある黒いアンダーコートが復活しました。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない脂漏症

2023.03.31

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 12歳10ヶ月 男の子

 

【経過】

〇一度搔いたり舐め出すと止まらない痒み

〇アポキルが効かない

〇サイトポイントで痒み良くなるが、毛が生えない

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面のお顔の写真です。

次に顎下から首。

そして首下から胸です。

皮膚は赤黒くただれ、毛が生えていません。

こちらは右側面です。

身体の内側が特にひどい状況であることが分かります。

次に右前肢です。

そして右後肢。

毛は生えていますが、ポソポソとした弱々しい毛です。

次に胸から腹部にかけての写真です。

首下に比べより悪く、皮膚はほどんど黒く全く毛が生えていません。

それぞれの拡大写真です。

こちらは胸部。

そして腹部です。

今回この子で注目した点は、以下の2点です。

①柴犬特有の遺伝的体質
一般的な治療・スキンケア・食事では改善が難しいため、投薬の組み合わせが重要となります。
痒みに対する投薬治療ではなく、被毛異常に対する投薬治療です。

②心因性
純粋な痒みだけでなく、不安定な心を抱えていることで過剰な痒み行動が起きている可能性があります。

心因性と考えられる以下の行動を問診で確認できました。
・ドッグランで他の犬と交流せず単独行動
・昔は他の犬に威嚇していた
・雨やシャワーなど水が嫌い
 

【当院での治療】
①アトピー、脂漏症
・投薬治療
※アポキルやサイトポイント注は使用しません。
・週1回のスキンケア
 Medicareオイル
 Medicareシャンプー

②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法
・スキンケアECプラス

③心因性掻痒症
・投薬治療

 

それでは初診時と治療から3カ月後の様子を比べてみましょう。

 

治療から1か月後にはほぼ痒みが無くなり、
さらに2ヶ月後には、4年ぶりにアンダーコートが復活しました。同時に活発性が上がったとの事。

そして治療から3ヶ月後、afterの写真の状態まで回復しました。
痒みは無くなり、全体的に細く弱々しい毛はしっかりと芯のある毛に生え変わりました。
密のあるアンダーコートも維持でき、掻き分けても皮膚は見えません。
首下から脇、胸~腹そして股の皮膚は綺麗になり、毛が生え始めています。

 

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】噛み始めたら止められない、アトピー性皮膚炎治療

2023.03.11

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 5歳1ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇痒みがあり、掻く、舐める、噛んでしまう

〇腕やの内側や足首の内側を噛み始めると、止まらなくなってしまう

〇痒み止めの薬を服用しても最初は効果あったが、効かなくなってしまった

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面と顔のアップのお写真です。

 

 

こちらは首の写真です。

 

次は、右前肢の写真です。

内側を噛んでしまい、毛が薄く、赤みがある状態です。

次は、胸の写真と脇ののアップの写真です。

脇も毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

 

こちらは右後肢の写真です。

後肢の内側も噛んでしまい、毛が薄くなっています。

最後に皮膚の拡大写真です。

アンダーコートが少なく、毛の密度が低くなっています。

 

 

それでは初診時と治療から約3ヶ月後の様子を比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

治療を始めてから2ヶ月後には毛もフサフサに生え、飼主様は「ぬいぐるみの様に生えた!」とおしゃっていました。徐々に痒みも減っていき、afterのお写真を撮った3ヶ月後には消失しました。

【この子の場合のポイント】
・眉毛がある
・脇の薄毛
・内股の薄毛
・アンダーコートが少ない
・アンダーコートが2色になっていない

これが皮膚トラブルを増やしたり、治りにくくなるになっているため治療することをオススメします。

【当院での治療】
被毛形成異常
・投薬治療 ※教科書に掲載されていない治療方法の為、他院での治療は難しくなります。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】冬毛が生えてこない

2023.03.08

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 6歳2ヶ月 男の子

 

【経過】

〇1年前から首輪に沿っ毛が生えなくなってしまった

〇冬毛も生えない

〇痒みなし

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面の写真です。

こちらは正面から見た首の写真です。

こちらは横から見た首の写真です。

首輪がついていた部分だけ毛がありません。

 

次は胸、お腹の写真です。

毛がスカスカで、お腹は赤みがあります。

 

こちらは右側面の写真です。

最後に皮膚の拡大写真です。

毛の密度が低く、スカスカです。

 

首輪をしているところに沿って毛が生えてこなくなってしまったため、ハーネスに変えてみたが、改善はなかったそうです。痒みはないが、脱毛範囲が広がり、お腹や尻尾のあたりの毛も薄くなっています。

 

それでは、初診時と治療から3ヶ月後の様子を比べてみましょう。


 

 

 

 

 

元々活動的ではなかったそうですが、治療を始めて2か月頃には活動的になり、お散歩で走るようになったり、ベランダに出て遊んだりするようになったりと性格にも変化がありました。
治療を初めて3ヶ月頃にはお写真のように毛がびっしり生え揃いました。

【当院での治療】
①被毛形成異常
・投薬治療 ※教科書に掲載されていない治療方法の為、他院での治療は難しくなります。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の毛並み異常】他の犬や人に吠えなくなった

2022.11.23

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】柴犬 1歳10ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇1歳になる前から痒みがあった

〇アポキルやステロイドを使用するも効かない

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

こちらは胸部拡大した写真です。

次に少し下がり胸腹部。

そして腹部です。

こちらは前足を正面から見た写真です。

右前足の側面です。

そして右後ろ脚側面。

右の横顔。

この写真は体側の毛をかき分けたところです。

 

一見細身の子かな?と思われるかもしれません。

アポキルやステロイドの治療をするもあまり効果が感じられず、連続で服用してマシになるかな?程度だったそうです。

 

今回のこういった治療が効かない理由は、毛並み異常と心因性が関与しています。

この2点に重点を置き内科治療とサプリメントの使用(スキンケアECプラス・パーソナルケアPⅡ+)を開始しました。

 

治療から1カ月後の再診では痒み行動簿現象を感じられましたが毛並みの異常はまだ改善されていませんでした。

 

更に1カ月後。口の周りだけ掻くがその他の場所はたまに程度で激減したとのこと。そして毛にも変化が…

それでは治療から3カ月後の様子をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

毛量の増加。一目瞭然ですね!

この毛量が柴犬の本来であり、この子の姿だったんですね。

 

この子は痒み行動・毛量の他にも変化があり、

以前は他の人やわんちゃんに自分からギャンギャン吠えてしまい一緒に遊んだり居ることができないため、ドッグランにも行けず…。

 

それが治療後、楽しそうにする姿や他の人にも吠えなくなり、他のわんちゃんとも遊べるように!

 

ご家族からは「先生に会えてよかった。もっと早くに出会いたかった」とうれしいお言葉頂けました。

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】2カ月で毛がフサフサに

2022.09.28

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は一般的な治療が効かない柴犬の子の症例です。

 

【症例】 

8歳 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇3年前から身体を『掻く・舐める・噛む』といった痒み症状が始まり、徐々に悪化傾向

〇食物アレルギー検査をし、食事療法や手作り食にするも改善せず

〇アポキルやステロイドの使用もしたが良くならず

 

初診の時の様子をご覧ください。

 

まずはお顔の写真からです。


次に首下から胸。

胸下から両前肢です。

胸の拡大写真です。

胸から腹部にかけての拡大写真です。

腹部の拡大写真です。

 

横の全体写真です。

ここからは各部位の拡大写真です。

まずは右前足。

次に下半身。

そして右後ろ脚。

最後に横顔~首周辺です。

 

柴犬さんかと疑うくらい容姿が変わっています。

全体的にほとんど毛が生えていません。

皮膚は赤黒く像のようにゴワゴワして強張り硬くなっています。

 

まずは投薬治療を主軸に、腸内の免疫異常が原因と考え腸内環境改善のため、当院がお勧めするフードとサプリメント(スキンケアECプラス)で治療を開始しました。

 

それでは、初診時から2ケ月後の様子をご覧ください。

 

この写真は毛をかき分けた写真です。密に毛が生えアンダーコートも復活しています。

1ヶ月後には痒みが劇的に減り、2ヶ月後には写真の状態まで改善しました。

離島から船に乗って通院する必要があり、「頻繁に連れてこれないけど、治りますか?」と初診時に心配されていました。


もちろんこのタイプは当院では非常に改善させやすく、通院間隔を開けながらでも改善は可能です。
実際に今回の改善までに必要な診察は2回、
1回目:初診時
2回目:検査結果説明
3回目:改善後の写真撮影
でした。

この子のように食事といったアプローチでは改善不可能のため、投薬治療が必要になります。
ただ投薬治療の組み合わせが特殊なため、アポキル・サイトポイント・ステロイドなどで同じように改善しない場合は当院への受診を強くオススメします。

お勧めするアプローチ
・投薬治療
・スキンケアECプラス
・アロペシアGR+
・食事療法(アレルギー対策ではない)
・スキンケア(治るものではないが、必要)

今回使用しているサプリメントは、当院オンラインショップでお買い求めいただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない痒み

2022.07.15

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はアポキルが効かない痒みを持った柴犬の子の症例です。

 

【症例】柴犬  8歳11か月  男の子

 

【経過】

〇下顎、耳、お腹を過剰に掻いてしまう

〇3年前からアポキルを毎日服用し、多い時は1日2回服用しているが改善されない

 

それでは、初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは横顔のお写真です。

目や口周りなど赤みがあり、掻いて傷になっているところもあります。毛もまばらに生えている状態です。


続いて首、胸、お腹のお写真です。

毛がほとんどなく、皮膚の状態もガサガサしているのが分かります。

 

 

次は前肢のお写真です。

 

最後に身体の側面と皮膚を拡大したお写真です。

毛が薄く、スカスカになっています。

 

 

それでは、初診時から約8ヶ月の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比べて見ていただくとフサフサにに毛も生えて毛質も良くなりました。掻きすぎてできていた傷もなくなり、とてもきれいな皮膚になりました。飼い主様にお家での様子をお伺いすると、前より穏やかに過ごせてお散歩の足取りも軽くなったと仰っていました。柴犬はストレス弱く、皮膚の状態が悪いと痒みストレスから行動異常が増えることがあります。

 
この子はアポキルを1日2回服用してもまったく改善されない重度の皮膚病ですが、柴犬の遺伝的体質が強く表れている典型的な皮膚疾患です。痒み止めであるアポキルが効かない理由「隠れた基礎疾患(遺伝)」が見落とされているため、そこにフォーカスして積極的な投薬治療を行いました。見違えるような治療結果で皮膚病があったことすらわからないまでに改善しました。
 
 
この子の場合、問題点は3つあります。
 
①痒み
「アトピー」の1つですが、単純なアトピーであればアポキルで痒みは十分すぎるくらいコントロールできるはずです。アポキルを毎日服用してコントロールでいない場合は、アポキルが効かないのではなく「別の原因が診落とされている」と考えた方がいいです。
柴犬はこのタイプが多く、診落としには「毛並み異常」「食事管理」「心因性」が挙げられます。
 
②毛並み異常
健康な柴犬は1年通してアンダーコートがあります。このアンダーコートをつくることができないタイプは皮膚病になりやすく、重症化すると今回の症例のような脂漏性皮膚炎につながります。
問題はこの毛並み異常を一般的な動物病院では診断・治療が難しいことです。
当てはまる場合は当院受診をお勧めします。
 
③心因性
柴犬はその独特な性格・気質から、痒みストレスに弱く、皮膚を傷めつけてしまうほど舐める・掻く・噛むが重症化することがあります。
この「性格・気質」に対する診断・治療も非常に難しく、当院でしかできない治療もあるため、当てはまる方は受診をお勧めします。
 
柴犬の皮膚病は「遺伝」に問題があります。
いかに理にかなっていることとはいえ、正直なところスキンケアやサプリや食事では改善させるのは難しいです。
 
「柴犬だから」というのはその通りですが、「仕方ない」と諦める必要はありません。
「柴犬だから仕方がない」ではなく、
「医療だからできることがある」が当院の皮膚科診療です。
治療に向き合うことはとても大変ですが、大半は劇的に改善すると思ってください。
完治はしないため継続が必要ですが、柴犬の90%以上は今回の症例のように「まるで完治したかのよう」まで改善することができると考えています。
 
ただ当院でしかできないことばかりですので、遠くても受診を推奨いたします。
当院では継続をオンライン診療で提供することもできますので、遠方の方もぜひご検討ください。
※症状によってはできないこともございます。
関東にお住いの方は、東京サテライトで初診をさせて頂くことも可能です。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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