2025.08.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 7歳2ヶ月(初診時) 男の子
【経過】
〇1歳から発症
〇7歳になるまでの6年間毎日1日2回のアポキルを服用するも改善なし
〇ステロイドを服用するも改善に至らず
〇なめる:かく=6:4
それでは初診時の様子をご覧ください。
【初診時の診極め】
ポイント①:被毛形成異常
・毛質がバサバサしている
・地肌が見える
・アンダーコートがない
・抜け毛が多い
こちらが当てはまる子は『被毛形成異常』を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。
毛が薄いことは『正常』でも『個性』でもありません。
毛が薄いことには病気が隠れています。
ポイント②:心因性今回の一番大切なポイントとなるのがこの心因性です。
下記の症状を要チェック!!
ご自宅のわんちゃん、特にフレンチブルドッグの子は
こんな行動はとっていませんか?
✓他の犬に威嚇する、逃げる
✓食糞をする
✓マンホールをよけて歩く
✓1人で興奮して走り出す
✓ぬいぐるみを破壊する
✓拾い癖がある(小石、小枝、木の実、虫など)
上記のような行動パターンをもつ子は心因性の症状がでやすい傾向が強くなります。
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
純粋な痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
人間に置き換え分かりやすく例えるならば『癖』と同じようなものと言えるでしょう。
今回の症例もこのタイプで心因性の掻痒行動が強く出ていました。
理由は…本当は『痒くない』から!です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
→投薬治療
抗生物質やステロイドの服用は無し!
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+
③被毛形成異常
・投薬治療
・スキンケアECプラス
④週に一回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
それでは治療から約3ヶ月後を比べてみましょう。
純粋なアトピー(痒み症状)のみであれば、アポキルやステロイドが効きます。
この子の診断は『アトピー』『被毛形成異常』『心因性搔痒症』の3つが合わさってしまったために
6年も改善にされなかったと言えます。複数の要因を1つずつ解決していかない事にはこのような
皮膚病はどれだけアポキルを服用しても改善されません。
「舐める、掻く」から「被毛が薄い」ではなく「被毛が薄い」から
「肌が弱く舐める、掻くの症状が出やすい」
と言えるでしょう。被毛がしっかり生え揃っていたならばそれに比例し
皮膚も強くなるため、痒みが落ち着きます。
被毛形成異常や心因性搔痒症は当院でのみ治療することが出来ますので、
似た症状のわんちゃんがいましたら是非当院にお越しください。
今回の症例のように皮膚と心因(行動)への特殊な投薬治療は、
当院のみで受けることが可能です。
同じような症状でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】 岡崎
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