2015.09.12
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
台風が過ぎ去り大空が広がると夏の雰囲気もあり、、夜の肌寒さが秋の訪れを感じさせとても心地いい季節ですね♪
さて、今日は少し珍しいミニチュアダックスフンドの慢性脂漏性皮膚炎の「診極め」です。
本日9月12日が当院の初診、過去に4年間で4件の動物病院での治療歴があります。
それでは「今日」の状態をみてみましょう。














獣医師としては失格ですが、診ているだけでも胸が痛くなります。
目やにがついているのが珍しいわけではありませんし、病気で目ヤニがでていることくらい獣医師なのでわかるのですが、表情をみていると悲しい顔で泣いているようにもみえてしまいます。
獣医師としては感情を抑えて病気と向き合わないといけませんし、心の甘さは痛い目に合う要因になるため気を引き締めて望もうと思います。
必ず綺麗に改善させます。
では今後の予定です。
毎回お伝えしていますが、こういった症例をみるときは頭の中でいくつかパターンをつくります。
検査は絶対に見落としてはいけない疾患の判定と、初診時に描いたいくつかのパターンの仕分けのために行います。
仮診断は本日行った検査結果が出揃う1週間後を予定していて、次回の再診時に検査センターに提出する項目もありますし、一部の疾患の検査は「ある程度皮膚が改善してから最終判断」としているので、4~8週間後に確定に近い診断が出せると思います。
ですが治療は今日から始まっています。
次回1週間後の再診時には明確な改善がでていると思います。
1ヵ月後にはわんちゃんも元気になり、表情も変わっていると思います。
四季の森どうぶつクリニック
平川将人
投稿者:
2015.09.08
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
随分と涼しくなっているのですが、雨が続いているせいか湿疹に悩まされるわんちゃんが多いですね。
今日は湿疹の話ではありませんが、同じく気温・湿度が高い時期に悪化しやすい脂漏性皮膚炎のわんちゃんの紹介です。
8月26日に掲載したパグの脂漏性皮膚炎の症例のその後です。
【症例】
パグ 約5歳 男の子(去勢済み)
【病歴】
〇生後6ヶ月すぎからの皮膚病
〇季節性の悪化あり
〇食事療法で改善なし
〇免疫抑制剤は嘔吐する
〇アレルギー検査済み
では初診時の状態です。









前回の記事は初診のあとに作成し、このようにまとめました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
獣医師としては初診時に何を考えるか?
大きく2つ、診極めることが重要です。
1つは、初診時に鑑別診断としてどのような病名・病態を候補にし、優先すべき検査が何かを判断することです。
2つ目は同時に治療方針が何か、検査結果の如何にかかわらず初診時に想定できていることです。
検査結果が予測不可能な結果であることはほぼないため、検査結果で初診時の想定した治療内容が考え直されるようなことはほぼほぼありません。
1ヶ月後には臨床症状(痒み・フケ)の改善と皮膚機能の正常化が認められ、3ヵ月後にはパグらしい雰囲気になっていると思います。
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この初診からわずか3週間後の状態を比較してみましょう。
画像をクリックすると拡大してみることができます。
ほとんどの痒みは改善しました。
フケ・臭いも90%以上改善しています。
皮膚もやわらかく、しっとり肌に再生しています。
あと1~2ヶ月後にはふわふわの被毛が再生していると思います。
このわんちゃんも検査結果は2回目の再診時、4回目の再診時にわけて説明し、皮膚がきれいに改善したところでようやく確定診断となりました。
大事なのは初診時に何を選択するのか?
必要な検査の選択、そして治療法の選択、ほとんどの症例で初診時に診極めことが可能です。
検査結果を想定しながら初診時から積極的な治療法を選択することができれば、わずか3週間で見間違えるほど改善することができます。
投稿者:
2015.09.07
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
最近は雨が続いていますね。
今日は先週に紹介したポメラニアンの症例の続きです。
8月31日の初診時の状態を当日紹介し「何をすべきか」とお話したので、今日2回目の再診時の状況を紹介します。
【症例】
ポメラニアン 1歳半 男の子
【病歴】
〇2ヶ月前から痒みを伴う皮膚病
〇抗生物質、ステロイド(0.5mg/kg)を継続するも改善せず
〇食事療法(アミノペプチド)継続中
まずは初診時の状態です。

痒みの強い頚部の状態です。

わかりにくいため、毛をかきわけてみましょう。

こういったときはしっかりと病変部を確認するため、そして治療のためにも毛をカットした方がいいです。

頚部のやや右側の拡大です。

続いて、右上腕~方にかけての拡大。

頚部の左側の拡大です。

続いて、頚部を右側から。

上の写真の拡大です。

続いて、左後ろ足の内側(膝の内側)。

上の写真の拡大です。

前回の記事でこう記しました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日最優先で行うべき治療法は?
そして今後予測される治療方針は?
すべて初診時に判定可能です。
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そこから1週間後の今日を比較してみましょう。
写真をクリックを拡大してみることができます。
初診時に行った検査は2回目の本日お伝えしました。
きれいに改善させてから原因を伝えるというなんとも不思議な流れですが、当院ではめずらしくありません。
よく「検査してみないと原因わからないですよね?」と飼主さまからいわれますが、今回のように「原因が特定されていなくても治療法はわかる」ということは珍しくありません。
むしろ初診時に治療法がわからなければ、検査してもわからないとすら思います。
初診時には「原因を追究する」とともに、「治療法を導くこと」がとても重要です。
当院の初診を受けられる方には今回同様に、初診時に「必要な治療はこうでしょう!」とお伝えするようにしています。
投稿者:
2015.09.01
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今日は晴れたり大雨だったり・・・天候の急変が多い1日でしたね。
最近はかなりこまめにブログを書いていますので、ぜひ以前の記事もみてください。
さて、今日は「名前は知っているけど診断し難い&治し難い」という皮膚病です。
症例はトイ・プードルです。

痒みとして目立つ部位の一つは背中です。

少しわかり難いので、赤い枠で記します。

拡大してみましょう。

この部位だけ被毛が短くなっているのがわかると思います。
何度もかじることでその部位だけ毛が短くなっています(毛が抜けているわけではない)。
続いて、右側です。

同じように赤い枠で記します。

2箇所をそれぞれ拡大しましょう。


続いて、左側です。

少し拡大してみます。

痒い部位を記してみます。

それでは初診時から1ヵ月後です。
それぞれ画像をクリックすると拡大することができます。
痒みもほとんどなくなり、均一な毛並みにもどっています。
さて、初診時に僕が下した答えは・・・・・・・・・・・「心因性皮膚病」です。
心因性皮膚病、これは精神的な問題で痒み行動を引き起こすという皮膚病です。
アレルギーでもなく、菌でもなく、寄生虫でもなく、ホルモン疾患でもありません。
客観的な検査方法もなく、明確な診断基準もありません。
また、心因性にはホルモン疾患、寄生虫疾患、細菌性皮膚炎などのように、皮膚そのもに特徴的な診た目があるわけでもありません。
典型的な場所であればまだわかりやすいこともなるのですが、今回の症例は典型的な場所ではありませんでした。
ではどのように診断するのか?
基本的なことですが、話を聞く、わんちゃんの行動をよくみる、皮膚をよくみる・・・・・たったこれだけです。
診察室に入り話をききながら、わんちゃんの動作を見る、皮膚をみる・・・15分くらいあれば頭の中には「心因性」という言葉が最上位にきます。
あとはその他の疾患を除外しながらアプローチします。
実は心因性皮膚病を診断するために、あと一つ大事なポイントがあります。
それは検査でも、診た目でもなく・・・・・・積極的な診療をしていくとだんだんとつかめてくることです。
逆に消極的な診療ばかりしていると、なんとなく診落とされがちで「癖?」とされていたりします。
「アグレッシブに美しく」
皮膚病は初診時の診極めが最も重要で、今回も確信をもってアプローチできました。
投稿者:
2015.08.31
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
本日は前回の記事に引き続き、2回目のブログ更新です。
今日は皮膚科の初診が4件あり、1件を先ほどの記事で紹介しました。
今回は2件目の紹介です。
先ほどの中高齢のわんちゃんと異なり、まだ1歳半の若いポメラニアンです。
2ヶ月間抗生物質とステロイドを服用してきましたが、痒みが改善しないということで受診されました。






被毛を書き分け撮影してみましたが、若干わかりにくいところですね。
病変を正確に把握するためには思い切ってカットすることも重要です。
まずは頚部を中心に。

頚部中心の拡大です。

続いて、右前肢のワキ~肩のあたりの拡大です。

続いて、頚部の右側面から。

右側面の拡大部分です。

ラストは左後肢の膝から下の部位(内側)、とその拡大写真です。


2ヶ月のうち半分以上の日数で0.5mg/kgのステロイドを服用しても痒みが止まりませんでした。
今日最優先で行うべき治療法は?
そして今後予測される治療方針は?
すべて初診時に判定可能です。
投稿者:
2015.08.31
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
恒例の31日耐久マリオカート・・・・・いやいや、8月の最終日が終わりましたね♪
通常であればレース終了翌日にはスタートラインで「よーいドン!」という過酷なスケジュールなのですが、今月は最終日が月曜ということもあり、明日・明後日と心の休息時間が確保できました。
普段できない仕事もするのですが、何にも追われることのない時間を過ごそうと思います。
今日は皮膚科の初診が4件ありましたので、そのうちの1件を紹介します。
もちろん今日が初診です。
約11歳のシーズー、6年前からの痒みを伴う皮膚病で当院を受診されました。





こういった皮膚疾患も初診時にほぼ診極めが可能です。
考えるべきことは2つ、「どのように痒みをとめるのか?」、「皮膚病の原因は?」です。
治し方と原因が常に完全一致するとは限りませんので、改善方法と原因追求は別次元で考えます。
この皮膚病の原因としては大きく2つ、どちらかでしかありません。
検査はそれを区別するために行いますが、必ずしも初診時に検査することが最優先だったり、効果的であるとは限りませんので、何回かに分けて行います。
その方が検査エラーに出会わなくてすむこともあるためです。
確定診断は1~2ヵ月後ですが、それまで治療法が未確定になるわけではないため、診断保留のまま改善していきます。
診断名がつくころにはある程度症状(痒み)の改善があると思います。
投稿者:
2015.08.26
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今日はいつもと違った症例報告を行います。
どう違うのか?
それは「まだ治療が終わっていない症例」です。
来院したばかりで、2~3ヵ月後を目標に改善を目指していきます。
症例はパグ、初診時の状態をみてみましょう。

顔を左側から。
「
下顎~頚部です。

胸部です。

右前肢とその拡大です。



両後肢です。

甲の部分の拡大です。

左の後肢を外側から。

獣医師としては初診時に何を考えるか?
大きく2つ、診極めることが重要です。
1つは、初診時に鑑別診断としてどのような病名・病態を候補にし、優先すべき検査が何かを判断することです。
2つ目は同時に治療方針が何か、検査結果の如何にかかわらず初診時に想定できていることです。
検査結果が予測不可能な結果であることはほぼないため、検査結果で初診時の想定した治療内容が考え直されるようなことはほぼほぼありません。
1ヶ月後には臨床症状(痒み・フケ)の改善と皮膚機能の正常化が認められ、3ヵ月後にはパグらしい雰囲気になっていると思います。
四季の森どうぶつクリニック
平川将人
投稿者:
2015.08.25
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
休診日にあわせて胃腸風邪でダウン・・・・・まさに休息日となりました。
「めずらしく・・・」とでもいえれば仕事の疲れ?などいえるのですが、年に何度も熱を出すので基本的にちょっと病弱?
しかし食欲もしっかりあるせいか麻衣子先生もそんなに心配してくれません(涙)
休診日明けには元気になっているでしょう!
さて、最近ちょっと怠っていた症例報告です。
最近のマイブームは「いかに薬をつかわずに治すか?」です。
もちろん使用するのは当院にしかないスキンケア&サプリメントです。
何度もいうように医療を超えるわけではありませんし、万能ではないため、「優先順位は何か?」を診極める必要性がありますが・・・・・10中8,9はずしません。
先日来院されたわんちゃんでも診た瞬間「いける」と判断できたので、あえて初回に投薬治療を選択せずに治療スタートしました。
症例はフレンチブルドッグです。
初診時の状態をみてみましょう。
右のワキです。

大腿部の尾側からの写真です。

その拡大、左大腿部です。

同じく右大腿部です。

ここの状態から12日後の状態をみてみましょう。
写真をクリックすると拡大してみることができます。
右のワキ。
次は大腿部を尾側からみた写真です。
たった12日でここまで綺麗になりました。
診断名は細菌性皮膚炎、「膿皮症」です。
一般的な治療法としては「抗生物質の服用」ですが、今回の症例ではあえて処方しませんでした。
それは「スキンケアとサプリメントでいける!」と確信があったからです。
フレンチブルドッグの皮膚病には非常に特徴があります。
その一つがこの湿疹、細菌性皮膚炎「膿皮症」です。
皮膚で細菌が増えることで湿疹ができます。
治療で抗生物質を選択する理由は「抗生物質が皮膚に到達して、皮膚で増えている細菌を抑えることができるから」です。
しかし多くの症例で「再発」が認められます。
抗生物質は治療法として最適か?????
毎回お話していますが、もうみなさんおわかりですよね?
抗生物質では何か足りません。
そう、「なぜ皮膚で細菌が増えたのか?」をまったく無視したのが抗生物質での治療です。
抗生物質は増えた菌を抑えます。
確かにこの症例に抗生物質を処方すれば、同じような改善があったと思われます。
でも細菌が増える原因はまったく考慮されていません。
それに比べて当院のスキンケア&サプリメントは皮膚を正常化するために必要なケアができるように設計されています。
重症化している症例ではどうしても投薬治療を最優先性にするため、スキンケアとサプリメントは「補助と再発予防に」という目的で後から使いますが、本当はこの程度の皮膚病なら治してしまうほどの力があると実感しています。
基本はフレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグ、シーズーをメインにしていますが、当院ではトイプードル、チワワ、ヨーキーなどさまざまな犬種でも使用しています。
皮膚トラブルでお困りの方はぜひご利用ください。
すでに当院で通院されている倍以上の方が、オンラインショップで継続使用されています。
また、当院では遠方の方のために「遠隔診療」にも取り組んでいます。
遠隔診療とは、1回目の初回に実際の診察を行い、2回目以降を写真とメールで継続治療する診療です。
スキンケアとサプリメントが万能ではないため、医療とセットにすることが最も重要と考えています。
すでに石川県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県と遠方からの遠隔診療を行っています。
すべての皮膚疾患が遠隔診療の対象になるわけではありませんが、シーズ、ブルドッグ犬種(フレンチブルドッグ、イングリッシュブルドッグ)を中心に、HPに掲載されているような典型的な症例では十分にコントロールすることが可能ではないかと考えています。
その他犬種としては、トイプードルの脂漏性疾患も遠隔診療でいい結果がでています。
ご希望の方はお問い合わせフォームからご連絡ください。
四季の森どうぶつクリニック
平川将人
投稿者:
2015.05.22
フレンチブルドッグの繰り返す膿皮症の根本的な治療に力をいれている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
なぜフレンチブルドッグは皮膚病になるのか?
なぜフレンチブルドッグの皮膚病は再発しやすいのか?
なぜフレンチブルドッグの皮膚病は難治性なのか?
今回紹介するのは「治療」という側面よりもさらに「根本的に皮膚病にさせない」という新しい取り組みです。
【症例】
フレンチブルドッグ 3歳 去勢雄
【病歴】
〇3年前から全身に湿疹ができる。
〇診断名は「膿皮症」
〇やや少ない季節もあるが、1年中湿疹がある
〇3年間湿疹に対してさまざまな治療をしてきた
【過去の検査&治療歴】
当院受診までに行った治療や検査などです。
〇抗生物質・・・過去に持続型注射薬を含め5種類服用(同時ではなく、変更しながら)
〇シャンプー・・・セラミドシャンプー、角質溶解系シャンプー
〇抗ヒスタミン剤
〇サプリメント・・・セラミド系、脂肪酸系などさまざま
〇食事療法・・・複数の食事療法にチャレンジ
〇免疫抑制剤
〇減感作療法(注射薬)
〇外用薬・・・ステロイド系、セラミド系など
〇アレルギー皮内反応検査、食物アレルギー検査(2回)
犬の皮膚病治療の選択肢でほぼすべてが含まれるような過去3年間といえます。
それでは初診時の状態をみてみましょう。
※写真をクリックすると拡大できる写真もあります。












診た目も、検査結果も診断は「細菌性皮膚炎、膿皮症」と呼ばれるものです。
フレンチブルドッグで最も多く、診断は難しくないのですが再発が多くコントロールしにくい傾向にある皮膚病です。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみてみましょう。
処方は当院が開発したオリジナルのサプリメントと、同じく当院が開発したクレンジングオイル、シャンプー、ローションのスキンケアのみとしました。
内服薬は一切使わず、食事療法などの指示もせず「今まで通り」としました。
写真をクリックすると拡大してみることができます。
※赤い三角は主な湿疹がある部位を示しています。
湿疹がゼロではありませんが、劇的に改善しています。
皮膚に残っているくすんでいる部分は、湿疹が改善したあとにのこる色素沈着で時間とともに薄くなっていきます。
今回の症例のポイントは「診極め」です。
何を診極めるのか?
それはフレンチブルドッグがなぜ皮膚病になりやすく、再発しやすいのか?・・・・・と、この重症かつ難治性の皮膚病に必要なものが何かの優先順位をつけることです。
この優先順位ですが、過去・現在の動物医療では抗生物質を服用することがファーストチョイス(第一選択)です。
これは個人的も同様で、今でも変わることはありません。
ですがそれは「治療」としてで、「なぜこの皮膚病になっているのか?」に対する治療ではありません。
予測ではありますが、今回の症例に適切な抗生物質を処方すれば同じような改善があったのではないかと思いますが、高い確率で服用をやめれば再発したと思います。
だとすればそれは湿疹を診ているのであって、動物の身体を診ているとはいえない・・・と考えています。
「診極め」とは、改善方法を知っていることではなく、「なぜこうなったのか?次こうさせないためには?」を含めた部分を初診時に判定することです。
今回は初診時にいくつか検査も行いましたが、検査結果を見ることなく「まずはこのスキンケアとサプリメントのみ」とし、個人的には「まずこれでいけるだろう」という確信をもってチャレンジしました。
再発防止のメインはサプリメントで、スキンケアは症状にあわせて行うように指導しています。
再発がなければこまめなシャンプーもなくなり、飼主さまにとっても随分とケアの負担が少なくなると思います。
投稿者:
2015.03.21
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
今回はフレンチブルドッグの症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 9歳 男の子
【過去の病歴】
〇6年前から皮膚病
〇当院治療前に免疫抑制剤を約3ヶ月使用したが改善なし
それでは初診時の状態をみてみましょう。
※一部画像をクリックすることで大きくすることができます。
まずは全体です。

続いて、顔を正面から拡大します。

同じく顔のシワの拡大です。

同じく顔の左側、シワの拡大です。

続いて、右耳。

同じく右耳の拡大です。

続いて、下顎~頚部です。
同じく下顎の拡大です。

同じく頚部の拡大です。

続いて、右前肢です。

同じく右前肢のワキに近い部分の拡大。

同じく右前腕の拡大です。

続いて、腹部とその拡大です。


ここから治療2ヵ月後です。
画像をクリックすることで拡大することができます。
非常に綺麗になりました。
フレンチブルドッグの症例の中ではかなり重度のため集中的な院内薬浴を4回実施したことに加え、全身的な薬物療法(お薬を飲むこと)も併用しました。
このようなタイプでは皮膚のコンディションを改善することが何より重要になるため、スキンケアを集中的に行う必要があります。
当院では医学的な治療を含めたメディカルスキンケアを院内で行っておりましたが、かねてから要望があった「遠方のため当院を受診できない飼主さまが自宅でもできるスキンケア」にも対応することにしました。
すべての皮膚病がスキンケアで改善するわけではありませんが、適切な基礎疾患の診断と医療とともに併用することで治療成績の向上に役立つと考えています。
投稿者:
