フレンチブルドックの症例報告

フレンチブルドッグの典型的な皮膚病を把握する

2018.04.08

フレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・膿皮症といった痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

フレンチブルドッグの皮膚病のキーワードは

①アトピー
②アレルギー
③膿皮症
④食事療法
⑤痒い(掻く&舐める)
⑥癖(心因性)
⑦脂漏症

が代表的かと思います。

今回紹介するのはこの7つのうち6つが当てはまる「典型的なフレンチブルドッグの皮膚病」です。

一目診た瞬間に治療法が決まり、「絶対に良くなる」という典型例です。

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずは顔正面から。

続いて、右前肢端です。

続いて、腹部です。

続いて、背中です。

治療後(約2ヶ月後くらい)と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。

フレンチブルドッグで最も手ごわい足を舐める痒みですら元々10として残りは1~2程度です。
ずっと繰り返しでていた湿疹は完全に消失、今は再発すらしなくなりました。

このタイプは投薬治療とスキンケアが非常に早い改善をもたらしますが、当院のスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスが再発防止やお薬の減量に非常に役立ちます。

この症例も「アポキルを服用していても痒い!」という状態でしたが、いまは「痒くなったら時々アポキルを服用するだけで十分維持できる」という改善具合です。

フレンチブルドッグの皮膚病に必要なシャンプー(スキンケア)、根本的な体質改善に必要なサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。

※適切な診断&投薬治療があれば最高の治療成績がでます。

当院では関東にお住まいの方に向けて、5月13日(日)の夕方に品川区で遠隔診療を行います。

ご希望の方は当院HPからお申し込みください。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

膿皮症の根本的治療法~スキンケアECプラスの実力~

2018.01.13

犬の細菌性皮膚炎、「膿皮症」の根本的な治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

犬の膿皮症、シンプルなようで非常に難しい病気です。

治療という意味では「抗生物質を服用する」が最優先治療であり、治療効果も高いので一般的には治りやすい病気ではあるのですが、「抗生物質を服用しているときだけ改善し、やめると再発する」という症例が少なくありません。

別の角度から考えると、再発する膿皮症の場合の膿皮症の原因は他にあるという意味で、「抗生物質は細菌を抑えて膿皮症を治すが、膿皮症になる原因は治していない」ということでもあります。

このことは以前からずっとお話していることで、投薬治療で治せることはあたりまえで、皮膚科診療で必要なことは「なぜ膿皮症になるのか?」「膿皮症にならないためにはどうすればいいのか?」まで考えなければいけないと思っています。

今日紹介する症例はまさにそんな「なぜ膿皮症になるのか?」「膿皮症にならないためにはどうすればいいのか?」の答えとなる内容となっています。

【症例】

 フレンチブルドッグ 4歳 女の子(避妊手術済み)

【経過】

 実は以前に治療実績として紹介しています。

 2017年10月23日 【フレンチブルドッグの皮膚科診療】アポキルが効かない

全身の湿疹(膿皮症)に対して抗生物質を処方して治しましたが、抗生物質をやめて1ヶ月前後で再発してしまいました。

その再発時の写真を紹介します。

初診時にもあった腹部の湿疹「膿皮症」のぶり返しです。

治療のことだけを考えると、つい先日まで行っていた初期治療(抗生物質の服用)で改善するはずです。

ただ「抗生物質を再度処方して湿疹が治ったとしても、やめればまた再発する可能性が高い」と判断できる状況でしたので、新しいプランを提案してみました。

それが当院の「スキンケアECプラス」です。

1回1包、1日2回服用するように指示をだしました。

スキンケアECプラスだけを追加処方して1ヵ月後、比較写真をみてみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

湿疹はゼロ、この1ヶ月間で新しい湿疹は1つもできなかったそうです。

ここで詳しい治療内容を少し紹介します。

以前紹介した時点までの初期治療では、膿皮症に対して抗生物質&スキンケア、痒みに対してアポキル&LFプラス&心因性治療薬のアプローチを行いました。

「治す」という意味ではこの治療内容で十分です。

ただ、1つ問題があり、「抗生物質をやめると再発するのではないか?」という疑問もありました。

ただ、再発を恐れて抗生物質を長期間服用することがベターというわけではないので、「再発したら次はスキンケアECプラス」と考えて抗生物質を一旦終了としました。

そして再発は予測どおり、痒みではなく「湿疹」という形であわられました。

この再発に対して再び抗生物質を処方する選択肢を悪いとは思いませんが、あえて「スキンケアECプラスだけで治せる」と判断できたので、抗生物質による治療を強くおすすめせず、サプリメントのみの追加処方としました。

結果は上記の写真の通りで、「スキンケアECプラスによる膿皮症の治療効果」といえる結果だと思います。

なお当院受診前から服用していたにも関わらず痒みの改善がなかったアポキルは1日1回服用から徐々に減らして、現在は週3日服用で維持コントロールができています。

これは心因性へのアプローチであるヒーリングケアLFプラスの効果もあると思います。

今回の症例は非常に色々興味深いことが多く含まれている治療実績です。

まず1つに「アポキルを服用しているにも関わらず痒みが改善しない」という主訴であったことです。

2つ目は「抗生物質を服用することで改善した膿皮症が、休薬とともにぶり返したが、サプリメントだけで治療・再発予防が可能だった」ということです。

もちろんこの「アポキルが効かない原因」と、「再発したらスキンケアECプラスで治療・再発予防が可能だろう」の2点とも初診時に把握することができましたので、診察でもスムーズにシフトすることができました。

今の皮膚科医療に足りないアプローチの1つは「なぜ病気になるのか」というところだと思います。

当院はもちろん治すことも当然ですが、それだけでなく「根本的にどうするべきか?」を含めて医療を提供しています。

それがスキンケアECプラス、ヒーリングケアLFプラスです。

この2つがあってこその当院の治療実績、再発防止です。

当院のオリジナル商品は以下のオンラインショップからご利用いただけます。

また、当院ではスキンケア商品、サプリメント商品を共同で治療に使う提携病院を募集しています。

ご興味のある先生は一度お問い合わせください。

※皮膚科のない個人動物病院に限ります。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】アポキルが効かない

2017.10.23

フレンチブルドッグの痒みを伴う膿皮症・アレルギー・アトピーの治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

フレンチブルドッグの皮膚病は本当に多いですね。

当院の皮膚科の来院で最も多いのがフレンチブルドッグではないかと思います。

ではフレンチブルドッグで多い皮膚病の原因はというと、

①細菌性膿皮症

②アトピー性皮膚炎

③アレルギー性皮膚炎(食物アレルギー含む)

というものが一般的にあげられます。

見た目ではどんな雰囲気かというと、今日の症例報告のようなわんちゃんが典型例なので「よくある典型的なフレンチブルドッグの皮膚病」としてみてください。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ 去勢雄 3歳 

【経過】

 〇1歳の時から痒みを伴う皮膚病を発症

 〇季節性はなく、1年通して痒い(梅雨が最も悪化)

 〇アポキルを1日1回1年前から継続して服用しているが改善しない
  ※間近1ヶ月はこのアポキルを1日2回服用中にも関わらず改善なし

 〇痒みは、胸の側面を掻く、四肢端をなめる(特に前肢)、ワキ、顔

 〇過去に3件の動物病院受診

 〇色々な療法食を使うも改善せず、手作り食でも改善せず

それでは初診時の状態をみてみましょう。

正面から。

顔の側面と皺の拡大です。

続いて頚部。

続いて、右前肢。

続いて、左前肢。

続いて、身体側面。

一見普通に見えますが、実は痒みを伴っています。

下半身を拡大してみましょう。

被毛が茶色になっているため、頻繁に噛んでいることが推測されます。

続いて右側面の肩のあたりです。

強くかいているため、傷になっています。

続いて、胸部とその拡大です。

続いて、腹部。

続いて、内股です。

それでは初診時からわずか1ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

痒みは元々10だったのが2くらいまで減ったそうです。

見た目も赤い湿疹はほぼなくなり、毛並みも綺麗になり、白くなっているのがわかると思います。

被毛が茶色に変色する原因は唾液によるもので、舐めたり噛んだりしなくなったことで、白にもどっています。

フレンチブルドッグに多いしつこい足舐めもかなり軽減されています。

今回のタイプはフレンチブルドッグの典型的な皮膚病で、メジャーな原因3つをそろえています。

それぞれに対して適切な診断・アプローチをとることで、たった1ヶ月で劇的に改善します。

投薬治療を行いましたが、当院が開発したスキンケア&サプリメントもとても重要なアプローチの1つです。

再発を少なくするためには非常に効果的と考えています。

オンラインショップでお買い求めいただけますので、適切な医療を併用しながらご利用ください。

また、遠方にお住まいの方には遠隔診療を提供しています。

ここで一つ疑問があるかと思います。

なぜアポキルを1日2回服用しているにも関わらず痒みが改善せず、当院では改善したのか?

理由は複数あるのですが、1つはフレンチブルドッグに食物アレルギーは少ないという考え方です。

世の中では「フレンチブルドッグの皮膚病=アレルギー」といわれているところが多いですが、個人的にはそう考えていません。

あくまで「個人的に」であって正解ではないのですが、「アレルギー」と考えているから改善していないわんちゃんは相当数いるかと思います。

当院ではアレルゲン対策はほとんどしません。

理由は「アレルギーは稀」というスタンスだからです。

「アレルギーがない」という根拠はないのですが、アレルギー対策で改善するわんちゃんは稀ですので、あえて稀なところからアプローチしないだけです。

そして2つめは、アポキルが効く痒みと効かない痒みを区別できることでしょうか。

数字では判断できないので、獣医師の経験からの判断でしかありませんが、「これはアポキルが効く」「これはアポキルでは不十分」という判断ができることが重要だと思います。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレブルの皮膚病】膿皮症とアトピーと心因性

2017.06.07

フレンチブルドッグの痒みを伴う皮膚病治療に力をいれている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

いよいよ梅雨入りとなり、皮膚病が多くなってくる季節です。

当院では治すだけでなく、再発予防に非常に力をいれて取り組んでいますので、治療と同時によくなった後のことを考えて治療していきます。

今回もそんな「治したあとも再発しない!」という症例報告です。

【症例】

 フレンチブルドッグ 6歳 雌

【病歴】

 〇過去数年、身体全体に湿疹がある

 〇顔・四肢端の痒み

初診時の状態をみてみましょう。

まずは顔のシワの皮膚炎。

続いて、頚部の湿疹。

続いて、左前腕の湿疹。

続いて、左前肢の肢端。

同じくの指間。


続いて、腹部の慢性皮膚炎による色素沈着。

それでは治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

非常に綺麗に改善しました。

湿疹もなく、痒みもかなり軽減しています。

程度は軽いタイプでしたが、フレンチブルドッグの皮膚病の典型症例ともいえると思います。

当院ではこういった典型的なタイプの皮膚疾患に、再発予防のためのスキンケアとサプリメントをお勧めしています。

非常に相性がいいため、治療と併用しながらお薬を卒業するため、減らすためのケアとしてご利用ください。

軽度の湿疹タイプだけであれば膿皮症ケアセットを、皮膚全体の赤みや痒みもあるわんちゃんにはヒーリングケアLFプラスのある痒みケアスターターセットをお勧めします。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレブルの皮膚科専門外来】アポキルを減らしたい

2017.06.03

フレンチブルドッグの痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

春の膨大な仕事も終わり、落ち着いてきたので溜まっていた症例報告を続けていこうと思います。

テーマは引き続き「アポキルが効かないとき、どうするのか?」についてです。

今日は「アポキルを服用しているのに痒みが改善されない」ではないのですが、「アポキルだけではコントロールが難しかった」という症例です。

【症例】

 フレンチブルドッグ 8歳 去勢雄

【病歴】

 〇4年前からの慢性的な痒み

 〇季節性があり、夏の方が悪化しやすり

 〇過去の投薬治療は主にステロイドで、一時的にシクロスポリン

 〇痒みで身体を傷つけるほど掻くため、1年以上エリザベスカラーを装着している

 〇床がぬれてしまうほど手先をよく舐める

それでは初診時の状態です。

づづいて、かなり痒みの強い部位の一つ、胸部の側面です。

胸部の側面を拡大してみましょう。

これは脱毛疾患ではなく、掻き壊しといって強く書くことで毛が引きちぎれいているため引き起こっているものです。

続いて、左側面です。

膝~スネにかけて噛んでいることで傷が認められます。

続いて大腿部の尾側、全身での発症ではありませんが赤い湿疹が認められます。

この初診時で初期治療としては湿疹(膿皮症)に対して抗生物質、季節性の痒みに対してアトピーを疑いアポキルを併用しました。

この2つの投薬治療である程度の改善が得られましたが、「エリザベスカラーをはずせない」「アポキルを1日2回服用しないと抑えきれない日が多い」であり、十分に痒みをコントロールできているという状況ではありませんでした。

また膿皮膚症も抗生物質の服用により数を減らすことができたのですが、やはり服用しながらも新しい湿疹が週に1~2箇所できる・・・という状態でしたので、胃腸免疫サプリ「スキンケアECプラス」を併用しました。

さらに「掻き壊し」が心因性によるものと疑い、心因性に対するサプリメントでのアプローチを開始しました。

お薬はあえて変更せず、初診時に採用した抗生物質とアポキルの2種類のままで、追加は2つのサプリメントのみとしました。

併用後から激しく掻き壊すシーンが減り、アポキルを1日2回必要とする日もどんどん少なくなり、エリザベスカラーも完全にはずすことができるようになりました。

湿疹はスキンケアECプラスを併用して以降、抗生物質を必要とするような再発がないくらい綺麗な状態を保っています。

そして最も悪化しやすい季節になりましたが、エリザベスカラーを装着することはありません。

それでは、治療後の比較画像です。

※画像をクリックすると拡大することができます。

派手さはありませんが、毛並みが綺麗になっているのがわかると思います。

今回は投薬治療とサプリメントの相性が非常によく、アポキルを減らすことができた症例です。

湿疹タイプの膿皮症にはスキンケアECプラスがおすすめで、心因性にはヒーリングケアLFプラスを使うようにしています。

スキンケア単独で改善するタイプではないのですが、湿疹のケアには非常に有効だと思います。

初めてのご利用の方は写真を用いた無料相談ができる痒みケアスターターセットをお勧めします。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

ステロイドの副作用で原型を留めない皮膚病になったら・・・

2017.02.10

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

ステロイド、この言葉にどう反応するのか・・・診察をしていると人それぞれですので、本当に奥の深い世界なのですが、みなさまはこのステロイドにどんなイメージをお持ちでしょうか?

世の中には「脱ステロイド」という魔法のような魅力的な言葉があり、限られた世界だけではありますが、まるで「正義の御旗」のような存在感すら感じさせます。

当院では「ステロイドは使いこなしてこそ」というスタンスで、ステロイドにしかない魅力を最大に生かす皮膚科診療を目指しているほど積極的に使用します。

しかし「脱ステロイド」という言葉が正義の御旗になってしまうには理由があります。

そう、ステロイドの副作用です。

当院でも数え切れないほどこのステロイドの副作用を見てきました。

今日はそんなステロイドの副作用で難治性皮膚病になったわんちゃんの治療症例です。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ 3歳 男の子(未去勢)

【経過】

 〇2年前からずっと皮膚トラブル

 〇2年間ステロイド外用薬を処方され続け、年に4~5本使用してきた

 〇28年2月に湿疹対策で背中の毛をカットしてから、ずっと生えてこない(半年以上)

 〇過去に使った内服薬は抗生物質、ステロイド(2種類)、抗アレルギーの痒み止め(新薬)

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずはお顔の正面から。


続いて、身体の右側面。

同じく右側面からみたやや背中にできている病変部の拡大です。

続いて、背中です。

続いて、上の写真のやや左側にある病変部を横から撮影しました。

続いて、腰背部の拡大です。

続いて、背中のやや右にある病変部の拡大です。

この初診時から5ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

非常に綺麗に再生してきました。

この症例では考えるポイントはいくつかあります。

Q1.なぜ生えなかったのか?

Ans.ステロイドの内服、外用薬の影響で被毛再生がストップしてしまった

続いて考えることは?

Q2.なぜ被毛が再生したのか?

Ans.ステロイドの服用と外用を中止して一定の時間が経ったため

非常にシンプルですね。

では

Q3.使っていたものをやめただけの治療なのか?

と思いませんか?

それにお答えする前にこうも考えられないでしょうか?

Q4.以前は何を目的にこんなにステロイドを使っていたのか?

もっと詳しくいうと、「最初にどんな病変があって、何に対してステロイドを使ったのか?本当はどうするべきだったのか?」を予測しなければいけません。

飼主さまは「昔の皮膚病はこうではなかった」ということで、特徴をお話してくださるのですが、何せ言葉だけですから、頭の中で想像するしかできません。

ですが初診時に「最初がどんな皮膚病だったのか?」はすぐにわかりました。

わかるというより、確信です。

そのため、「今から治療の中でステロイドをやめると、時間はかかりますが被毛は再生してくるでしょう。・・・・ただ、おそらく元々の皮膚病が再発しますから、再発したら元々のあった皮膚病に必要な治療を開始しましょう」と伝えました。

では、

Q5,元々の皮膚病はどんな病変だったのか?

予測どおり途中で再発したのはこのタイプでした。

再発するのをわかってて、あえて何もせずこのタイミングまで待ちました。

Q6.なぜ再発するのをわかっていて、それをまったのか?

Ans.フレンチブルドッグの場合は皮膚トラブルとは長いお付き合いになるため、なぜでるのか、どうすべきなのか、実際の診療をとして実感していただくのが何より飼主さまのためになるからです。

Q7.では元々あった皮膚病に対して、どうアプローチすればよかたのか?

さらにもう一つ追加があります。

Q8.なぜこの湿疹が再発しやすく、今でもこうやって再発するのか?そしてどうしたら再発しないのか?

当院から提供したのは2点です。

1点目は、「2年前の湿疹のとき、こうやっていれば治ったのですよ」という本来あるべき理想的な治療アプローチ、「ほら、綺麗に治るでしょう?」です。

2点目は、「なぜこんなに再発するのか? 〇〇〇〇が原因で、〇〇〇したらで再発しないんですよ。」という根本的再発防止アプローチ、「ほら、治ったあとも再発しないでしょう?」

すべて、初診時に用意していた通りです。

とても気さくで明るい飼主さまのおかげで、途中から診察室は爆笑の連続で、非常に楽しい診察をさせていただきました(笑)

僕の診療のパフォーマンスをすべて正面から受け止めていただけたので、獣医師冥利に尽きるとはまさにこのことですね。

受け入れていただけたことに感謝です。

そして最後の追加ですが、このわんちゃんには耳介辺縁皮膚症も治療途中に明確になり、

随分前にコツを掴んだとおり、ここも綺麗に改善さえることができました。

※アフターの写真を撮影するのを忘れました・・・

最後に、このタイプの皮膚トラブルにはスキンケアとサプリメントが非常に有効です。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚病治療】全身の重症症例

2017.02.06

フレンチブルドッグの湿疹・膿皮症・アトピーなどの皮膚病治療に力をいれている動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

診療でよく実感することですが、「医療に魔法はない」です。

もちろん劇的な改善で、「うちの子に何をやったんですか!?」と喜んでいただくことは少なくないのですが、それでも医療に魔法はないのです。

大事なことの一つはピンポイントの診断・治療、そしてそれらを適切に生み合わせることです。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ  11歳3ヶ月  女の子(避妊済み)

【症歴】

 〇3ヶ月前から皮膚病

 〇かかりつけ動物病院で治療するも改善なし

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずは顔から。

続いて、頚部。

つづいて、前胸部。

続いて、左前肢(肩付近~前腕にかけて正面から撮影)。

続いて、右前肢の外側面。

続いて、左前肢先端です。

続いて、右側面の胸部付近。

続いて、右側面腹部~大腿部。

それでは初診時から9週間後の状態と比較してみてみましょう。

※写真をクリックすると大きくみることができます。

まだ治療途中ですが、出血・傷はもちろん、湿疹もほとんど消失しました。

ここまで到達すればもう安心です。

あとは「もっとよくなる」、そして「再発させない」が重要です。

もう一度フワフワ&サラサラの被毛に回復させ、お薬がなくても再発もない状態へ導きます。

今回の症例をスキンケアとサプリメントのみで改善させるのはさすがに無理なのですが、治療と「再発防止」として重要なのがスキンケアとサプリメントです。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

フレンチブルドッグの膿皮症はスキンケアとサプリメントで治るか?

2017.01.28

フレンチブルドッグの皮膚病の中でも特に多い膿皮症の治療に力をいれている皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。

難治性皮膚病になりやすい犬種の代表でもあるフレンチブルドッグ、その中でも圧倒的に多い膿皮症、治らないことで困っている人もいれば、再発で困っている人もいるかと思います。

当院ではフレンチブルドッグの膿皮症に対して、まさに当院だけといえるオンリーワンのアプローチをして高い治療成績をだしています。

今回はそれを証明する治療症例報告でもあります。

【症例】

 フレンチ・ブルドッグ   3歳9ヵ月   女の子(避妊済み)

【症歴】

 〇1年半前に保護したが、そのときにはすでに皮膚病を患っていた

 〇食事療法のために完全手作り食

 〇過去の投薬治療はアポキル、抗生物質2種類、ビタミン剤、ステロイド、減感作療法(6回)など

 〇皮膚組織検査では「アレルギー性皮膚炎」

 〇過去に2件の動物病院(うち1件は兵庫県まで通院)

 〇過去の1年半の治療のなかで、湿疹が消えたことは1度もない

それでは初診時の状態をみてみましょう。 

まずは全体から。

続いて、顔の正面。

続いて、下顎~頚部。

続いて、頚部の拡大。

続いて、腹部とその拡大。

続いて前肢端。

続いて、右側面全体。

同じく左側面の頚部~肩の拡大。

続いて、背中全体。

続いて、左耳。

初診時から4週間後の状態を比較して見ましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

過去1年半消えなかった湿疹ですが、95%以上綺麗に消失しています。

※見た目でもパッと見はわからず、探してかぞえられるレベルです。

では肝心の診断名と治療法を紹介します。

診断名は見た目の通り、「膿皮症」で、細菌感染が原因です。

膿皮症の一般的な治療法は抗生物質で、ここは僕個人としてもまったく異論はないのですが、今回はさまざまな事情を考慮して・・・

「抗生物質を使わずに治療する」としました。

膿皮症とは関係ない疾患に抗生物質ではない内服を処方していますが、それは膿皮症のためではありません。

では膿皮症がなぜこれほどきれいに改善したのか?

それは、当院オリジナルで開発したスキンケアとサプリメントです。

まずは初診時に薬浴を行いましたが、なにせ湿疹が驚くほど多かったので・・・

2人スタートからはじまり、途中から3人、さらに追加して合計4人がかりで行いました。

オイルクレンジングが非常に重要なのですが、オイルクレンジングに1時間かかりました・・・

薬浴はこの初診時と2週間後の2回行いました。

もちろんスキンケアも重要なのですが、もっと重要なのはサプリメントです。

フレンチブルドッグの膿皮症のために開発したといっても過言ではない当院のサプリメントです。

抗生物質を使いたいところでもありましたが、使いづらい状況を加味しつつ、「スキンケアとサプリメントでもいけるはず」とも思ったのであえて攻めてみましたが、非常にいい結果がでて本当によかったです。

改めて当院オリジナルのスキンケアとサプリメントを紹介させていただきます。

すべての皮膚疾患がスキンケアとサプリメントで改善するほど甘くありませんが、当院の高い治療成績にはなくてはならないものです。

これをなくして皮膚科診療は成り立たない、そんなクオリティにしあげています。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科専門外来】膿皮症が再発する理由は?

2016.12.15

フレンチ・ブルドッグの皮膚病治療に力を入れて取り組んでいる動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

随分と寒くなり、皮膚が弱いわんちゃんにとってもすごしやすい季節になったのではないでしょうか。

当院でも10月をピークにようやく落ち着いてきました。

このあと3ヶ月は平和な季節で、ちょっと肩の力が抜けています。

今日は当院の受診のなかでも最も多い「フレンチ・ブルドッグの典型的な皮膚病、膿皮症」の症例報告です。

【症例】

フレンチ・ブルドック  4歳 女の子(未避妊)

【症歴】

 〇今年の8月から湿疹がでてきた

 〇抗生物質を服用するも新しい湿疹が繰り返しできる

初診時の状態です。

それでは1ヵ月後の状態と比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

非常に綺麗になりました。

何が違うか、「できてしまった湿疹を綺麗に治す」だけでなく「新しい湿疹をつくらせない」です。

この2点、似ているようでまったく異なります。

この違いを理解してアプローチしなければ膿皮症のコントロールとはいえません。

このわんちゃんも、過去の治療内容が悪かったわけではありません。

過去の治療歴も「培養・感受性検査」、「抗生物質を服用」、「シャンプー」と、教科書に書かれている抑えるべき点を抑えていました。

確かに湿疹は治っていくのですが、新しい湿疹が次から次にできるんですね。

以前のブログでも書いたことがありますが、抗生物質は湿疹を治すことはできても、「湿疹ができる理由を治すことはできない」なんですね。

そもそも「なぜ皮膚の表面で、正常な常在菌が膿皮症を起こすのか」を考えて、そこにアプローチできなければ繰り返すことを防ぐことはできません。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレンチブルドッグの皮膚科専門外来】湿疹と痒みが抑えられない!

2016.11.09

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。

今日は風が強く、秋の深まりというより冬でしたね。

先日開催した東京の皮膚科診療でも色々と報告したことがあるのですが、まずはこの夏の症例をまとめていこうと思います。

【症例】

 フレンチブルドッグ

長期にわかって湿疹と痒みで悩まされてきたわんちゃんです。

まずは初診の状態をみてみましょう。

頚部からです。

身体の側面です。


身体の右半身を斜め後ろからみることで、湿疹がわかりやすいです。

右腕の内側~脇のです。

右前肢の外側~右肩です。

治療後と比較してみましょう。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

側面です。

右腕~脇です。

左腕~脇です。

非常に綺麗に改善しました。

肝心な痒みも随分と抑えられています。

このタイプであれはサプリメントが非常に有効で、スキンケアと組み合わせることで随分と改善できるのではと考えています、

短期間で治療するには投薬治療を併用していいと思いますが、大事なことは治療だけではなく「なぜ皮膚病になったのか?治りにくいのか?なぜ再発するのか?」まで考えてアルプローチすることだと思います。

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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