【プレスリリース】【業界初】犬の皮膚科専門病院がゴリラの採食エンリッチメントを支援 ~千葉市動物公園へフィーダーバッグを寄贈~

(写真:ニシゴリラのモモカ(左)がフィーダーバッグに興味を示し、それを見つめるモンタ(右))

2025年10月7 日に千葉市動物公園(千葉県千葉市若葉区源町280、園長:鏑木一誠)と締結した協定に基づく取り組みの一環として、2026年6月10日(水)、ゴリラの採食環境を良くするためのフィーダーバッグを同園へ寄贈いたしました。
フィーダーバッグは餌を入れて設置し、ゴリラが自ら探し、考えながら取り出して食べるための道具です。
本取り組みでは、ゴリラが餌を探して食べる機会を増やすことで、行動の多様化や生活の質(QOL)の向上を目指します。また、来園者が動物福祉や環境エンリッチメントについて学ぶきっかけづくりにもつなげてまいります。

ゴリラのフィーダーバッグの寄贈

今回寄贈したフィーダーバッグは、ゴリラが自ら餌を探し、考えながら取り出して食べる行動を促すためのものです。餌をそのまま与えるのではなく、取り出す過程をつくることで、ゴリラ本来の採食行動を引き出し、生活環境を豊かにすることを目的としています。
また、こうした取り組みを来園者に伝えることで、動物が本来どのように餌を探し、食べているのかを知るきっかけとなり、動物福祉への理解を深める機会にもつなげてまいります。
実際の現場での様子を、「よりそいLife with」の活動実績に掲載しております。

[ゴリラの繁殖に向けて]ニシゴリラの「フィーダーバッグ」を寄贈しました(よりそい Life with×千葉市動物公園)

飼育員の中村さんからのコメント

ご支援いただいたフィーダーバッグは、雨の日を除いて毎日使用させていただいています。
フィーダーバッグの中には一番底に嗜好性の高いナッツ類を入れ上から葉物野菜を詰め込むことで、オスのモンタもメスのモモカも悪戦苦闘しながら葉物野菜を取り出しナッツ類を食べています。
設置は朝一の放飼前に行っていますので、10時からのオスのモンタとメスのモモカの同居までの退屈な時間に新たなバリエーションができ日々の生活が豊かになりました。特にオスのモンタは同居のため仕切り扉を開けるまでの時間に黙々と青草を食べるだけでしたが、フィーダーバッグの設置により新たな行動を引き出すことができました。

「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」

千葉市動物公園が進める「未来へ紡ぐゴリラプロジェクト」は、「生息環境に近づけ、野生本来の生態を引き出す取り組み」と「ゴリラの未来を紡ぐ学術的知見の獲得・活用」を大きなテーマとしています。
現在のゴリラ飼育環境を改善し、動物福祉の向上、ゴリラ本来の行動の発現を促すとともに、行動変容や効果を学術的に検証します。そこで得られた知見を、今後のゴリラの飼育技術向上とゴリラ展示場の整備に活かしていくことを目的としています。

今後の展望

今後は体重管理など日々の健康状態を把握するための設備に関するサポートを予定しています。動物の健康管理の質の向上につなげていきたいと考えています。
また、2026年4月から休園日に同個体のペアリングを行い続け、大きな問題もなく、順調に関係性を深めていきました。その結果、千葉市動物公園では、2026年5月28日(木)よりペアリングの一般公開が行なわれております。

「よりそいLife with」について

四季の森動物クリニックが主体となり、動物福祉の視点から、動物と人がより良い関係を築くための取り組みを行うプロジェクトです。動物医療の知見を活かして、教育や発信を通じて動物の未来につながる活動を展開し、活動報告を公開しております。
詳細>よりそい Life with – 人間社会に暮らす動物と未来を担う子どものためにできること(四季の森どうぶつクリニック)

千葉市動物公園について

千葉市動物公園は、「種の保存」や「教育・環境教育」を重視する都市型動物園です。
動物を通じた学びや発信に力を入れており、その知見と発信力を活かした連携を行っていきます。

 

【報告作成者】 卯尾

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