2018.10.20
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は繰り返す湿疹に悩むフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 10歳 男の子(去勢手術未)
【経過】
○2~3歳頃から湿疹、円形脱毛
○5歳から胴体全体に悪化し、2ヵ月前から腕・足にも急激に悪化
○1年中痒いが、梅雨~夏にかけて悪くなる
○頭、耳を掻く
○手を舐める
○食事療法を行ったが改善しなかった
それでは、初診時の状態です。
まずは体の正面です。
顔の正面、右側、左側です。
続いて、右耳の正面です。
続いて、後頭部です。
続いて、頚部と前胸部です。
続いて、右前肢の足先です。
続いて内股です。
続いて、右後肢とその拡大です。
右側面と後ろから見た様子です。
それでは、初診時から約4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
痒みも減り、身体を掻くことも無くなりました。
頚部と前胸部の被毛も綺麗に生えてきているのが分かります。
また、全身にあった湿疹もほぼ綺麗になりました。
飼主様からも、「本当に綺麗になった!」と嬉しいお言葉を頂きました。
※2018.11月追記
抗生物質と院内薬浴を終了し1カ月以上経過しても、1つも膿皮症の再発が認めらていません。
このような症例には当院が開発したスキンケアとサプリメント(特にECプラス)が非常に有効です。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
【症例報告制作者】 看護師 長尾
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以下、獣医師によるコメントです。
フレンチブルドッグの膿皮症は多いのですが、今回の症例は特別です。
理由は重度であるという簡単な表現ではなく、数と分布の問題です。
かなり密度の濃い膿皮症(かさぶた)があること、四肢にもでていることはイレギュラーな証拠です。
また耳のダメージも特徴ですね。
これらを加味すると、イレギュラーなりの原因が推測でき、初診時に原因を特定することにつながりました。
そのためたった4週間という短期間での治療が可能になったという側面もあります。
やはり診た瞬間にどれだけ原因と対策をイメージできるかが治療のポイントになります。
今回の症例は当院と診療提携している動物病院に解説メールをお送りします。
獣医師 平川
投稿者:
2018.10.15
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はしつこい手舐めが続いているフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 3歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
○1年前から手を舐める
○寝ている時以外ずっと舐めている
○季節性あり(夏がひどい)
○胸部、腹部に湿疹が出やすい
それでは、初診時の状態です。
まずは体の正面です。
次に、右前肢の甲、指間、足裏です。
続いて、左前肢の甲、指間、足裏です。
それでは、初診時から約4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
痒みも減り、寝ている時以外はずっと舐めていた手も舐めなくなりました。
犬の癖のような手舐め・足舐めといった心因性の痒みには、当院が開発したヒーリングケアLFプラスが非常に有効です。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
【症例報告制作者】 看護師 長尾
投稿者:
2018.09.30
当院を受診できない遠方にお住いの方にメールと写真で継続する遠隔診療を提供している皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
以前にも報告した通り、今年の夏は「山口県」と「北海道」に往診に行きました。
原則として「直接診るのは1回だけ」という背水の陣で臨みますので、往診に行くからには改善の確信を持って伺っています。
もちろん今回の2件とも「いける」という確信をもって伺いました。
そしてその2件のその後ですが、まだ治療中とはいえ十分な改善が認められたようです。
1件は心因性の掻き壊し・舐め壊しのチワワちゃんで、掻き壊しを防ぐために誰かが家にいなければならず、1人では買い物にも行けないというものでした。
もちろん治療の目標は掻き壊しをなくすのは当然で、「わんちゃんが留守番して買い物ができるように」ということも目標にいれました。
まだ治療して1カ月ですが、十分に改善が認められたようで、①一番の問題だった口唇の痒みはほとんどなくなり、②短時間でも留守番ができるようになったということでした。
2件目のわんちゃんは写真を見るのがいいと思いますので、紹介させていただきます。
【症例】
柴犬
【経過】
〇アポキルを1日1回をずっと継続しているにも関わらずよくならない
〇過去には心因性の治療として抗不安薬の投与もしたことがある
〇甲状腺ホルモン剤も服用中
最初に相談メールをいただいたときのお写真がこちら。
柴犬のよくあるタイプの1つです。
もちろんこの時点で「今まで治らなかった理由」と「どうやったら治るのか」はわかるのですが、追加でいただいた昔の写真をみて確信を得ることができました。
これは「アポキルでよくならない決定的証拠写真」です。
実際に往診に伺うときには治療方針は決まっていたので、お薬をもって出発です。
そこから約1か月後。
痒みも随分と落ち着き、毛も再生してきました。
また心因性の痒みもあるため、心因性の投薬治療を追加したのですが、「改善あり」という判定でした。
今回の症例にはいくつか評価ポイントがあります。
1つは、「なぜアポキルが効かないのか?」ですね。
2つは、「なぜ心因性の治療に効果がでたのか?」です。
2つ目の理由は非常にシンプルで、「その他の治療方針がパーフェクトだから」です。
心因性の治療はその他の治療方針にわずかでもズレがあると、まったく改善しなくなることがあるため、心因性以外の皮膚トラブルの診断・治療が上手くいっているときに実施しなければ評価が難しいです。
あとは順調に回復するのを待つだけです。
年末にはフワフワ&サラサラを期待しています♪
1つめの「アポキルが効かない理由」は当院で実施している個別セミナーで紹介しています。
診療提携をご希望される動物病院はお問い合わせください。
投稿者:
2018.09.22
アトピー・アレルギーなどアポキルが効果を示す痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
痒みに対する画期的な新薬アポキル(オクラシチニブ)が発売されて3年目、当院ではアポキルが効く症例に「どうしたらアポキルを減らせるか」という治療を積極的に行っています。
今回紹介する症例は「アポキルが非常によく効く症例が、アポキルを使わなくてもよくなった」という非常に面白い症例です。
【症例】
プロットハウンド
【経過】
過去に1度紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
2018年3月16日 アポキル&アミノ酸系食事療法で改善しない①
2018年5月21日 アポキル&アミノ酸系食事療法で改善しない②
まず初期治療で改善したあと、継続治療で来院された今年7月の状態を紹介します。
基本治療は初診時から変わらず、ポキル1日1回服用を含めた継続治療をしていましたが、夏に入ってやや痒みが増えたということでした。
初診時のような皮膚の悪化はないのですが、当初の想定よりフケが残るなど皮膚コンディションに違和感があったので、ある治療を併用することを提案してみました。
「ある治療」を併用して6週間後の状態と比較してみましょう。
※Beforeは初診時ではなく、ある治療を加える直前(当院継続治療中)の状態です。
見違えるような改善です。
どのくらい改善したかというと、「アポキルを飲んでないのに痒くない」というレベルです。
過去の経過と基礎疾患のことを考えると「今後もアポキルはゼロで」となるわけではないのですが、今後はアポキルの服用量は半分(2日に1回)以下になると思います。
今回のポイントは「アポキルが効く=アポキル継続」ではないことです。
アポキルの効果が部分的(限定的)なときはもちろん、例えアポキルが効いていても、より根本的な治療法が残っている(見落としている)可能性もあるということです。
参考までにこの症例の初診時にこの追加治療のプランを提案していたか?というと、「今後の追加治療の選択肢として〇〇〇の治療がある」しっかりと伝えていました。
最初からすべて併用するという治療プランもいいのですが、どの治療がどれだけ効果を示すのか、という点ではアプローチのタイミングを分けるのは飼主さまにとってもメリットのあることだと思います。
決して「アポキルが不要になる治療薬」ではなく、すべての症例に同様に効くわけではないのですが、適応になる症例を診極めることができれば、皮膚病の根本的治療の1つになりうる治療法だと考えています。
アポキルの効果が不十分であったり、アポキルを減らすための治療に悩んでいる方はぜひ当院を受診してください。
投稿者:
2018.09.11
アポキルが適応となるアトピーや脂漏症・マラセチア性皮膚炎など痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
日本でアポキルが発売されて3年目の夏ですね。
飲みやすく、即効性があり、長期的な副作用が非常に少ないということで「痒い皮膚病=アポキル」という方程式が成り立つようになりました。
当院でも「まず無難にアポキル」の選択肢はありだと思っています。
しかし今までのブログで何度も書いてきたように、「どんな痒い皮膚病にもアポキルが効くわけではない」というのはあるため、アポキルは選択肢の一つにしかすぎません。
今日紹介するのは長期間アポキルを服用していたが、別のお薬に変更することによって改善した症例の紹介です。
【症例】
ペキニーズ 7歳 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇発症は通年性だが、梅雨~夏の季節性の悪化も認める
〇全身がべったり、臭いが強い
〇舐める・掻くといった痒み症状
それでは初診時ではなく、当院で1年半治療している状態を紹介します。
治療内容は1カ月に1回の院内薬浴と、アポキル1日1回投与を基本としています。
続いて、お腹とその拡大です。
同じくお腹の陰部周囲の拡大です。
続いて、右後ろ足の膝周囲の拡大と、やや内股の写真です。
続いて、右後足の足首付近です。
この時点まで1年半、内服治療はアポキルでしたがこの時点からアポキル1日1回を中止し、別の投薬治療に変更しました。
それ以外の食事療法、院内薬浴などの条件は一切かえていません。
投薬治療のみを変更して6か月後の状態と比較してみます。
皮膚コンディションの改善が明らかに認められました。
赤み・色素沈着ともに大きな改善が認められます。
また脂漏・臭いについてもかなり改善があり、飼主さまからも「明らかに臭いがへった」と評価していただけました。
さらに投薬治療を切り替えた半年前がちょうど2月の真冬で、6か月後の比較後の写真が8月の最も悪くなる季節であることを考えるとかなりの改善と評価できます。
今回のポイントですが、「痒い皮膚病=アポキル」ではないことを改めて実感することができました。
思い返せばこの症例が初診で来院したときがアポキルの発売時期で、初診から3週目からアポキルを使い始めました。
そのときはほぼすべての皮膚疾患をアポキルがカバーできると思っており、この症例でも同様に効果的だろうと判断していました。
しかしアポキルが発売されて2年を越えて今思うことは、「アポキルは脂漏症には部分的な効果しか示さない」です。
アポキルによって痒み症状は緩和できるとは思いますが、脂漏症にはもっと効果的なお薬があります。
それでもアポキルでもいいのですが、治療の選択肢として把握しておくことは重要だと思います。
今回の治療内容の変更については提携病院にメールで配信予定です。
投稿者:
2018.09.06
シーズーのアトピー・マラセチア性皮膚炎・脂漏症など、痒い皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
シーズーの皮膚病は本当に治しにくい場合があります。
あのアポキルでしっかりコントロールできる症例もいますが、そうでない症例も相当数いるかと思います。
今日はそんな「アポキルでは抑えきれないだろう」というシーズーの皮膚病症例です。
【症例】
シーズー 8歳
【経過】
〇3年前から皮膚トラブルで、通年性(季節による改善はほぼなし)
〇外用ステロイドスプレーによる改善なし
〇痒み(四肢なめる・内股舐める)がひどいため、常時エリザベスカラーを装着している
それでは初診時の状態、まずは正面から。
続いて、胸部~わき。
同じく左わきの拡大。
続いて、内股です。
病変部の確認と、治療成績向上を兼ねて毛をカットしました。
続いて、右わき(毛カット後)です。
続いて、内股です。
毛をカットしたあと、そのまま院内薬浴を実施しましたので、その実施直後の状態を紹介します。
まずは胸部。
続いて、左前腕です。
同じく左前腕の内側です。
同じく左前腕の外側です。
続いて、内股です。
続いて、右後足の膝~スネあたりの写真です。
今回はここまでです。
とういうのも、つい昨日来院されたため、2回目の診察はまだ先です。
このタイプ、一見シーズーの典型症例にみえるかもしれませんが、ちょっとイレギュラーです。
そのためシンプルななアポキル&シャンプーでは抑えきれないものがあります。
初診時にどの部位を、どう評価するのか?
そしてどの治療方針を選ぶのか?
この一番大事なポイントは提携動物病院にメールでお知らせします。
この症例は初診時の「診た目」に特徴があるので、「アポキル&シャンプーではない」理由がわかるタイプです。
提携をご希望の方は、お問い合わせフォームよりご連絡ください。
投稿者:
2018.09.03
ポメラニアンの脱毛・脂漏などの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ポメラニアンの脱毛というと毛周期停止(アロペシアX)が有名で、当院を受診されるポメラニアンも脱毛症(毛周期停止・アロペシアX)が多いのですが、その他の皮膚病もないわけではありません。
【症例】
ポメラニアン 1歳8カ月 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇生後4か月のころから身体・四肢を掻く&噛むといった痒み症状を呈する
〇平成29年6月から当院受診5月までアポキル(オクラシチニブ)を毎日服用するも十分な改善はない
〇アポキルを1日2回服用を3カ月続けたが、1日1回と比較して痒みの軽減はない(今は1日1回)
〇過去の服用は、抗生物質として「メトロニダゾール・アモキシシリン・ドキシサイクリン・オフロキサシン・ホスホマイシン・エンロフロキサシン」、ステロイド、抗ヒスタミン剤
〇食事療法はアミノ酸系など2種類(おやつはなし)
〇外用ステロイドでの改善なし
〇季節性はなし
〇傷だらけになってしまうため、エリザベスカラーを常に装着している
それでは初診時の状態です。
まずは正面から。
続いて、右前腕と手先です。
続いて、左前腕とその拡大です。
続いて、胸部・腹部の順番です。
続いて、側面とその拡大です。
続いて、左後肢の側面(膝~カカト)です。
最後に、後ろからです。
それでは初診時から3カ月半の状態と比較してみましょう。
改善点を列挙していきます。
①エリザベスカラーを完全に外すことができました(初診時から2カ月半の時点)
②毛並みがよくなりました
③フケ・皮脂が劇的に減少しました
痒みがないというわけではありません。
かじったりもありますが、何よりエリザベスカラーがないという生活を取り戻すことができたのは大きなことだと思います。
今回のポメラニアンの症例はややイレギュラーな皮膚病で、途中治療初期には嘔吐・下痢・低血糖・高CRP値の問題点もでたりもしましたが、初診時から治療方針の変更はなく、順調に改善したと判断しています。
参考までに今回の3カ月半にアポキル(オクラシチニブ)は1度も使っていません。
使ってはいけないという意味ではなく、アポキルで改善は難しいと判断しています。
今の皮膚科では「掻く」「舐める」「噛む・かじる」といった痒み症状にアポキルという流れが定着しつつあり、いいこともあればそうでないこともあるように思います。
アポキルが効く皮膚病と、効きにくい皮膚病を診極めて処方することができればもっと皮膚病の治療成績は高くなると考えています。
今回の症例で改めて考えたことですが、
①エリザベスカラーを使うメリットはほぼない
やむを得ず装着する場合は、「あとで外せる」と判断できる場合に限り一時的につけてもいいと思っています。
②アポキルは魔法のような万能薬ではない
アポキルが抑えられる痒み症状は全体の一部です。
「痒い=アポキル」ではないので、アポキルを処方するときは「アポキルが効くのか効かないのか」の判断と「もしアポキルが効かなかったら」のプランニングをして処方する必要があると思います。
③病気の原因は1つではない
アトピー、膿皮症、食物アレルギー・・・・など有名な病気はさまざまありますが、病気が複数まざっていることも多いので、治療が1つにならないように組み合わせてアプローチする必要があります。
パズルのピースのように、1枚でも足りない・ズレあると完成しないので、「枠のないパズル」という感覚があってもいいと思います。
うまくいかないときは「足りない」か「ズレがある」です。
参考までに今回の症例でも院内薬浴(スキンケア)とヒーリングケアLFプラスを使っています。
ただ、今回の症例を検査なく、投薬治療もなく改善させるのは99%不可能だと思います。
的確な投薬治療をしながらスキンケア&サプリメントを併用するのが大事です。
一応当院で使っているスキンケア商品・サプリメントの紹介をしますが、適切な医療提供がなければ難しいことも多々あることをご理解ください。
投稿者:
2018.09.02
犬の細菌性膿皮症治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
この症例集では当院で改善した症例のうち、個人的に印象的だった症例を選んで掲載しています。
もちろん重症度で選ぶこともありますが、治療の内容に「特別な意味」があるものも掲載するようにしています。
今回紹介する症例の重症度は特別なものではないのですが、治療内容に特別な意味があるので紹介することにしています。
【症例】
チワワ 4歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇1年前の夏にも湿疹があり、内服・シャンプーで改善
〇今年も8月頭(3週間前)から湿疹が再発
〇かかりつけ動物病院にて抗生物質処方されて服用するも悪化傾向
それでは初診時の状態からですが、長毛で皮膚病変がわかりにくかったため、病変部評価と治療を兼ねて全身のカットさせていただきました。
まずは身体側面とその拡大です。
続いて、腹部です。
続いて、背中です。
重度の皮膚炎、見た目から「膿皮症」の診断ですね。
この初診時と比較するのは2回目の診察時(初診日から9日後)の状態です。
湿疹はほぼ・・・ではなく、完全にゼロになりました。
シャンプーは1回のみ、9日前の初診時に院内薬浴を行っただけで、自宅でのシャンプーはなしと指示しています。
なので1回洗って次の湿疹がゼロという結果です。
膿皮症は犬の皮膚病で最も多く、当院でも数えきれないほどみていますが、このタイプは特別で、当院でも年に1~2回しか遭遇しない特別な膿皮症です。
一般的な膿皮症と同じアプローチでも治らないとまでは言い切れませんが、普通にアプローチすると数カ月かかると思います。
しかし逆転の発想で、ある特殊な条件を満たせばおどろくほどの短期間で劇的によくなります。
飼主さまには過去の治療症例で「同等」と判断できる症例の治療前・治療後をお見せして、今回の特殊な条件の治療に了承を得て行いました。
もちろん副作用が出るようなハイリスクの治療ではなく、むしろ「それで治るの?」という治療内容です。
その条件は3つ、この3つが揃えば普通の膿皮症以上の速さで治ります。
大事なのは初診時にこの条件3つで治療のイメージが描けることだと思います。
※初診時の検査結果は2回目の再診時にお伝えしましたが、治療方針は初診時の予測通りのままです。
当院と診療提携を結んでいる先生にはこのあと治療内容についてお知らせをします。
診療提携については専用フォームからお問い合わせください。
投稿者:
2018.08.10
犬猫の心因性・精神的・不安などによる皮膚疾患の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は以前にも紹介した猫の続きです。
※本当は犬の皮膚病しか受付していないのですが、開業当初にきた患者さんの猫だけは継続してみています。
あらためて初診時の状態です。
続いて、背中と拡大です。
治療から半年以上たっていますが、以前よりさらによくなりました。
ヒーリングケアLFプラスを継続していただいているので、非常に良い状態です。
犬の皮膚病の場合はアトピー&心因性&食物有害反応&ホルモン異常・・・と色々重なるので治療が難しくなったり、ヒーリングケアLFプラス単独での改善効果を実感しにくくなるのですが、猫は心因性単独の場合が多いため「よく効く!」と実感できる症例が多いです。
猫の舐めすぎ脱毛には非常にお勧めで、当院のオンラインショップからご購入できます。
投稿者:
2018.08.10
夏になると悪化しやすいフレンチブルドッグの膿皮症・アトピー・手舐めの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今年の夏は暑いですね。
ブルドッグ犬種は気温・湿度での悪化がありますので、この時期上手に乗り切りたいところですね。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳5ヶ月 男の子
【経過】
〇半年前から全身の湿疹が消えない
〇顔の痒み、手を舐める
それでは初診時の状態です。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。
非常に綺麗になりました。
湿疹はなく、顔の皺の皮膚炎もなく、手舐め・足舐めもほぼありません。
体質的には再発しやすいため、こういった症例では再発予防のためにスキンケア&サプリメントが非常に有効です。
身体の湿疹(膿皮症) → スキンケアECプラス
アトピーの体質改善 → スキンケアECプラス
手舐め・足舐めの改善 → ヒーリングケアLFプラス
顔の皺のケア → Medicareローション
全身のスキンケア →Medicareオイル&シャンプー&ジェル
当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
適切な診断・医療とともに併用いただければ非常に効果的と思います。
1点注意があります。
食べているドッグフードが合っていないといつまでたっても治りません。
「よかれ」と思って、「アレルギー検査の結果をみて選んだ食事」に限って皮膚病の原因になっていることが圧倒的に多いので注意が必要です。
診断(アレルギー検査)が合っているのであれば、その食事療法で劇的に改善しているはずです。
治っていないということは、診断(検査結果)そのものに皮膚病との関連がないと考えてもいいと思います。
投稿者: