2020.12.11
こんにちは、獣医師の平川です。
2020年もあと少しですね。
毎年恒例になった「1年の振返り記事」です。
参考記事 謹賀新年 2017年 脱力系?抱負 テーマ:無理しない
謹賀新年 2018年 脱力系抱負 テーマ:がんばらない
【2019年抱負】仕事と遊びに夢中 テーマ:夢中になる
【2020年抱負】 テーマ:チャレンジ
2017年の「無理しない」は本当にいいフレーズで、今でも非常に大事にしているお気に入りです。
この言葉を覚えてから大事なナニカを犠牲にしてることに気づかず仕事しがちな自分をコントロールしやすくなった気がしています。
そんな脱力系抱負の2番煎じのように掲げた2018年のテーマ「がんばらない」、あれはダメでした・・・
新しい自分スタイルを探していたのでしょうが、「がんばらない」という選択肢はありませんでした。
ただ収穫がなかったというわけではなく、自分に無理させるような「がんばる」とかいう安易な言葉は使わなくなりました。
また後から振り返れば「自分は創造しつづける脳構造を持っている」と自覚できたきっかけとなったテーマだったので、「気づき」の1年になったと思っています。
「がんばる」ではないけど自分らしい言葉を探して2019年に掲げた「夢中になる」は再び大ヒットでした。
仕事・プライベートともに自分のペースに合っていてとてもいい感じでしたね。
「夢中になれる=きっとうまくいく」、と思っています。
そして2020年、掲げたテーマは「チャレンジ」でした。
仕事については「学術」にチャレンジだったのですが、結果としては「未完成」です。
仕事が暇になる冬の1~2月はそこそこがんばったのですが、3月からそんな余裕もなくなり・・・10月まで一切手をつけれず、先月ようやく再開したばかりです。
来年に持ち越し決定ですが、来年こそ!で継続的に取り組みます。
2つめは「子育て」、向き合い方に悩み「新しい引き出しを」と書きました。
が!
成長スピードが速すぎて、どんどん新しい言葉も覚えて常にタジタジ・・・こっちが順応できませんでした。
「向き合う」というのはよくないのかなとも書きましたが、「眺める」に切り替え中です(笑)
3つめは1月の時点で「秘密」としていたのですが、これは以前発表した「東京サテライト開設」のことです。
1月の時点ではまだぼんやりとしたもので、具体的ではなかったのですが、4月にいい物件をみつけることができて7月にオープンさせることができました。
今年のチャレンジで一番なのはこの「東京サテライト」でしょうか。
3月から開設の7月までは頭の中がサテライトのことで一杯でしたね。
もう5年以上前からずっと「いつか東京で仕事したい」と考えていたので、1歩目としていいチャレンジができたと思っています。
「チャレンジ」以外のことも振り返っておきたいと思います。
まずは「仕事」について。
今までも「身体壊してからじゃ遅い」と思ってセーブを意識していたつもりなのですが、この1年は一段と成長が加速し、すさまじい仕事量でした。
もちろん東京サテライトの診察が純粋に増えたというのもあるのですが、クリニックに来院される方の数が圧倒的に増えてきています。
冬に入った今でこそ落ち着き始めましたが、ピーク時は初診の予約が1カ月以上先というときもありました。
おそらく来年の5~10月も同じように初診枠が足りなくなると思うので、来年入ったら対策を練ろうと思います。
続いて「治療」について。
2019年の最後のブログ記事 【2019年仕事納め】心の〆日でふと書いたことの続きです。
このブログで
>しかも最後の最後の12月にまた「閃き」でおもしろいことを思いついてしまい、我慢できずに新しい取り組みを始めてしまいました。
>これもまた「想定外」でまったく新しい治療なんですが、勝手なイメージでうまくいくのではないか・・・と期待しています。
>かなり楽しみです。
と、この1年は昨年末に閃いた新しい治療法がどのようなシーンで使えるのか、色々チャレンジしていました。
もちろんある程度「いけるんやないか?」と予測してのチャレンジだったのですが、この新しい治療もやっぱり当たりでした。
今年はこの治療法が画期的すぎて、診療のスタンダードが変わりましたね。
テーマは「性格を変える」というもので、僕が驚くというよりは、患者さんの方がびっくりしてます。
「散歩ができるようになった!」
「家に帰ると玄関までお迎えにきてくれる!」
「外でおやつが食べれるようになった!」
「散歩中に他の犬と挨拶ができるようになった!」
と相当数の感動の言葉をいただくことができました。
おそらく多くの飼主さまには意味不明だと思うのですが、当事者にとってはずっと悩んでいたことばかりで、できるようになったことが「人生初」だったりして、中には診察中に嬉しくて泣き出す方も何人もいらっしゃいました。
この治療法については、もしかしたら研究分野で注目している専門機関があるかもしれませんが、「どのタイプに効くのか」が絞れていないのか、臨床現場で使えるような効果的な報告はないようです。
今回の当院のチャレンジは「どのタイプに効くのか」という臨床的に一番大事なところで、「初診時のタイプ分けチェックリスト」ができたと思っています。
なので初診時に「〇〇が効きそう」と思ったら8~9割は当てれるようになりました。
特に「散歩嫌い」な子を「散歩好き」にするのは結構な確率で、もう数えきれないくらい成功しています。
この「散歩嫌いな子と皮膚病」、なんの関係があるのか?と思った方もいると思いますが・・・
めっちゃ大事!
むしろこれがわかるようにならないと、皮膚病治療を一つ上のレベルまで上げられないです。
このテーマはまた学術で取り組むか、セミナー開催でもしようかと思っています。
まだまだ振り返るネタあるのですが、長くなってきたので続きはまた今度にします。
続く・・・
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