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犬の膿皮症|秋田犬・トイプードル・チワワ・柴犬・ブルドッグの症例画像

2026.10.31

膿皮症では、赤みやかさぶた、湿疹、脱毛などが見られます。抗生物質で改善しても、中止後に再発したり、十分な効果が得られなかったりする場合があります。

その背景には、内分泌疾患や食事との関係、耐性菌などが考えられます。症状や治療経過は犬によって異なるため、原因を確認しながら治療を進めることが大切です。

この記事では、当院で診療した秋田犬・柴犬・トイプードル・チワワ・ブルドッグの膿皮症を、治療前後の写真とともに紹介します。

犬の膿皮症の症例画像と治療経過

膿皮症では、赤みやかさぶた、湿疹、脱毛などが見られますが、現れる症状や治療後の変化は犬によって異なります。

今回は、当院で診療した複数の犬種について、初診時の状態、これまでの治療歴、当院で実施した治療、その後の経過を症例写真とともに紹介します。治療前後の皮膚や被毛の変化に加え、それぞれの症例でどのような点に着目して治療を進めたのかをご覧ください。

膿皮症の症例|秋田犬

最初にご紹介するのは、膿皮症がなかなか改善せず、脱毛やかゆみに悩んでいた秋田犬の男の子(去勢済)の症例です。

当院を初めて受診したときは、2歳11か月のとき。2歳になった夏頃から円形の脱毛とかゆみが現れ、脱毛した部分にはかさぶた(痂皮)や湿疹も見られるようになりました。

当院を受診する前は、ビタミン剤やステロイドによる治療を受け、皮膚用のアレルギー対応療法食も取り入れていましたが、膿皮症は改善しない状態が続いていました。

【診断と治療内容】

具志クム膿皮症(炎症)

初診時の写真では、体の右側面に円形の脱毛があり、その周囲にかさぶたや赤みが見られます。同様の症状は、この部分だけでなく全身に点在していました。

【診断と治療内容】

当院では、次の3つの疾患・状態を診断し、それぞれに応じた治療を行いました。

  • ・アトピー
  • ・膿皮症
  • ・被毛形成異常

アトピーと膿皮症に対しては、アポキルによる内服治療と、Medicareシリーズのクレンジングオイル・シャンプー・ジェルを使用したスキンケアを実施。この症例では抗生物質を使用しませんでした。

また、食事内容を見直し、当院推奨のフードとサプリメント「スキンケアECプラス」を取り入れました。被毛形成異常に対しては、別途投薬治療を行っています。

【治療開始から1か月後の経過】

治療開始から1か月後には、皮膚の状態に次のような変化が見られました。

  • かさぶた:1か所のみ残存
  • かゆみ:初診時の1〜3割程度まで減少
  • 赤み:減少

【治療開始から2〜4か月後の経過】

治療開始から2か月後には、皮膚や被毛の状態が大きく改善しました。
飼い主さんによると、それまで見たことがないほど毛並みがよくなり、生まれて初めての状態だったそうです。

【治療開始から4か月後の皮膚の状態】

具志クム膿皮症(治療後)

治療開始から4か月後には、初診時に脱毛や赤みが見られた部分にも被毛が生え、皮膚の状態が大きく改善しました。

今回の症例で膿皮症が改善しにくかった原因

今回の秋田犬では、膿皮症が改善しにくかった原因として、次の2点が挙げられました。

  • 食事療法が適切ではなく、腸内環境に問題があったこと
  • 被毛形成異常が見落とされていたこと

① 誤った食事療法と腸内環境の問題
愛犬の皮膚病を改善するために、よかれと思ってアレルギー対応療法食を与えている飼い主さんも少なくありません。しかし、膿皮症の場合、食物アレルギーだけではなく、さまざまな要因が関係していることが多く、必ずしもアレルギー対応療法食が適切な選択とは限りません。

また、当院では、アレルギー対応療法食の中には腸内環境に悪影響を与えるものもあり、それが膿皮症の改善を妨げる要因になると考えています。

そのため、初診時には現在与えているフードを確認し、皮膚の状態に適した食事について詳しく説明しています。

今回の秋田犬も、来院前は皮膚用のアレルギー対応療法食を食べていましたが、食事内容を見直し、推奨フードと腸内環境の改善を目的としたサプリメント「スキンケアECプラス」を取り入れた結果、抗生物質を使用せずに皮膚の状態が大きく改善しました。

② 被毛形成異常の見落とし
もう一つの原因は、被毛形成異常が見落とされていたことです。被毛形成異常は一般的にはあまり知られておらず、見落とされやすい病気です。当院では、この異常を見落とすことで皮膚が弱い状態が続き、膿皮症が改善しにくくなると考えています。

毛をかき分けたときに地肌が見える場合は、被毛形成異常の可能性があります。また、子犬の頃から毛が薄く、その後も大きな変化が見られないケースでは、飼い主さん自身が異常に気づいていないことも少なくありません。

今回の秋田犬でも被毛形成異常が認められたため、膿皮症やアトピーへの治療に加え、被毛形成異常に対する投薬治療を行いました。

膿皮症の症例|トイプードル

続いてご紹介するのは、背中に湿疹(膿皮症)を繰り返していたトイプードルの症例です。
背中にできた湿疹がなかなか治らず、一度消えても新しい湿疹ができる状態が続いていました。

当院を初めて受診したのは、4歳半のとき。4か月前から皮膚にトラブルが現れ、手足を繰り返し舐めたり、口元をかいたりする様子が見られました。背中には湿疹(膿皮症)が繰り返し発生し、全体的に被毛が薄くなってた状態でした。

【初診時の皮膚の状態】

【診断と治療内容】

犬の膿皮症では、抗生物質による治療で症状が改善しても、服用をやめると再発したり、十分な効果が得られなかったりする場合があります。また、内分泌疾患の見落としや食事が体質に合っていないこと、耐性菌などが関係している可能性も考えられます。

今回のトイプードルでは、抗生物質を使用せず、当院オリジナルのサプリメント「スキンケアECプラス」を取り入れた治療を行いました。当院では、膿皮症の改善を妨げる要因にも着目し、それぞれの状態に応じた治療を重視しています。

【治療開始から約3か月後の皮膚の状態】

治療開始から約3か月後には、湿疹や脂漏の症状が改善し、薄くなっていた被毛も回復しました。手足を舐める行動やかゆみにも改善が見られています。

また、元記事では、抗生物質の使用を中止した後も膿皮症の症状をほぼコントロールできており、初診から半年以上経過した時点でも湿疹の再発はほとんど見られなかったと報告されています。

膿皮症の症例|チワワ

チワワ(膿皮症・正面)

続いてご紹介するのは、長年にわたって膿皮症を繰り返していたチワワの女の子の症例です。
当院を初めて受診したときは、8歳1か月の頃。2歳頃から皮膚病を繰り返し、抗生物質による治療を受けていましたが、服用を中止すると症状が再発する状態が続いていました。

初診時には、皮膚の赤みやかゆみ、脱毛などの症状が見られました。

【初診時の皮膚の状態】

当院では、投薬治療に加えてサプリメント「スキンケアECプラス」などを取り入れ、皮膚の状態を確認しながら治療を進めました。

【治療開始から約1年4か月後の皮膚の状態】

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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