2025.08.22
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳(初診時) 女の子
【経過】
〇10カ月から発症
〇湿疹、フケ、痒み
〇舐める、噛むことが多く、舐め始めると止まらなくなる
〇エリザベスカラーが外せない生活
〇抗生剤やアポキルを服用すると良くなるが、服用をやめると再発
それでは初診時の様子をご覧ください。
【初診時の診極め】
ポイント①:被毛形成異常
・被毛の異常
・純粋な痒みではない
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・水が嫌いで水たまりををよけて歩く
・石、葉っぱ、枝を拾い食いする
・スリッパや靴下、マスクを収集する
・ぬいぐるみの中身を出してしまう
・ドライヤーが嫌い
・鳥を見ると追いかける
・1歳まで興奮癖があった
・お留守番させようとすると鳴いてしまう
・車内のお留守番もギャンギャン鳴いてしまう
これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。
【当院の治療プラン】
①アトピー
→投薬治療
抗生物質やステロイドの服用は無し!
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
それでは治療から約3ヶ月後を比べてみましょう。
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、しっかり密度の高い毛が生えました。
毛並みも柔らかく、赤い湿疹も無くなりました。
お薬もアポキルは初診時から徐々に減り、3日おきの服用になりました。
膿皮症は、抗生物質を使わずに完治しました。
当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
【食事療法】
プロフィールのリンクツリーの「治療を成功に導く食事管理法」から資料請求できます。
【サプリメントとスキンケア】
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】 岡崎
投稿者:
2025.08.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 7歳2ヶ月(初診時) 男の子
【経過】
〇1歳から発症
〇7歳になるまでの6年間毎日1日2回のアポキルを服用するも改善なし
〇ステロイドを服用するも改善に至らず
〇なめる:かく=6:4
それでは初診時の様子をご覧ください。
【初診時の診極め】
ポイント①:被毛形成異常
・毛質がバサバサしている
・地肌が見える
・アンダーコートがない
・抜け毛が多い
こちらが当てはまる子は『被毛形成異常』を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。
毛が薄いことは『正常』でも『個性』でもありません。
毛が薄いことには病気が隠れています。
ポイント②:心因性今回の一番大切なポイントとなるのがこの心因性です。
下記の症状を要チェック!!
ご自宅のわんちゃん、特にフレンチブルドッグの子は
こんな行動はとっていませんか?
✓他の犬に威嚇する、逃げる
✓食糞をする
✓マンホールをよけて歩く
✓1人で興奮して走り出す
✓ぬいぐるみを破壊する
✓拾い癖がある(小石、小枝、木の実、虫など)
上記のような行動パターンをもつ子は心因性の症状がでやすい傾向が強くなります。
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
純粋な痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
人間に置き換え分かりやすく例えるならば『癖』と同じようなものと言えるでしょう。
今回の症例もこのタイプで心因性の掻痒行動が強く出ていました。
理由は…本当は『痒くない』から!です。
【当院の治療プラン】
①アトピー
→投薬治療
抗生物質やステロイドの服用は無し!
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアp II+
③被毛形成異常
・投薬治療
・スキンケアECプラス
④週に一回のスキンケア
・Medicareクレンジングオイル
・Medicareシャンプー
それでは治療から約3ヶ月後を比べてみましょう。
純粋なアトピー(痒み症状)のみであれば、アポキルやステロイドが効きます。
この子の診断は『アトピー』『被毛形成異常』『心因性搔痒症』の3つが合わさってしまったために
6年も改善にされなかったと言えます。複数の要因を1つずつ解決していかない事にはこのような
皮膚病はどれだけアポキルを服用しても改善されません。
「舐める、掻く」から「被毛が薄い」ではなく「被毛が薄い」から
「肌が弱く舐める、掻くの症状が出やすい」
と言えるでしょう。被毛がしっかり生え揃っていたならばそれに比例し
皮膚も強くなるため、痒みが落ち着きます。
被毛形成異常や心因性搔痒症は当院でのみ治療することが出来ますので、
似た症状のわんちゃんがいましたら是非当院にお越しください。
今回の症例のように皮膚と心因(行動)への特殊な投薬治療は、
当院のみで受けることが可能です。
同じような症状でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】 岡崎
投稿者:
2025.07.10
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はミニチュアブルテリアの子の症例です。
【症例】
ミニチュアブルテリア 1歳10ヶ月(初診時) 女の子
【経過】
〇生後9ヶ月から痒み症状
〇発症からずっと痒みが続く
〇掻き始めると長い間掻き続ける
それでは初診時の様子をご覧ください。
【初診時の診極め】
ポイント①:被毛形成異常
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・頚、胸、お腹、内股が特に薄い
・毛がよく抜ける
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
ポイント②:心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
今回のこの症例もこのタイプで、純粋な痒みだけでなく、心因性の搔痒行動が強く出ていました。
【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
④被毛形成異常
・投薬治療
それでは治療から約3ヶ月後を比べてみましょう。
この子の場合、治療から3週間で皮脂が減り、痒みはほとんど無くなりました。
また毛質も変わり、柔らかい毛が生えてきました。
行動面では、「声をかけても止まらなかった尾追い行動が声をかけると
止まるようになった」
「気持ちの切り替えが早くなった」
「敵対心のある人に嚙みつかなくなった」
「乗り物を追いかけなくなった」
「食糞しなくなった」
このような変化がありました。
今回の症例のように皮膚と心因(行動)への特殊な投薬治療は、
当院のみで受けることが可能です。
同じような症状でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】 岡崎
投稿者:
2025.07.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はチワワの子の症例です。
【症例】
チワワ 2歳8ヶ月(初診時) 女の子
【経過】
〇発症2歳~
〇薄毛
〇痒み
〇内服薬で落ち着くがやめると再発
それでは初診時の様子をご覧ください。
【初診時の診極め】
ポイント:今回の治療のポイントは【外科手術】
詳しく言うと【避妊(去勢)手術】になります。
皮膚疾患があるワンちゃんで避妊(去勢)手術をしていない場合は
最優先に実施することをお勧めしています。
今回のチワワの子の治療の流れは以下の通りとなります
避妊手術(最優先!!)
↓
投薬治療スタート
↓
被毛が再生=痒み症状が改善
☆『被毛がしっかり再生した』から『痒みが減る』ということがポイントです!
【当院の治療プラン】
①被毛形成異常
・投薬治療
②アトピー
・投薬治療
③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
④腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
それでは治療から約8ヶ月後を比べてみましょう。
beforeの写真を見ると以下の事が分かります
・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
これらが当はまる子は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してのアプローチをすることで皮膚の状態が良くなっていきます。
言い換えると、この薄毛が皮膚病悪化の原因と判断できない&治療方法がわからないでいるとずっと悪い状態が続きます。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
わんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】 岡崎
投稿者:
2021.10.12
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はチワワの症例をご紹介します。
【症例】
チワワ 5歳11ヶ月 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇季節性はなく一年中症状がある状態(痒み、ベタベタ感、臭い)
〇ステロイドでの効果はあったが、一時的でまた悪化を繰り返す
〇サイトポイント注射もあまり効果が無かった
〇3ヶ月前から更に悪化し脱毛も
それでは初診時の様子です。
まずは顎下~首の写真です。
更にアップにした写真です。
毛も少なく、肌がゴワゴワになっています。
こちらは前足の様子です。
こちらも皮膚が硬くなり、ゴワゴワしています。
毛もほとんど生えていません。
次はお腹側の写真です。
胸のアップです。
薄毛なのがお分かり頂けると思います。
こちらはお腹~後足の写真です。
こちらも毛がスカスカな状態です。
この写真は首~肩辺りの毛をめくったところです。
毛がほとんど無く、皮膚の状態も良くありません。
こちらは背中のアップです。
正常なアンダーコートも見られず、かなりスカスカです。
それでは4ヶ月後の状態をご覧下さい。
初診から1ヶ月も経たないうちに痒みが減ってきて、皮脂によるベタベタ感も減っていきました。
今回の治療には基礎疾患へのアプローチと並行して、腸内環境を整える為のサプリメント(スキンケアECプラス)の服用と、ご自宅でのスキンケア(オイル、シャンプー)も行いました。
痒みにだけの治療では改善しない例です。隠れた原因を見つけ、その基礎疾患へのアプローチができたことで改善に繋がりました。
4ヶ月後には痒みも落ち着き、毛並みも写真のようにボリュームが出て、ベタベタ感も改善してふわっとしました。最後の写真でお分かり頂けるように、アンダーコートも再生し、地肌が見えない程の毛量になりました。
このように、良くなったり、悪くなったりを繰り返している。痒み止めやステロイドのお薬で改善しない。など、わんちゃんの皮膚病でお困りでしたら一度当医院にご相談下さい。
尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト
今回の治療に使用した、獣医師開発のオリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)と、スキンケア商品はこちらのホームページからご覧いただけます。⇒サプリメント・スキンケア商品
【症例報告作成者】 看護師 森
投稿者:
2018.12.17
チワワのアトピー・アレルギーなどの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
チワワも痒みトラブルが多い犬種ですね。
問題はアポキルで痒みのコントロールが難しい症例がいることです。
【症例】
〇1歳のときから痒み
〇腕をなめる&かじる
〇頚部を頻繁にかく、暇になると背中を真っ赤になるまで掻く、
〇左膝の上の毛をむしる
〇とくにかく全身痒く、留守にすると血まみれになるまで掻くため、エリザベスカラーをしている
〇アポキルでも改善しない
それでは初診時の状態です。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、右前腕です。
続いて、左のわきです。
つづいて、左後肢の膝上です。
それでは初診時から2か月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
非常にきれいになりました。
痒みも緩和され、エリザベスカラーもつけていません。
身体が真っ赤になることも、傷だらけになることもありません。
アポキルも2日に1回でコントロール良好です。
今回の症例ではアポキルが効かなかったということですが、初診時に「アポキルが効かない理由」がわかります。
このアポキルが効かない理由にアプローチするとここまで改善することができます。
「痒い」という行動に対してどうアプローチするのか、痒みのメカニズムを考えてアポキル以外のアプローチを併用することが重要です。
投稿者:
2018.02.16
チワワのアレルギー・アトピー性皮膚炎などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回の症例はチワワ×柴犬のミックスですが、発現型としては75%チワワという感じなので(ほぼ)チワワという表現でいきます。
※ただ、体質としてはチワワと柴犬の両方をもっています。
チワワも皮膚トラブルが多い犬種の一つで、少しコツがいるため難治性になっているケースが多くあります。
今回紹介する症例は、そんなチワワと柴犬に多く認められる皮膚病の典型的・・・・にみえる皮膚病です。
【症例】
チワワ×柴犬ミックス 8か月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇2ヵ月半前から、目の痒みと口周りの痒み
〇当院を受診するまでの治療は抗ヒスタミン剤、ステロイド、抗生物質
〇毎日服用すると改善傾向だが、ステロイドを減らすとぶり返す
それでは初診時の状態です。
初診時からやく3週間後の状態です。
まだ改善途中ですが、あとは時間とともによくなるのをみていくだけです。
今回のわんちゃんでは、初診時で重度な見た目でしたが、幸い慢性化をしていなかったので比較的短期間でいい結果がでたと思います。
当院の治療内容ではステロイドの内服は使用しませんでした。
決してステロイドが悪いという意味ではありません。
当院でもステロイドは積極的に使う方ですが、使うシーンとタイミングが適切でなければネガティブな結果を引き起こすことがあるため注意が必要です。
で、今回の症例では「今の時点では、ステロイドは適当ではない」と判断したため使いませんでした。
今後に関しては、残った皮膚症状次第だと考えています。
目と口唇以外でも四肢の痒みがあるため、部位によって治療方針を変えていく方針です。
投稿者:
2017.11.09
チワワのアトピー・アレルギー性皮膚炎、脂漏性マラセチア性皮膚炎などの痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回紹介する症例は、以前にも治療経過を紹介したことがあるチワワちゃんです。
振り返ればもう3年も前で、もちろんアポキルがないときの治療結果です。
ここから欠かすことなく継続治療をし、非常によい状態を長く維持していたのですが、今年の春くらいから悪化するようになりました。
そのときの様子から紹介しましょう。
左足だけの写真です。
3年前の治療開始した頃の投薬量よりも随分と減量していたため、まずは初期の投薬量に戻してみましたが、3年前のような改善はありませんでした。
そこで過去の治療内容は一端保留にし、今まで行ってこなかった新しい治療方針を加えてみました。
新しい投薬治療から2ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
随分とよくなりましたね!
この投薬治療には内服の処方と、当院のヒーリングケアLFプラスを処方しました。
新しい投薬内容と、このヒーリングケアLFプラスの相乗効果で、元々継続していた内服はさらなる減量に成功しています。
季節により投薬量の調整があるかもしれませんが、随分と再発し難い体質になっていると思います。
当院のサプリメントは適切な診断と、投薬治療を併用することで、徐々にお薬をへらすことに成功しやすいと考えています。
当院で処方しているサプリメントやスキンケア商品は以下のオンラインショップでお買い求めいただけます。
適切な診断と、適切な投薬治療と併用することでよりより治療結果をえることができます。
当院ではメールと写真で継続する遠隔診療にも力をいれているため、ご希望の方は当院HPの遠隔診療ページのお申し込み欄からお問い合わせください。
また、当院では今年から個人開業に動物病院に向けて、皮膚科での診療提携を行っています。
ご興味のある方はお問い合わせください。
投稿者:
2016.08.29
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
夜は随分と涼しくなりましたね♪
先日のブログで「チワワの皮膚病治療の進め方(初診時)」を掲載しました。
本日はその続きです。
改めて全体像を紹介します。
治療は2つに分かれます。
まず1つめは「痒みのコントロール」です。
9日後の状態と比較しましょう。
最もひどかった首の傷をみていただきたいと思います。
治療前の痒みレベルを10として、9日後は「4」まで改善しました。
傷も消失しました。
しかしまだ全体的に皮膚・毛並みで正常になったという感じはありませんね(まだ9日ですから)。
もう一押し、痒みの治療に集中していきます。
その後次の治療ステップに入ります。
そこから2~3ヶ月できっと変わると予測しています。
投稿者:
2016.08.21
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
お盆休みも終わり、夏も終盤ですがまだまだ暑い時期が続いていますね。
今日は昨日初診で来院されたチワワの皮膚病を紹介します。
【症例】
チワワ 約3歳 女の子(未避妊)
【病歴】
〇2年前の保護引取り時から継続する慢性皮膚病
〇通年性の痒み
〇ステロイドで痒みの改善があるが、服用をやめると痒みがぶり返す
初診時の状態です。
慢性的な痒みを伴う皮膚病で、フケ・皮脂が多く、独特の臭いもあるため、パッと見た目で「チワワの慢性皮膚炎のよくあるパターン」に見えます。
きっとその判定で間違いないと思うのですが、このわんちゃんには「チワワによくある皮膚炎」意外にもう一つ隠れた基礎疾患があると予測しています。
アトピー、アレルギー系の治療やスキンケアだけでは改善しない基礎疾患です。
初診時の診極めで重要なのはそこまで想定してこの後の治療方針を立てることだと思います。
まずは1ヶ月で痒みの改善を、そしてそのあと3ヶ月で毛並みの改善を目指します。
投稿者: