2018.02.16
チワワのアレルギー・アトピー性皮膚炎などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回の症例はチワワ×柴犬のミックスですが、発現型としては75%チワワという感じなので(ほぼ)チワワという表現でいきます。
※ただ、体質としてはチワワと柴犬の両方をもっています。
チワワも皮膚トラブルが多い犬種の一つで、少しコツがいるため難治性になっているケースが多くあります。
今回紹介する症例は、そんなチワワと柴犬に多く認められる皮膚病の典型的・・・・にみえる皮膚病です。
【症例】
チワワ×柴犬ミックス 8か月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇2ヵ月半前から、目の痒みと口周りの痒み
〇当院を受診するまでの治療は抗ヒスタミン剤、ステロイド、抗生物質
〇毎日服用すると改善傾向だが、ステロイドを減らすとぶり返す
それでは初診時の状態です。
初診時からやく3週間後の状態です。
まだ改善途中ですが、あとは時間とともによくなるのをみていくだけです。
今回のわんちゃんでは、初診時で重度な見た目でしたが、幸い慢性化をしていなかったので比較的短期間でいい結果がでたと思います。
当院の治療内容ではステロイドの内服は使用しませんでした。
決してステロイドが悪いという意味ではありません。
当院でもステロイドは積極的に使う方ですが、使うシーンとタイミングが適切でなければネガティブな結果を引き起こすことがあるため注意が必要です。
で、今回の症例では「今の時点では、ステロイドは適当ではない」と判断したため使いませんでした。
今後に関しては、残った皮膚症状次第だと考えています。
目と口唇以外でも四肢の痒みがあるため、部位によって治療方針を変えていく方針です。
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