2022.11.23
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】柴犬 1歳10ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳になる前から痒みがあった
〇アポキルやステロイドを使用するも効かない
それでは初診時の様子をご覧ください。
こちらは胸部拡大した写真です。
次に少し下がり胸腹部。
そして腹部です。
こちらは前足を正面から見た写真です。
右前足の側面です。
そして右後ろ脚側面。
右の横顔。
この写真は体側の毛をかき分けたところです。
一見細身の子かな?と思われるかもしれません。
アポキルやステロイドの治療をするもあまり効果が感じられず、連続で服用してマシになるかな?程度だったそうです。
今回のこういった治療が効かない理由は、毛並み異常と心因性が関与しています。
この2点に重点を置き内科治療とサプリメントの使用(スキンケアECプラス・パーソナルケアPⅡ+)を開始しました。
治療から1カ月後の再診では痒み行動簿現象を感じられましたが毛並みの異常はまだ改善されていませんでした。
更に1カ月後。口の周りだけ掻くがその他の場所はたまに程度で激減したとのこと。そして毛にも変化が…
それでは治療から3カ月後の様子をご覧ください。
毛量の増加。一目瞭然ですね!
この毛量が柴犬の本来であり、この子の姿だったんですね。
この子は痒み行動・毛量の他にも変化があり、
以前は他の人やわんちゃんに自分からギャンギャン吠えてしまい一緒に遊んだり居ることができないため、ドッグランにも行けず…。
それが治療後、楽しそうにする姿や他の人にも吠えなくなり、他のわんちゃんとも遊べるように!
ご家族からは「先生に会えてよかった。もっと早くに出会いたかった」とうれしいお言葉頂けました。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.09.28
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は一般的な治療が効かない柴犬の子の症例です。
【症例】
8歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇3年前から身体を『掻く・舐める・噛む』といった痒み症状が始まり、徐々に悪化傾向
〇食物アレルギー検査をし、食事療法や手作り食にするも改善せず
〇アポキルやステロイドの使用もしたが良くならず
初診の時の様子をご覧ください。
まずはお顔の写真からです。
次に首下から胸。
胸下から両前肢です。
胸の拡大写真です。
胸から腹部にかけての拡大写真です。
腹部の拡大写真です。
横の全体写真です。
ここからは各部位の拡大写真です。
まずは右前足。
次に下半身。
そして右後ろ脚。
最後に横顔~首周辺です。
柴犬さんかと疑うくらい容姿が変わっています。
全体的にほとんど毛が生えていません。
皮膚は赤黒く像のようにゴワゴワして強張り硬くなっています。
まずは投薬治療を主軸に、腸内の免疫異常が原因と考え腸内環境改善のため、当院がお勧めするフードとサプリメント(スキンケアECプラス)で治療を開始しました。
それでは、初診時から2ケ月後の様子をご覧ください。
この写真は毛をかき分けた写真です。密に毛が生えアンダーコートも復活しています。
1ヶ月後には痒みが劇的に減り、2ヶ月後には写真の状態まで改善しました。
離島から船に乗って通院する必要があり、「頻繁に連れてこれないけど、治りますか?」と初診時に心配されていました。
もちろんこのタイプは当院では非常に改善させやすく、通院間隔を開けながらでも改善は可能です。
実際に今回の改善までに必要な診察は2回、
1回目:初診時
2回目:検査結果説明
3回目:改善後の写真撮影
でした。
この子のように食事といったアプローチでは改善不可能のため、投薬治療が必要になります。
ただ投薬治療の組み合わせが特殊なため、アポキル・サイトポイント・ステロイドなどで同じように改善しない場合は当院への受診を強くオススメします。
お勧めするアプローチ
・投薬治療
・スキンケアECプラス
・アロペシアGR+
・食事療法(アレルギー対策ではない)
・スキンケア(治るものではないが、必要)
今回使用しているサプリメントは、当院オンラインショップでお買い求めいただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.07.15
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はアポキルが効かない痒みを持った柴犬の子の症例です。
【症例】柴犬 8歳11か月 男の子
【経過】
〇下顎、耳、お腹を過剰に掻いてしまう
〇3年前からアポキルを毎日服用し、多い時は1日2回服用しているが改善されない
それでは、初診時の様子をご覧下さい。
まずは横顔のお写真です。
目や口周りなど赤みがあり、掻いて傷になっているところもあります。毛もまばらに生えている状態です。
続いて首、胸、お腹のお写真です。
毛がほとんどなく、皮膚の状態もガサガサしているのが分かります。
次は前肢のお写真です。
最後に身体の側面と皮膚を拡大したお写真です。
毛が薄く、スカスカになっています。
それでは、初診時から約8ヶ月の写真と比べてみましょう。
比べて見ていただくとフサフサにに毛も生えて毛質も良くなりました。掻きすぎてできていた傷もなくなり、とてもきれいな皮膚になりました。飼い主様にお家での様子をお伺いすると、前より穏やかに過ごせてお散歩の足取りも軽くなったと仰っていました。柴犬はストレスに弱く、皮膚の状態が悪いと痒みストレスから行動異常が増えることがあります。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 佐野
投稿者:
2022.06.21
こんにちは。柴犬の毛並み治療に力を入れている、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の症例をご紹介します。
【症例】
柴犬 6歳7カ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1才を過ぎた頃から痒みが出だした(ずっと改善されず年々悪化)
〇舐めたり噛んだりし出すと止まらない
〇アポキルを服用しても改善されない
〇エリザベスカラー(24時間)と洋服とを着用している(掻き壊し防止の為)
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首の写真です。
掻き壊しによって肌がゴワゴワしています。特に引っ掻く所は毛がありません。
次に胸から股にかけての全体写真と、胸と股をアップにした写真です。
胸も股も地肌がはっきり見える程脱毛しています。毛の質もパサパサした印象です。
こちらは前足と、後足を横からみた写真です。
舐めたりかじったりすることで更に薄毛になっている部分もあります。
最後に全体の写真と、側面の毛をかき分けた写真です。
毛をかき分けてみるとアンダーコートが無いのが分かります。
それでは2ヶ月後の写真をビフォーアフターで比較してみましょう。
こちらは2ヶ月後の状態になるのですが、毛量がかなり増えたのがお分かり頂けると思います。そして、量だけではなく毛並みもかなり改善されました。一番最後の写真をご覧頂くと、中の方が黒っぽくなっています。これは、ツートンカラーのアンダーコートが見えている為です。アンダーコートもしっかり発毛しています。
1ヶ月も経たないうちにエリザベスカラーを外せる時間ができたり、飼い主様は「犬らしくなってきた」と感じられたようです。
アフターの写真の時(初診から2ヶ月後)には、洋服も基本的には無しの状態で過ごせるようになりました。
アンダーコートは生えないのは毛並みの異常です。アポキルだけでは痒みを抑えることはできません。同時に見落とされいた基礎疾患や心因性の治療行わなければ改善に繋がらない症例です。
このように異常に舐める・噛む、エリザベスカラーを外したいなど、わんちゃんの事でお困りの事があれば是非当院にご相談下さい。
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
今回は投薬の他に、ご自宅でのスキンケアやサプリメントの服用も行いました。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧頂けます。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
下のリンクバナーからご覧頂けます。↓
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2022.06.20
アポキルが効かない柴犬の治療に力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の症例をご紹介します。
【症例】
柴犬 2歳9ケ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇2歳になってから痒みが酷くなった
〇アポキルを服用したがあまり改善されなかった
〇体の痒みに加え、膝と腕を噛む
では、初診の様子からご覧下さい。
首~胸、更にお腹と股の写真です。
これらは共通して、アンダーコートが無く薄毛です。地肌が見えるのは異常な状態です。
続いては噛み癖によって脱毛状態になっている前足と後ろ足です。
肌もゴワゴワとと固くなっています。
最後は全体の写真です。
全体的に毛量が少ないのがお分かり頂けると思います。
それでは、ビフォーアフターを比較した写真をご覧下さい。
約3カ月後の状態です。
今回は当院でもアポキルを服用して頂きました。
今まではアポキルを服用しても効果があまり出なかったのに、今回はこのように改善に繋がりました。その理由は、ただの痒みの治療だけではなく、腸内環境を改善させたり、見落とされがちな基礎疾患や心因性の治療も並行してしっかりアプローチした事によるものです。
その大切なポイントに気付き治療を行えれば、短期間でもこれだけの改善がみられる場合もあります。
この子の場合、1ヵ月も経たないうちに痒みが減り、舐めたり噛んだりすることも減っていきました。
そして、2ヶ月も経たない頃に、飼い主様からこの毛並みは初めてと言って頂けました。
写真でお分かり頂けるように、しっかりとアンダーコートが生え、モコモコになり、本来の柴犬の毛並みになりました。
この様になかなか改善されない、どんどん悪化していくなど、わんちゃんの事でお困り事がありましたら、是非当院にご相談下さい。
今回、腸内環境を良くする為に当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)を使用しています。気になる方はこちらからご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
詳しくはこちらのホームページでご覧いただけます。⇒東京サテライト
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
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【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2022.06.20
こんにちは。わんちゃんの皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の症例をご紹介します。
【症例】
柴犬 1歳 男の子
【経過】
〇首やお腹や腕を掻く、舐める、噛む
〇ステロイドを服用しても改善されなかった
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは腕、脇の写真です。
次は胸、お腹の写真です。
次は後ろ足の写真です。
こちらは皮膚の拡大です。
最後は全身のお写真です。
全体的に毛がスカスカになっていて地肌が見えてしまっています。
お腹の写真を見ていただくと赤みも出ています。
それでは初診時と2ケ月後の様子を比較してみましょう。
お写真比べて頂くとどのお写真も毛がモコモコに生え、毛質も柔らかくなっているのが分かります。
正常の柴犬は毛先が茶色、根元が黒色のアンダーコートが生えています。
この子の最初の写真を見ていただくとアンダーコートがほぼ生えていない状態でしたが、治療後のお写真ではしっかり生えています。
柴犬で一番大事なことは毛の密度や色を見て毛並みを評価することです。
毛並み異常があるとアポキルなどの痒み治療が効かないことがあるのでまずは毛並みに対しての治療を進めていきます。
今回この子は投薬治療に加えて、食事療法、当院の獣医師が開発している腸内環境を整えるECプラスサプリメントも使用しました。
サプリメントは当院ホームページからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者 佐野】
投稿者:
2021.11.23
柴犬の皮膚科治療にも力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の症例をご紹介します。
【症例】
柴犬 5歳3ヶ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1歳前から発症
〇掻く、かじる
〇アポキルを服用してもあまり効果が得られず
では、初診の様子からご覧下さい。
まずお顔の写真です。
一見普通の柴犬のようですが、後からビフォーアフターで載せる写真を見て頂くと、その差がお分かり頂けます。
次は、首と前足の写真です。
首の毛はぱさぱさしている印象を受けます。
前足に至ってはかじったり舐めたりする頻度も多く、毛質も悪く地肌が透けて見えている部分も多いです。
続いてはお腹、胸、写真です。
胸やお腹の毛はだいぶ薄くなっていて、こちらも毛質が良くありません。
更に股の部分、後ろ足、側面から見た前足と後足です。
側面から見た足は薄毛なのがよく分かります。
最後に全体の様子です。
足以外はそんなに違和感がないかもしれませんが、次の写真の様に側面の毛をかき分けて見てみるとアンダーコートが正常に生えていないのが分かります。
ビフォーアフターで見て頂くと更にお分かり頂けます。
それでは、ビフォーアフターの写真をご覧下さい。
こちらは2ヶ月後の写真になります。
こうして比べてみると、いかに毛量や毛質に異常があったかがお分かり頂けると思います。
当院では原因を見極め、すぐに基礎疾患や心因性へのアプローチ、平行してご自宅でのスキンケアを行いました。1ヶ月も経たないうちにアポキルだけでは改善しなかった痒みも減り、かじったり掻いたりすることも少なくなってきて、初診から2ヶ月後には痒がることがほとんど無くなりました。
毛並みも生まれて初めてこんなにもふもふになったと飼主様から言って頂けました。
ただ痒みを抑えようとする治療では改善しない事も多く、その子に隠れている原因を見つけ出すことが大切です。
アポキルを服用していても良くならない、良くなったり悪くなったりを繰り返している、執拗にかじる・舐めるなどの場合、他の原因で毛質が悪くなったり痒みがある場合もあります。
このように似た症状だな、中々改善しないな、など、毛並みや皮膚のことでお困りの方は是非当院にご相談下さい。
今回の治療でも使用した当院オリジナルのサプリメント、パーソナルケアpⅡ+(心因性のアプローチに服用しました)、スキンケア製品(ご自宅で行って頂きました)は、当院のホームページでご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品
尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト
【症例報告作成者】 看護師 森
投稿者:
2021.07.23
こんにちは、柴犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の皮膚病の症例です。
【症例】
柴犬 5歳 男の子
【経過】
〇アポキルが効かない。
〇1歳前から皮膚が弱い。
〇~3歳に顔(目・耳・口)・頸・脇・四肢・内股に痒みが出る。
それでは初診時の状態を見ていきましょう。
まず最初に身体全体です。
こちらは肩の部分の拡大です。
続いて頚部です。
最後に腹部です。
初診時から、約半年後の状態と見比べていきましょう。
初診時よりも、格段に毛量が増しピンクの皮膚が見える範囲が減っています。調子はどんどんよくなり、皮膚の赤みも落ち着いてきました。
そして、診療前は行けなかった散歩が行けるようになるまで回復しました。
また、以前は朝は飼主様が起こしていたのに、自分から朝早くから起きるようになり「自分の犬じゃないみたい」と、飼主様は驚いていました。
今回の症例の子は、アポキルが効かず、鼻・下顎を床にこすり付け、満足するまでやったら落ち着くということがあったそうです。
柴犬は純粋な痒みのほかに、「その部分が気になる(心因性掻痒症)」から掻く・噛むという行動をすることがあります。
「痒い」と「気になる」を見分け、症状に合わせた治療を施すことが不可欠になります。
当院では、アトピー・アレルギーと心因性とを区別し、その子にとって最も最適な治療法を日々考え、模索しています。
【症例報告制作者】看護師 山崎
投稿者:
2021.07.06
柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の症例です。
【症例】
柴犬 4歳9ヶ月 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇生後半年から痒みや皮膚炎が出ている
〇1歳頃から更に少しずつ悪化し、時々ステロイドを服用するが状況は変わらず
〇目を掻く&こする、腕を噛む、膝を噛む、お尻を舐める
それでは初診の時の状態をご覧ください。
まずは全体の姿です。
次は脇の部分です。
皮膚もごわごわとしているのが分かります。
続いては股の写真です。
柔らかい皮膚は症状が出やすい部分でもあります。薄毛、赤みが分かります。
こちらは後ろ脚です。
痒みで噛んだり舐めたりして毛が無くなり、皮膚も硬くなっています。
こちらは、側面の毛をめっくっています。
柴犬はもっと毛が密集しているはずなのですが、すかすかな印象を受けます。
そしてこちらは、側面からの写真です。
それでは治療後の状態と比較してみましょう。
こう言っては失礼かもしれませんが、別のわんちゃんかな?と思うほどの変化です。
表情も違って見えます。
この子は、投薬治療と当院での薬浴での治療になりました。
薬浴では、スムーズな毛の再生の妨げになる古い角質や、過剰な皮脂などを、獣医師開発のオリジナルクレンジングオイルやシャンプーを使って除去します。
しかし柴犬のこのタイプの皮膚病はスキンケアで治るものではありません。
根本的には隠れた基礎疾患であるホルモン異常や、痒みの原因になるアトピーへのアプローチが必要です。
今回は食事療法とサプリ(スキンケアECプラス)で腸内環境の改善を試み、投薬治療により柴犬本来のアンダーコートのなるモフモフとした状態まで回復しました。
このように色々な要因が重なって皮膚病を発症するのは珍しい事ではありません。
中々痒みが治まらない、原因が分からない、など、わんちゃんの皮膚の事でお悩みの方はぜひ当院までご相談下さい。
関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧ください。
院内薬浴でも使用している、獣医師開発のオリジナルスキンケア用品は、オンラインショップ犬の皮膚科メディカルスキンケアセンターでもご購入いただけます。
【症例報告制作者】 看護師 森
♦♦♦獣医師のコメント♦♦♦
このタイプは柴犬のまさに典型的な皮膚病です。
一般的にはアポキルが使われやすいのですが、効果がないとまでは言わなくもアポキルの服用だけで痒みをコントロールするのは難しいです。
理由は「基礎疾患の見落し」、柴犬に多いある基礎疾患が見落とされています。
チェックポイントは「毛並み」、柴犬本来のアンダーコートがありません。
このアンダーコートにアプローチすることができなければ治療は成功しないため、柴犬の多くが「アポキルで痒みが改善しない」という状況に陥っています。
確かにスキンケアも重要ですし、食事療法や腸内免疫の改善も重要なのですが、やはり柴犬は「投薬治療」が必須の犬種です。
確かにお薬に頼らない「体質改善」というテーマは魅力的ですが、適切な投薬治療なくして柴犬の皮膚病治療は成功しないため、必ず投薬治療が必要とお考え下さい。
投稿者:
2021.06.12
【症例】
柴犬 12歳 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇10歳から皮膚トラブル(それ以前は、皮膚トラブルはなし)
〇顔(目・耳・口唇・下顎)を掻く
〇お尻を吸ったり噛む
〇四肢・四肢端・お腹を舐める
〇アポキルが効かない
はじめに顔の正面と横側から。
目のまわりや耳、口まわりが赤く、毛がまだらになってしまっています。
続いて腹部、左後足の内側、そして右後足の内側です。
こちらも皮膚が赤く、毛が生えそろっておらず毛並みも悪いです。
では、この初診時から約8カ月後の状態と比べてみましょう。
まだらだった顔周りの毛は見事に生えそろい、赤みもなくなりました。
腹部も赤く硬くなっていた皮膚はピンク色のやわらかい皮膚に戻り、ふわふわな毛も生えてきました。
作成:看護師 山崎
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
当院で紹介している柴犬のほぼすべてが「特別な治療」を行っています。
この症例も例外ではなく、特別な治療で改善しています。
柴犬は「アトピー」「アレルギー」と言われやすいのですが、もし単純なアトピーであればアポキルやサイトポイントでコントロールできます。
もし食物アレルギーであれば、対応している食事療法できれいに改善します。
そうでないときは・・・・
「食物アレルギーではないかも?」
「何か見落としているかも?」
という視点が必要です。
当院ではそういった「アポキルが効かない」の症例で、見落とされている視点からアプローチすることで治療成績を向上させています。
この症例にもアポキルを使っていますが、本当の意味でアポキルが効かないのではありません。
「アポキルが効かない」ではなく「アポキルが効かない理由が見落とされている」です。
お困りの方は当院への受診をお勧めします。
関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診て、再診をオンライン診療で継続治療を受けることもできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
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