2022.06.20
アポキルが効かない柴犬の治療に力を入れている、犬の皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の症例をご紹介します。
【症例】
柴犬 2歳9ケ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇2歳になってから痒みが酷くなった
〇アポキルを服用したがあまり改善されなかった
〇体の痒みに加え、膝と腕を噛む
では、初診の様子からご覧下さい。
首~胸、更にお腹と股の写真です。
これらは共通して、アンダーコートが無く薄毛です。地肌が見えるのは異常な状態です。
続いては噛み癖によって脱毛状態になっている前足と後ろ足です。
肌もゴワゴワとと固くなっています。
最後は全体の写真です。
全体的に毛量が少ないのがお分かり頂けると思います。
それでは、ビフォーアフターを比較した写真をご覧下さい。
約3カ月後の状態です。
今回は当院でもアポキルを服用して頂きました。
今まではアポキルを服用しても効果があまり出なかったのに、今回はこのように改善に繋がりました。その理由は、ただの痒みの治療だけではなく、腸内環境を改善させたり、見落とされがちな基礎疾患や心因性の治療も並行してしっかりアプローチした事によるものです。
その大切なポイントに気付き治療を行えれば、短期間でもこれだけの改善がみられる場合もあります。
この子の場合、1ヵ月も経たないうちに痒みが減り、舐めたり噛んだりすることも減っていきました。
そして、2ヶ月も経たない頃に、飼い主様からこの毛並みは初めてと言って頂けました。
写真でお分かり頂けるように、しっかりとアンダーコートが生え、モコモコになり、本来の柴犬の毛並みになりました。
この様になかなか改善されない、どんどん悪化していくなど、わんちゃんの事でお困り事がありましたら、是非当院にご相談下さい。
今回、腸内環境を良くする為に当院オリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)を使用しています。気になる方はこちらからご覧頂けます。⇒サプリメント&スキンケア製品
また、関東にお住まいの方、関東の方が近い方は、東京サテライトで当院の獣医師が初診をさせて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うことも可能です。
※疾患によっては適応できないこともありますので、ご了承下さい。
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【症例報告制作者】 看護師 森
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