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【フレンチブルドッグの皮膚科治療】抗生物質を使わず、膿皮症治療

2023.03.04

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ  5歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇3歳の頃から皮膚トラブルを繰り返している

〇四肢をビショビショになるまで舐めてしまう

〇サイトポイントの注射を打ってもらっていたが、途中から効果が無くなってしまった

〇ステロイドを服用しても、やめるとすぐにぶり返してしまう

 

 

それでは初診時のお写真を見てみましょう。

まずは正面の写真です。

 

こちらは首の写真です。

毛が薄く、うっすら肌が見えてしまっています。

 

こちらは胸の写真です。

胸やお腹は毛がほとんどなく、地肌が丸見えの状態です。

次はお腹の写真です。

 

 

こちらは右後肢の写真です。

肢も毛が薄く、湿疹ができています。

 

最後に右側面のお写真です。

 

痒みがあり掻いたり、痒みがある部分をこすったりもあったようですが、四肢を舐めることが一番多かったそうです。舐め始めると止められず、ビショビショになるくらいずっと舐めてしまうとの事でした。

 

それでは、治療から約2ケ月後のお写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

治療前治療後のお写真比べていただくと、毛の密度が高くなり、地肌も見えなくなりました。

痒みはほとんどなくなり、四肢を舐めてしまうのも徐々に改善していきました。

 

診断の1つに行動パターンがあります。
この子の場合は、

・テレビやバイクの音が苦手で吠えてしまう
・自転車に飛びかかる
・床やマットを舐める
・枯葉を追いかける
・興奮癖があり、一人で走り回る
・ドッグランに行っても単独行動をし、他の犬と遊ばない

このような症状がありました。

上記のような症状が常に問題になるわけではないですが、こういった行動パターンがある子は心因性の掻き癖・舐め癖が強くでやすく、皮膚病が悪化したり治りにくくなる傾向があります。

【当院の診断】

膿皮症、アトピー、脱毛症
被毛形成異常、心因性掻痒症

特に後肢を中心に認められた膿皮症の要因は被毛形成異常によるもの、最も症状として強かった「舐める」は痒みより心因性によるものが大きいと考えて治療方針を組み立てました。

【当院での治療】

①被毛形成異常
・投薬治療 
・当院お勧めフード

②膿皮症、アトピー
・投薬治療 ※抗生物質は使わず
・スキンケア メディケアクレンジングオイル
       

③脱毛症
・サプリメント アロペシアGR+

※投薬治療には、教科書に掲載されていない治療方法もあるため、他院での治療は難しくなります。

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
※痒みケアスターターセットがお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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