2022.09.04
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はキャバリアの子の症例です。
【症例】キャバリア 2歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳からしつこい痒み
〇1日1回で管理できていた痒みが、ここ1年コントロールできず
〇掻く・噛む・舐めるを繰り返し、シャンプーしてもすぐべたつく
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは、首の写真です。
次に前足の内側です。1枚目が右側、2枚目は左側です。
こちらは胸からお腹にかけての写真です。
それぞれ拡大した写真です。1枚目は胸、2枚目はお腹です。
続いて後足の内側です。1枚目は左の内側、2枚目は右の内側です。
こちらの写真は後足の膝辺りの外側です。1枚目は右側、2枚目は左側です。
こちらは、身体側面の写真です。
そして、毛をかき分けた写真です。
この子は特に両腕のあたりや、ひざ下の脱毛が激しく、被毛もコンディションが悪い状況です。
食事療法と投薬療法、そして当院のサプリメント『スキンケアECプラス』『パーソナルケアPⅡ+』を使用し治療を開始しました。
治療開始から1か月後には皮膚のベタつきやニオイが改善され、皮膚を掻くことが無くなったと変化が現れたので、
アポキルの投薬を 1日1回 → 2日に1回 へ変更しました。
さらに1ヶ月後には毛も増え始め、ベタベタからフワフワに変わり、皮膚を噛むことも無くなりました。
では初診時と治療開始から3ヶ月後の写真を比べてみましょう。
毛量が増えフワフワになっているのが写真からわかると思います。
この子はアトピーの範疇に入りますが、アトピーがコントロールできなくなる要因として、
「毛並みの異常」「腸内免疫の異常」「心因性」があると判断しました。
治療方針は積極的な投薬治療、腸内環境改善のために、「オススメのドッグフードへの切り替え」「スキンケアECプラス」
心因性に対して、投薬治療と「パーソナルケアpⅡ+」を開始しました。
アポキルに関しては当院でも1日1回で継続服用としましたが、
1ヶ月後には2日に1回まで減らしても痒みがコントロールできている状態まで改善させることができました!
アポキルを減らせない、アポキルが効かないときの要因は1つではありません。複数の要因に対して同時に適切なアプローチができると、初めて劇的に改善が認められます。
シャンプー変えたらよくなるかな?、食事変えたらよくなるかな?ではない「すべてに適切なアプローチを」が大事です。
皮膚病でお困りの方は是非当院にご相談ください。
今回使用したサポリメントとその他の当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2022.08.27
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はシーズーの子の症例です。
【症例】シーズー 7歳 男の子
【経過】
〇2年前まで全く問題なかった
〇一年中、皮膚の痒み・ベタつき・臭いがある
〇シャンプーしてもすぐ臭ってくる
〇掻くことより舐める方が多い
〇病院を変えるも改善しない
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首の写真です。
続いて胸の写真です。
胸の右側を拡大してみると、脂漏症で特徴的な鱗状のフケが見られます。
こちらの写真は、背中側の首です。
続いて背中から腰にかけての写真です。
全体的に毛が薄く、特に首下から胸にかけてフケが多く皮膚のコンディションが悪い状況でした。
初診時から2週間後の再診時には、皮脂が減り少しずつですが毛が生え、ホルモン治療薬での治療も開始しました。
1か月後には皮膚の赤みが減り皮脂は気にならなくなりました。
定期的な診察で適宜シャンプーの回数などを調整し、初診時から約半年後には皮膚のベタベタと臭いから解放されました。
では写真で比べてみましょう。
胸の右側の拡大写真です。
こちらは胸の左側の拡大写真です。
この写真は首の右側面です。
いかがでしょうか
全体的に毛が生え、皮膚もとても綺麗になりました。
シーズーは、皮膚炎が起きやすい『遺伝的な体質』があり、そこに犬種特有の『心因性』の舐めグセがさらに状況を悪化させ治らず繰り返し、病院を転々とすることも…。投薬治療だけでなく、免疫改善や腸内環境の改善のため食事療法やスキンケア・サプリメントをその子に合わせたレシピで考えることが重要となります。
まだ完璧な”本来の姿”ではないかもしれませんが、着実に良くなっている姿を見るとモチベーションが上がりますね。
当院では問診に時間をかけ、その子の体質や性格などを考慮し、その子に必要な治療と食事案内やスキンケア・サプリメントの処方と、生涯にわたりサポートしていくことが可能です。
毎日の皮膚へのイライラが募り充実した日々が送れず悩まれている方は、当院までご相談下さい。
今回、この子が使用したサプリメント(ECプラス)を含め、
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
投稿者:
2021.09.21
こんにちは、犬の皮膚科専門院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、シェルティーの症例です。
【症例】
シェルティー 4歳 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇1歳前から季節性のない痒み
〇アポキル、抗生物質、ステロイドでの治療を受けたが良くならず
〇湿疹が完全に無くなったことがない
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずはお腹側の全体です。
こちらは、胸辺りのアップです。
分かりにくいかもしれませんが、毛がすかすかな状態です。
そして、お腹の部分とそのアップの写真です。
膿皮症の症状もお分かり頂けると思います。
毛の質もごわごわしていて、皮膚の状態も悪いです。
こちらは側面からみた写真です。
更に、毛をかき分けたところです。
アンダーコートが正常に生えていないのと、こちらも膿皮症の症状が分かります。
それでは改善した様子をご覧ください。約、1年後の写真です。
こちらの治療には、まず腸内環境を整える為にサプリメントの服用、外側からのアプローチにスキンケア用品を使った自宅でのスキンケアを行って頂きました。
膿皮症や基礎疾患への治療の為の投薬治療も開始し、1ヶ月後には痒みが減り、湿疹もかなり減りました。
治療開始から4ヶ月後には毛並みも回復し、まだ完全なゼロではなかった湿疹の治療を続け、開始から6ヶ月頃には湿疹がゼロになりました。写真でもお分かり頂けるように、毛の量が正常な量になりました。毛の質もふわふわです。
その後もサプリメントと、スキンケアを続けて頂いています。
投薬にはアポキルや抗生物質も使いました。今回改善に繋がったのは、きちんと見極めて正しく投薬することと、他の原因に対するアプローチが必要でした。
このように原因を見極めて治療し、適切な治療を続けていくと、このように改善することができます。
わんちゃんの皮膚病や毛並みの事で何かお悩みがありましたら、是非当院にご相談下さい。
また、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト
今回の治療に使用した、獣医師開発のオリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)と、スキンケア商品はこちらのホームページからご覧いただけます。⇒サプリメント・スキンケア商品
【症例報告制作者】 看護師 森
投稿者:
2020.11.18
フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日はフレンチブルドッグの症例を紹介します。
【 症例 】
フレンチブルドッグ 7歳 男の子
【 経過 】
〇3年前に保護時点から続く皮膚病
〇3年間アポキルを毎日服用しても改善しない
〇ステロイドを併用しても一時的な緩和しか得られない
〇1年通して症状があるが、梅雨に特に悪化する
〇手を舐める、舐めだすと止まらない
〇顔や脇を掻く、掻きだすと止まらない
それでは初診時の状態です。
続いて、3カ月弱の治療後との比較です。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
とてもきれいになっていますね。
かゆみや手舐めもかなり落ち着きました。
当院では、投薬・サプリメント・食事療法・スキンケア療法などによる根本的な皮膚コンディションの改善に力を入れています。
お悩みの方はぜひご相談ください。
報告作成者:看護師 鮫島
♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 【解説】 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦
獣医師の平川です。
今回は初診時の「こんにちは」のあとに続く一言目に、とても印象に残ることを聞かれました。
飼主さま 「先生、これ治るかな?」
今まで色々治療を続けてきて、何年も皮膚のことに悩まれていたことが凝縮しているような一言ですよね。
もちろんまだ検査どころか問診もしていませんが、飼主さまはどうしても聞きたかったのだと思います。
その心は、
「先生、治せる自信ありますか?」
だと思います。
まだわんちゃんを一目しか見ていなかったのですが、間髪いれずにこうお答えしました。
僕 「余裕です」
治療結果は何一つでていないのですが、「来てよかった~!」と喜んでいたのが印象に残っています。
このタイプですが、検査どころか問診すらしていなくても劇的に改善することだけは容易に想像できるタイプです。
治療結果は劇的で、
・痒くない
・脂っぽくない&におわない
・毛が抜けない
・全身フワフワ&モコモコ
アポキルに至っては元々毎日服用していてもよくならなかったにも関わらず、現在は2日に1回でも症状がでないレベルまで改善しています。
アポキル減らすことができる治療法を持っていれば、より根本的なアプローチが可能です。
さらに性質・気質的なところからきている「舐め癖」に対するアプローチとして、性格・気質を変えるような治療を併用したのですが、ずいぶんと変化が認められ、
・元気になった
・散歩が嫌いだったのに、散歩好きになった
・意欲的に行動するようになった
ととても喜んでもらえました。
こういうときに聞く言葉があるので、今回も聞いてみました。
僕 「犬らしくなりました?」
飼主さま 「ホント!その通り!」
参考までに多くの飼主さまがこのタイプで「アレルギー」を疑っているのですが、このタイプでアレルギーの可能性はかなり低いです。
むしろ「アレルギー」を疑って検査したり、治療方針を立てると負のスパイラルに入り、改善の可能性はますます低くなります。
キーワードは「免疫」「毛並み」「心因性」の3つです。
この3つの診断&治療が適切であれば、劇的によくなります。
勘違いしてはいけないのですが、免疫をアレルギーと置き換えてしまうと治るものも治りません。
免疫異常であってアレルギーではないのがポイントです。
そして毛並み、痒く&脂漏だから毛並みが悪いのではありません。
毛並みが悪い原因が見落とされているから痒くて、脂漏が悪化するのです。
そして心因性、「ストレス」と言い換えて環境や接し方を変えても何もかわりません。
外部のストレスではなく、生まれ持った性格・気質によるものなので、脳の思考回路から変える視点が必要です。
フレブルは遺伝的に「夢中になる」「ムキになる」という行動パターンを示しやすく、この性格・気質が皮膚病のときに難治性の原因になっています。
この脳の思考を確認する問診と、脳の思考の癖を変える治療プランを持っていれば舐め癖すら緩和できます。
当院ではこういった難治性に対する皮膚科の勉強会を開催しています。
勉強会への参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。
投稿者:
2020.02.21
こんにちは、獣医師の平川です。
当院のオンラインショップでは「痒みケアスターターセット」ご購入の方には無料相談メールをお送りして、簡単なアドバイスを提供しています。
場合によっては診療をお勧めするのですが、今回はこの無料相談がきっかけとなって診察につながりました。
お住まいは関東でしたので、久しぶりに関東まで往診に行ってきました。
まずは無料相談メールでいただいた写真から紹介します。
柴犬に多い慢性皮膚病の典型例の1つですね。
この時点では直接受診ではないのですが、当院のスキンケア&サプリ(ECプラス)と適切な食事療法をご提案しました。
そこからわずか2か月後です!
投薬治療を一切しておらず、当院のスキンケア&サプリメント&食事療法だけでここまでよくなりました!
激しい色素沈着と毛並みの異常がありましたが、非常に綺麗に改善していますね。
すべての症例がスキンケア&サプリメントで改善するわけではないのも重要ですが、ここでみなさんに知ってほしいのは
「食事療法&サプリ(スキンケアECプラス)」のセットは非常に大事ということです。
意外と「食事はこだわって選んでいる」と自信のある方も多いのですが、おそらく大半の食事療法が「よくならない原因」の一つになっています。
もちろんよくなっていればいいのですが、よくなっていない以上は「今の判断はよくない」と考えなおす必要があるかと思います。
投稿者:
2019.12.20
こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はポメラニアンの症例です。
【症例】
ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに
〇腹部~内股に湿疹あり
〇痒がっている
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
頚部です。
脇~胸です。
腹部~内股です。
体の側面(右側)とその拡大です。
臀部です。
それでは、治療後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。
腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。
アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。
何がデリケートかというと、
①診断
血液検査での確定診断は不可能
②治療
専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細
③結果
一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い
治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。
毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。
投稿者:
2019.11.22
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 8歳8ヶ月 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇3歳から継続した痒みを伴う皮膚病(季節性はなく通年性)
〇全身脂っぽく、毛艶がなくフケが多い
〇毎週シャンプーしても改善されない
〇過去に4件の動物病院を受診したが、一度も改善したことがない
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
顔(右側)です。
左耳です。
右前肢です。
頚部です。
脇~胸です。
それでは、初診時から約4ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
院内での薬浴を数回行い、全身を覆っていたボロボロは綺麗に無くなりました。
痒みも落ち着き、毛も段々と揃い始めています。
今回の症例にいくつかポイントを列挙します。
ポイント①やはり治療はアポキルなのか?
今の痒み疾患の標準治療ともいえるアポキル(オクラシチニブ)ですが、今回の治療期間中には使用しませんでした。
もちろん使用する選択肢もあるのですが、「なくてもいい」というものでもあり、「むしろ〇〇〇の方がいい」という明確な理由があったので敢えて採用しませんでした。
もちろんアポキルメインで治療することが間違いというものではないです。
みなさんに知っていただきたいことは「常にアポキルがベストではない」ということ、アポキル以外の治療選択肢を知っていることこそが「アポキルを使いこなせる」だと思います。
ポイント②原因は食物アレルギーなのか?
今の皮膚科の問題点でもあるかと考えていますが、「治りにくい=アレルギー」という括りにされやすく、特に「食物アレルギー」の言葉は乱用されがちです。
食物アレルギーをある・ないの確定診断は難しいのですが、このタイプの皮膚病で「食物アレルギー」と診断することは当院ではほとんどありません。
「食物アレルギーはない」とまでは断定できませんが、「どこに食物アレルギーがあるのだろうか?」とは思います。
事実、当院受診までアミノ酸系または低アレルゲン系の食事療法をしていましたが、当院はアレルゲン制限をといた食事管理を推奨しています。
ポイント③では原因は何か?
原因を1つに絞ることそのものが治療の失敗を招きます。
やはり複合要因のため、複数の異常をできるだけ同時に治療する必要があります。
ただ本当の意味で同時治療は診療的に難しいこともありますので、優先順位の高い治療方針から先におこないます。
それが院内薬浴ですね。
院内薬浴と投薬治療、そして食事療法などの組み合わせが体質に合致すると今回のような劇的な改善が可能になります。
ではその次はなにか?
その次・・・、そう「世界初の治療」です。
当院では標準治療になりつつあるのですが、ある治療を併用します。
ここまでもかなり劇的な治療結果ですが、当院ではもう1つ上の治療成績を出すことが可能です。
またご報告します。
なお、今回紹介した症例に使用したスキンケアとサプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
投稿者:
2019.11.15
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの症例です。
【症例】
トイプードル 5歳 男の子(去勢手術未)
【経過】
〇3年前から季節性のない皮膚炎
〇体全体に脱毛、痒みあり
〇手足をよく舐めている
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
顔の左側です。
脇~前胸です。
体の右側面と拡大です。
右後肢の大腿部です。
それでは、初診時から約2ヶ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
今回の症例ですが、トイプードルの治りにくい皮膚病として非常に多いタイプです。
治療で重要なキーワードは「脂漏症」と「免疫」です。
アトピーという枠組みも間違いではないのですが、アトピーを中心に置くと治療がうまくいきません。
もし仮にアトピーとして考えると、治療は「アポキル」になるのですが、アポキルではこのタイプはかなり苦戦します。
もちろんアポキルを間違いというものではなく、ある程度改善も認められると思うのですが、「アポキルだけでは治らない」という意味でアトピーを治療の中心に置くのはよくないということです。
脂漏症に対してはもちろんスキンケアが必要不可欠です。
また免疫にはスキンケアECプラスが非常におすすめですが、今回の症例は少しだけ手先の舐め癖があったのでヒーリングケアLFプラスを採用しました。
このタイプにはスキンケア&サプリメントだけでは改善しないので投薬治療は必須です。
積極的な投薬治療を併用することでかなり短期間で改善し、サプリメントの体質改善によって必要な投薬量も現在は初期の半分量で維持できています。
適切な診断と投薬治療があれば当院のスキンケア&サプリメントが非常に役立つ典型的な症例だったと思います。
当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2019.10.27
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はトイプードルの症例です。
【症例】
トイプードル 13歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1~2歳頃からトリミング後に痒みが出ていた
〇半年前からは起きている時はずっと痒い状態
〇手足を舐めすぎて脱毛し、腫れている
〇首、耳を掻く
〇お尻を擦り付ける
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
顔(右側)です。
前肢です。
右前肢の足先です。
背中です。
それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
顔や手足の赤みや腫れが引き、毛が生えてきました。
痒みもほぼ無くなり、性格も大人しく穏やかになったそうです。
ポイントとしては治療の最初から院内薬浴を行ったことです。
初回の院内薬浴の次の診察時には
「劇的に変わりました!すごいです!」
「魔法のようなことがおこるのか、驚きです!」
とまで言っていただけました。
以後定期的に院内薬浴を受けていただき、痒みはほぼでていません。
トイプードルの典型症例の1つですが、こういった症例には適切な診断&投薬治療だけでなく、当院のスキンケア療法や体質改善のサプリメントが非常に有効です。
参考までに今回の症例はアトピー素因と心因性の混合型のため、投薬治療ではアトピー治療としてアポキルと心因性治療として向精神薬、自宅ケアとしてスキンケアシリーズ、体質改善としてスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスを採用しています。
皮脂が多いタイプには当院のスキンケアセット、アトピー体質にはECプラス、心因性にはLFプラスという考え方で対応しました。
スキンケア&サプリメントのメリットですが、これほど重症の症例でもこの夏はアポキルを2日に1回という少ない量で長期間いい状態を維持できたほどです。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
投稿者:
2019.10.18
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳5ヶ月 女の子(避妊手術未)
【経過】
〇1歳前から痒みあり(季節性はない)
〇足先を舐める
〇顔、下顎をこすりつける
〇両耳を掻く
〇アレルギー用の食事を試したが改善しない
それでは、初診時の状態です。
まずは、体の正面です。
前胸、前肢です。
前肢の指間です。
足裏です。
それでは、初診時から約6週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
全体的に赤みが引き、痒がることも少なくなったそうです。
手舐めも改善されました。
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フレブルの手舐め・足舐めで悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
特にアポキルで改善しない手舐め・足舐めのフレンチブルドッグの症例は非常に多いですね。
この手舐め・足舐めを「アレルギー」と考えて治療すると迷走します。
牛豚鶏はもちろん、魚、カンガルー、馬、ウサギ・・・ありとあらゆるタンパク質に切り替えても改善する可能性はかぎりなくゼロに近いと思います。
理由は簡単です。
膨大な医学データから「食物アレルギーは稀」とわかっているためです。
食物アレルギーも探せばいますので、その稀な食物アレルギーであれば改善するのですが、あまりにも稀過ぎて改善する可能性は本当に少ないです。
非常に多いのではないか?という報告データをみても皮膚病全体の5%くらいで、当院では1%未満と考えています。
食生活からアレルゲンを探し出すことを無意味とはいいませんが、最も効率のいい治療は「食物アレルギーはない前提で治療方針を組み立てる」ともいえます。
100頭いたら99頭はその方がうまくいきます。
当院ではフレブルのしつこい手舐め、足舐めには心因性の診断を加え、「痒み+心因性」としてアプローチすることでいい治療成績をだしています。
もちろん向精神薬の処方が非常にいいのですが、将来的には減薬のためサプリメントの併用がお勧めです。
フレブルの手舐めには当院の開発しているパーソナルケアPⅡ+がお勧めです。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
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