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【ワイヤーフォックステリアの皮膚科治療】毛並み治療の重要性

2023.04.29

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はワイヤーフォックステリアの子の症例です。

 

【症例】

ワイヤーフォックステリア 1歳7ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇生後7カ月から痒み(搔く・噛む)

〇アポキルを服用してもないよりはマシになる程度で改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面の写真です。

次は首の写真です。

こちらは右腕の写真です。

毛が薄く、地肌が見えてしまっています。

次は胸・お腹の写真です。

こちらも腕と同様に毛が薄く地肌が見えています。

 

最後に体側面の写真です。

 

それでは、初診時から2ヶ月半後のお写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 

治療から2週間後には痒みが3~4割まで減り、1ヶ月半後には1割まで減りました。

2ヶ月半後にはAfter写真の状態まで改善し、痒みは無く、皮膚の脂っぽさやニオイもなくなりました。
毛も生え揃い、毛質も良くなり、フワフワになりました。

 

今回この症例で注目した点は、以下の2点です。

①毛並み異常
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっている所があります。
柔らかいアンダーコートがないのは病気の特徴です。
この毛の異常に診断と治療がないと劇的な改善は見込めません。

②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・洋服やカラーを付けると動けなくなる
・葉っぱや木の実を拾い食いする
・椅子の手すりをかじる
・興奮癖があり、シャンプー後ぐるぐる走り回る
・電車やトラック、バイクの音が苦手で逃げようとする
・収集癖があり、スリッパを持ってくる


これらの行動パターンを示す症例は、純粋な痒みではなく、心因性の掻痒行動(舐める・噛む、搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療
・アロペシアGR+

③腸活(免疫異常の改善)
・食事療法

④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+

⑤週1回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・Medicareクレンジングオイルジェル

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


重症度が高いためここまでの改善には投薬治療が必須だと考えてますが、当院以外ではこの治療プランを受けることは難しいため当院への来院がベストかと思います。
当院への受診が難しい場合は、アポキルなどの対症療法を併用しながらホームケアを追加するのがオススメです。
アプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・心因性:パーソナルケアpⅡ+
・毛並み異常:アロペシアGR+
がお勧めです。

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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