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【スキンケア科学】診療最前線と実験

2017.02.18

犬の皮膚病治療の選択肢として、スキンケアと免疫治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。


診療していると「医療に答えやゴールはない」と日々感じます。

そんな日進月歩である世界を生きていると、過去にできなかったことができるようになったとしても、時間が経つとそれが随分と古く感じるようになってきます。

当院もスキンケアに力を入れて早5年以上が経過し、かなりの実績も積み重ねてきたつもりですが、僕の中ではもうすでに過去のものになっています。

もちろん間違いではありませんし、今でも頼りにしていますが、「もっと他にアプローチがある」と思って探し続けています。

そんな中、1年ほど前にある実験データが目にとまりました。

乳酸菌が病原菌の増殖を抑制する実験データです。
 

そのデータを見ながら・・・

「皮膚の病原体を抑制し、皮膚の免疫異常をコントロールするために乳酸菌をスキンケアで活かすことができないか?」


早速調べてみました。

さすがに乳酸菌が皮膚上で有効になるというようなことはなかったのですが、乳酸菌が活動の中で生み出す物質が免疫にプラスになるのではないかという研究発表はいくつもあることがわかりました。


そこで、

「乳酸菌産生物質が、皮膚の病原体の増殖を抑えることはできないのか?」




早速実験してみました。

準備するのは、

・乳酸菌産生物質
・培地
・コントロール(生理食塩水)
・抗生物質ディスク
・空ディスク

※ここでいう「ディスク」とは直径5mmほどの薄い円盤状のガーゼのようなもので、液体をしみこませることで、その液体に抗菌効果があるか調べるものです。


そして実際の膿皮症のわんちゃんの膿を無菌的に採取し、実験開始!

結果は・・・





真ん中がCEXという抗生物質がしみこんだディスクで、阻止円(菌が繁殖できていないエリア)が認められます。

周辺のディスクはコントロールの生理食塩水や、今回の乳酸菌産生物質を原液~希釈液までしみこませたものです。

抗生物質以外のディスクでは細菌の増殖を抑えることはできませんでした。

かなり期待して実験したため残念ではありますが、実はこういういことは日常茶飯事です。

むしろこの数年間この繰り返しです。

ああでもない、こうでもない・・・・・・・・ボツになった思いつきは数え切れません。



でもどこかにあると思うんですよね、新しいアプローチが。

がんばって探します♪

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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