2018.10.20
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は繰り返す湿疹に悩むフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 10歳 男の子(去勢手術未)
【経過】
○2~3歳頃から湿疹、円形脱毛
○5歳から胴体全体に悪化し、2ヵ月前から腕・足にも急激に悪化
○1年中痒いが、梅雨~夏にかけて悪くなる
○頭、耳を掻く
○手を舐める
○食事療法を行ったが改善しなかった
それでは、初診時の状態です。
まずは体の正面です。
顔の正面、右側、左側です。
続いて、右耳の正面です。
続いて、後頭部です。
続いて、頚部と前胸部です。
続いて、右前肢の足先です。
続いて内股です。
続いて、右後肢とその拡大です。
右側面と後ろから見た様子です。
それでは、初診時から約4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
痒みも減り、身体を掻くことも無くなりました。
頚部と前胸部の被毛も綺麗に生えてきているのが分かります。
また、全身にあった湿疹もほぼ綺麗になりました。
飼主様からも、「本当に綺麗になった!」と嬉しいお言葉を頂きました。
※2018.11月追記
抗生物質と院内薬浴を終了し1カ月以上経過しても、1つも膿皮症の再発が認めらていません。
このような症例には当院が開発したスキンケアとサプリメント(特にECプラス)が非常に有効です。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
【症例報告制作者】 看護師 長尾
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以下、獣医師によるコメントです。
フレンチブルドッグの膿皮症は多いのですが、今回の症例は特別です。
理由は重度であるという簡単な表現ではなく、数と分布の問題です。
かなり密度の濃い膿皮症(かさぶた)があること、四肢にもでていることはイレギュラーな証拠です。
また耳のダメージも特徴ですね。
これらを加味すると、イレギュラーなりの原因が推測でき、初診時に原因を特定することにつながりました。
そのためたった4週間という短期間での治療が可能になったという側面もあります。
やはり診た瞬間にどれだけ原因と対策をイメージできるかが治療のポイントになります。
今回の症例は当院と診療提携している動物病院に解説メールをお送りします。
獣医師 平川
投稿者:
2018.10.15
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はしつこい手舐めが続いているフレンチブルドッグの症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 3歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
○1年前から手を舐める
○寝ている時以外ずっと舐めている
○季節性あり(夏がひどい)
○胸部、腹部に湿疹が出やすい
それでは、初診時の状態です。
まずは体の正面です。
次に、右前肢の甲、指間、足裏です。
続いて、左前肢の甲、指間、足裏です。
それでは、初診時から約4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
痒みも減り、寝ている時以外はずっと舐めていた手も舐めなくなりました。
犬の癖のような手舐め・足舐めといった心因性の痒みには、当院が開発したヒーリングケアLFプラスが非常に有効です。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求め頂けます。
【症例報告制作者】 看護師 長尾
投稿者:
2018.08.10
夏になると悪化しやすいフレンチブルドッグの膿皮症・アトピー・手舐めの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今年の夏は暑いですね。
ブルドッグ犬種は気温・湿度での悪化がありますので、この時期上手に乗り切りたいところですね。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳5ヶ月 男の子
【経過】
〇半年前から全身の湿疹が消えない
〇顔の痒み、手を舐める
それでは初診時の状態です。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。
非常に綺麗になりました。
湿疹はなく、顔の皺の皮膚炎もなく、手舐め・足舐めもほぼありません。
体質的には再発しやすいため、こういった症例では再発予防のためにスキンケア&サプリメントが非常に有効です。
身体の湿疹(膿皮症) → スキンケアECプラス
アトピーの体質改善 → スキンケアECプラス
手舐め・足舐めの改善 → ヒーリングケアLFプラス
顔の皺のケア → Medicareローション
全身のスキンケア →Medicareオイル&シャンプー&ジェル
当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
適切な診断・医療とともに併用いただければ非常に効果的と思います。
1点注意があります。
食べているドッグフードが合っていないといつまでたっても治りません。
「よかれ」と思って、「アレルギー検査の結果をみて選んだ食事」に限って皮膚病の原因になっていることが圧倒的に多いので注意が必要です。
診断(アレルギー検査)が合っているのであれば、その食事療法で劇的に改善しているはずです。
治っていないということは、診断(検査結果)そのものに皮膚病との関連がないと考えてもいいと思います。
投稿者:
2018.06.23
アトピー・アレルギー・膿皮症・舐め癖など難治性の痒い皮膚病が多いフレンチブルドッグの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
梅雨に入り皮膚トラブルがフレンチブルドッグも多いのではないでしょうか。
フレンチブルドッグの皮膚トラブルといってもさまざまなタイプがあり、①冬が発症せず、夏を中心にでる、②1年変わらずでる、③1年でるけど冬はマシの3パターンに分けられます。
今日紹介するのは季節と関係なく1年中皮膚トラブルが続いていたフレンチブルドッグのわんちゃんです。※それでも冬少しマシ?
【症例】
フレンチブルドッグ 2歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1歳前から痒みを伴う皮膚病
〇この1年半、皮膚病が治ったことはない
〇顔・耳・手の赤み&痒い、内股の湿疹&痒み
それでは初診時の状態です。
それでは初診時の状態から8週間後の状態と比較してみましょう。
湿疹は完全に消失しました。
顔・耳の赤みもほぼ消失です。
手なめのレベルが元々10として3程度の若干のこりましたが、気になるような痒み・舐め方ではないので許容範囲という評価です。
今回の皮膚炎・痒み・手舐め・足舐め・湿疹(膿皮症)はすべてフレンチブルドッグの典型的な皮膚病です。
このタイプには投薬治療も併用しながら、当院が開発したスキンケア&サプリメントが非常に相性がいいです。
フレンチブルドッグの湿疹(膿皮症)→スキンケアECプラス、スキンケア商品(オイル&シャンプー&ローション)
フレンチブルドッグのアトピー → スキンケアECプラス&ヒーリングケアLFプラス
フレンチブルドッグの手舐め・足舐め → ヒーリングケアLFプラス
これらのスキンケア商品&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.06.07
フレンチブルドッグのアトピー・アレルギー、脂漏、舐め癖(手舐め・足舐め)など痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
医療は奥が深いです。
日々疑問が湧き出ますし、新しい発見があります。
今回の新しい発見はある改善症例から得られた発見なのですが、「もしこれが効くなら、これから他のわんちゃんの治療がもっと大変になるかも」という治療内容で、また悩みと苦労が増えた気がしています。
【症例】
フレンチブルドッグ 約4歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇発症は1歳から
〇お腹&背中に赤い湿疹
〇顔、四肢端、耳の痒み(季節性ない)
初診は1年以上前だったのですが、このときは抗生物質とアポキルですぐによくなりました。
それから約9ヵ月後、再発?で来院されましたので、この再発?時点を基準に紹介します。
まずは全体から。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、前胸部とその拡大です。
続いて、右前腕とその部分的な拡大です。
続いて、左前肢とその部分的な拡大です。
続いて、腹部とその拡大です。
]
この初診時から約6ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
頚部の皮膚炎、腕の皮膚炎、四肢端の痒み、お腹の湿疹・・・フレンチブルドッグのこのタイプの皮膚病は非常に多いです。
見た目の第一印象では典型的なタイプの1つにみえたので、いつものアプローチで2~3ヶ月で十分綺麗になると判断していました。
が、結果的には6ヶ月もかかってしまいました。
当院で6ヶ月というのは異例な長さで、正直にいうと苦戦しました。
ただ、診断と治療方針は初診時から一切変更せず、改善が十分でない途中の診察でも「(初診時の)診断は撤回しない」と何度もアピールしてました(笑)
撤回しない診断はというと、「心因性掻痒症」です。
もちろん心因性だけでこの全身の皮膚病の説明はできないため、心因性の解説の前に心因性以外の診断名を列挙しておきます。
診断①アトピー性皮膚炎
診断②膿皮症
診断③食物有害反応
診断④脂漏性皮膚炎
そして、最後の診断⑤が「心因性掻痒症」です。
この心因性、当院ではかなりの症例数と治療実績数があるため、自信をもってアプローチしたのですが、治療の序盤の結果はかんばしくありませんでした。
6ヵ月かけて徐々によくなったというのではなく、月1回の再診のたびに投薬治療内容を見直しつづけ、ようやく明らかに改善したのは最後の1ヶ月でした。
※もちろんアポキルは最初から1日1回でスタートしていますが、この腕~手先、足先の皮膚炎はアポキルでまったく改善しませんでした。
その微調整とは「投薬量の変更」なのですが、なんと最初に処方したときの3.5倍量です。
たしかに最初の投薬量はかなり少なめで、一般的な教科書に掲載されている量の最下限よりわずかに下回る量でした。
ただ、その最下限以下で処方したにも理由があり、その量で効果を示す症例も稀ではないくらい普通にいるのです。
体質によって薬の合う合わないということがあるのと、多い量より少なく効くにこしたことはないので、少なめから処方したのですが、初回の投薬内容ではまったく改善が認められませんでした。
そこで増量、薬の種類変更・・・と序所に変化を加えてみたのですが、どれもスッキリせず平行線。
最終的には3.5倍量まで増やしたときに、急によくなりました。
3.5倍量で劇的に改善するのではれば、2.5倍量でもそれなりに・・・せめて半分くらい効いてくれてもよさそうなのですが、2.5倍量ではまったく改善しませんでした。
飼主さまには「スイマセン・・・適量にたどりつくまで随分時間がかかってしまいました。よくここまで信じて通院してくださってありがとうございます。」とお伝えいたしました。
結果的には心因性の診断はあっていましたし、治療結果もよかったのですが、今後の悩みも増えます。
教科書に掲載されている推奨量は1~2の範囲であり、今回のような3以上の投薬量というのは一般的な投薬範囲を超えています。
ただ今回の結果から心因性の治療に必要な投薬量は1~3.5まで範囲があるかもしれない、ともいえます。
効果のある投薬量はわんちゃん次第で、2でまったく効かなくて3以上に増やせば効く症例がいるということであれば、少なめからの投薬治療であれば効果が出るのに相当なステップを踏まなければいけません。
高用量からの処方は副作用の観点から避けねばいけませんし、かといって低用量で処方して改善がなければ「効かない薬」や「心因性が原因ではない」という烙印を押されかねないため心因性のアプローチはますます難しくなります。
ここをどう解決するか、アプローチ開始時点で丁寧なインフォームドをして、こまめに再診を設定して増量していくことくらいでしょうか。
当院のように遠方からの来院が多い場合はまた悩みが増えてしまいました(涙)
参考までに今回のわんちゃんの心因性は腕~肢端のみで、その他の部位は心因性との関係はありません。
現に心因性のお薬を増量していく5ヶ月までに湿疹は完全に消失して再発すらなくなっていましたし、頚部~胸部の皮膚炎と脂漏症は90%改善していました。
心因性の治療だけでこの全身の皮膚炎が改善するわけではないので、総合的なアプローチが重要です。
また、こういった膿皮症、アトピー、脂漏、心因性があるわんちゃんにはスキンケア&サプリメントも非常に重要なアプローチになります。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップでお買い求めいただめます。
今回の症例でもそうですが、投薬治療があってこそのスキンケア&サプリメントです。
将来的な体質ケア、お薬の減量、再発防止のためのアプローチになりますので、適切な皮膚科医療とともにご利用ください。
当院では皮膚科のない動物病院開業の獣医師向けに、今回紹介したような複雑な病態を示す難治性皮膚疾患の的確なアプローチの仕方について、実際の症例を交えたプライベートセミナーを行っています。
皮膚科診療について詳しくお知りになりたい方は問い合わフォームからご連絡ください。
投稿者:
2018.05.18
アトピー・アレルギー、手舐め・足舐めなどが多いフレンチブルドッグの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの手舐め・足舐めは「癖?」と思うくらいしつこくて、アポキルが効きにくいことが有名ですね。
はたして手・足は痒いのでしょうか?
今日はそんなフレンチブルドッグのアトピーなのか、アレルギーなのか、癖なのか・・・悩む手舐め・足舐めがひどい症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳未満 男の子(去勢済み)
【経過】
〇手・足舐めがひどい
〇左後ろ足が特にひどい
それでは初診の状態です。
まずは右前肢です。
右前肢の指間です。
続いて、左前肢の指の間です。
続いて、右後肢です。
それでは約1ヵ月後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは右前肢。
続いて、左前肢です。
最後に右後肢です。
一番重度であった右後肢は劇的によくなりましたね。
診断名は心因性掻痒症、精神的な、癖のような舐める行動ですね。
ブルドッグ犬種はこの心因性がよくでます。
もちろんアトピーもあると思うのですが、アトピーだけでこうはならないのでその他の要因を疑います。
少しだけ難しいのは、この痒みはアトピーよりなのか?それとも心因性よりなのか?を判断することです。
このタイプは心因性よりでアトピーは軽度と考えられます。
そのため初診時から心因性に対するアプローチを積極的にやるのがいいでしょう。
犬の癖のような手舐め・足舐めといった心因性の痒みには、当院が開発したヒーリングケアLFプラスが非常に有効です。
ラクティウム、ラクトフェリン、テアニンという3つの成分を高濃度に配合したサプリメントはわんちゃんをリラックスさせ、心因性の行動異常を緩和させてくれます。
ヒーリングケアLFプラスは当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.05.10
フレンチブルドッグのアトピーやアレルギー、舐め癖など痒みを伴う皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は当院で最も受診が多いフレンチブルドッグのわんちゃんです。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳4ヶ月 女の子(避妊手術未)
【経過】
〇生後7ヶ月のころから痒み
〇痒みの部位は身体の側面をかく、四肢端をなめる&噛む、顔をこする
〇食事を変えても、手作り食でも特に改善しない
〇今が最も悪い
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔の正面と、側面からです。
続いて、頚部です。
続いて、右前腕です。
続いて、左前腕です。
続いて、わきです。
続いて、内股です。
最後に、身体の側面の湿疹です。
上の写真は左側面で、斜め後ろからみると小さな穴があいたような脱毛があります。
こういった部位を拡大してみると、
このように、赤い湿疹があります。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
最もしつこかった手をなめる癖すらほとんどなくなりました。
舐め癖がひどかったため、エリザベスカラーをつけていたそうですが、これも完全になくすことができました。
初診時からわずか4週間ですが、軌道修正は細菌培養感受性結果が返ってきて抗生物質を変更した1回だけです。
あとは初回の想定どおりの治療方法で改善できました。
このタイプは
【膿皮症】 培養感受性テスト、スキンケア、スキンケアECプラス(サプリメント)
【アトピー】 アポキル、スキンケア
【心因性】 ヒーリングケアLFプラス、向精神薬
といったアプローチで十分よくなります。
アレルギーではないため、アレルギー対策の食事療法はうまくいかない原因になりますので、辞めたほうがいいです。
まだ若く軽度ではありましたが、この体質のわんちゃんであれば当院のスキンケア&ECプラス&LFプラスで改善できるでしょう。
当院がフレンチブルドッグの皮膚疾患のために開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.04.14
アポキルが効かないフレンチブルドッグのアトピー・アレルギー・膿皮症などの痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
「フレンチブルドッグの痒い皮膚病にアポキルが効かない・・・」という状況に悩んでいる方は多いと思います。
悩んでいるのは飼主さまだけなく、実は獣医師も同様です。
魔法の痒み止めのように登場したアポキルが効かないときにどうするか?
今日はそんな症例報告です。
【症例】
フレンチブルドッグ 4歳 男の子(未去勢)
【経過】
〇約2年前から手足の痒み(舐める)、赤み、腫れ
〇顔の皺の痒み
〇アポキル開始(最初だけ1日2回、その後1日1回)とステロイド外用で緩和はあったが、痒み(舐める)のコントロールはできなかった
〇痒みは、四肢端(前>後)、顔の皺をこする、口唇を掻く
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは顔の正面と左右の拡大です。
続いて、左口唇(斜め下から)です。
続いて、右前肢と指間です。
続いて、左前肢と指間と足裏です。
初診時から3週間後の状態をみてみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
続いて、右前肢と指の間です。
続いて、左前肢と指の間、足裏です。
わずか3週間の治療アプローチでしたが、痒みは元々10として今2くらいまで改善しました。
赤みも減っていますし、腫れも引きました。
元々アポキルの服用期間があったので、そのアポキルの服用中の状態との比較もお聞きしましたが、「アポキル単独よりずっといい」ということでした。
なお内服についてはアポキル以外は処方しておらず、当院が開発したサプリメント2種類「スキンケアECプラス」と「ヒーリングケアLFプラス」を使っています。
顔の皺のケアにはMedicareローションを使って非常にいいコントロールができています。
皺のケアにはとても相性がいいのでおすすめです。
今回の患者さまですが、大阪から来院されました。
3週間前の初診時に一通り治療方針を決定し、2回目の再診時が今回でしたので「治療方針は初診時に確定できる」ということです。
フレンチブルドッグの手を舐める、足を舐める、癖のような痒み・皮膚病にはアポキル以外のアプローチを組み合わせなければうまくいかないことが多いです。
その次の選択肢が当院のサプリメント、ヒーリングケアLFプラスが主役になると思います。
ヒーリングケアLFプラス単独ですべての皮膚病がなおるわけではないので、的確な診断&投薬治療を併用しながらですが、「医療に足りない部分を埋める」というのがこのヒーリングケアLFプラスとスキンケアECプラスだと思います。
この2種類のサプリメントは当院のオンラインショップでお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.04.11
犬アトピー性皮膚炎、食物アレルギーなどのアレルギー性皮膚炎、膿皮症、癖のようなしつこい手舐め足舐めなど、痒みを伴う難治性皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグに限った話ではないのですが、原因はが1つとは限りません。
アトピーがあり、感染症があり、食事の影響があり、ホルモン異常があり、心因性もあり・・・というようなことはザラです。
しかも感染症にも抗生物質が適応にならない真菌症、寄生虫疾患というのもあります。
では細菌性であれば抗生物質が効くかというと耐性菌という抵抗力をもった細菌のこともあります。
培養&感受性試験という薬の効きを調べる検査をしたら効くか?といえば、本人の体質との相性もあるので必ずしも効くとは限りません。
またそもそも服用して効かない細菌性皮膚炎もありますので、注意が必要です。
食事の影響があるというなら食物アレルギーなのか?といわれそうですが、そうではない食事の影響もあります。
ホルモン異常といえば甲状腺機能低下症か副腎皮質機能亢進症か?といえば、ホルモン疾患がこの2つだけではないのでそうともいえません。
不妊手術をしていればやっぱりこの2つか?と言われそうですが、違います。
心因性というのはストレスか?とよく聞かれますが、ストレスと思うことはあまりなくて、むしろフレンチはストレスを感じにくいため「遺伝的な性格」と表現するほうが正確だと思っています。
改善にはこれらすべての判断を1つも狂いなく判断しなければ改善しないため、フレンチブルドッグの皮膚病治療は「難しい」と言われるのだと思います。
そして原因が1つでない異常、アプローチも複数です。
そして同時に正しい治療ピースを揃えなければ改善しないことすらあります。
今日紹介する症例も、そんなフレンチブルドッグの典型的な皮膚病症例で、複数のアプローチがなければ改善しない症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 5歳7ヵ月 女の子(避妊済)
まずは初診時の状態をみてみましょう。
それでは初診時に組み立てた治療方針だけで改善した治療後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
フレンチブルドッグの遺伝的体質に合った的確な治療をするとこのくらい綺麗に改善します。
こういった典型的な症例には当院の提供する医療と、当院がフレンチブルドッグの体質に合わせて開発したスキンケア&サプリメントが非常に相性がいいです。
〇顔のシワや湿疹のケアにはMedicareローション
〇全身のクレンジングにはMedicareクレンジングオイル
〇基本的なシャンプーにはMedicareシャンプー
〇湿疹(膿皮症)への根本的な体質改善にはスキンケアECプラス
〇四肢端の舐め癖にはヒーリングケアLFプラス
もちろん初診時の的確な診断と投薬治療があってこそですが、すべてのピースが揃うことが重要です。
当院では定期的に関東で遠隔診療を開催しています。
次回は5月13日(日)の夕方で、品川区のかもめカフェで開催します。
詳しい説明はHPの遠隔診療ページと、お申し込みページをご確認ください。
当院が開発したスキンケア商品とサプリメント2種類(ECプラス&LFプラス)は以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.03.22
アトピーやアレルギーなど難治性皮膚病の筆頭にあがるフレンチブルドッグの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、愛知県四季の森どうぶつクリニックです。
フレンチブルドッグの皮膚病の基本は「体質を診極める」です。
例えみためが違えど、遺伝的な背景はほぼ似ており、必要な治療アプローチの根本的な考え方に差はありません。
見た目の違いは「表現系の違い」と認識しており、特別な理由はないと思っています。
いくつかの治療パターンの中から、どこの部位にどの治療をすればいいのか、そして治療の力を入れ具合の優先順位をつけることができれば大半の皮膚病は改善に向かいます。
今日紹介する症例は、先日の3月22日に当院をはじめて受信されたわんちゃんです。
まだ1回しか診察していないため、まだ治療後の写真は1枚もありません。
【症例】
フレンチブルドッグ 2歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇1歳のときにはじめて皮膚病(背中の複数できる円形脱毛)
〇胸~お腹~内股・・・と拡大し、皮膚はゴワゴワになる
〇アポキルを毎日服用するも改善は初期の一過性で、ここ数か月は悪くなっている
〇約6か月前からアミノ酸系のアレルギー対応療法食を継続中
それでは初診時の状態です。
まずはお顔、さまざまな角度からみてみましょう。
続いて、頚部です。
今回のわんちゃんでは頚部のダメージはかなり小さいですね。
続いて、右前腕とその拡大です。
続いて、左前腕とその拡大です。
続いて、胸部~腹部です。
続いて、内股~後肢です。
かなり重度ですが、治療方針は一瞬で決まります。
そう、最優先なのは薬浴ですね。
投薬治療が欠かせない症例ですが、薬浴して帰ることで初期の治療成績がかなり高く、そして早期に劇的な改善が認められると思います。
ただ薬浴そのものでは「皮膚病の原因」には対処できていないため、根本的にはことなるアプローチをしなければいけません。
その根本的なアプローチというのは、スキンケアECプラスであり、ヒーリングケアLFプラスであり、食事療法だと思います。
今回は薬浴実施と食事療法の処方とし、次回改善していることを確認してスキンケアECプラス、ヒーリングケアLFプラスを処方する予定です。
特に今回の症例は「初診日から食事変更で、新しい食事療法開始」としたのですが、これは非常に重要なポイントです。
当院に受診していた当日まで食べていた療法食はアミノ酸系アレルギー対応療法食でした。
アミノ酸系療法食を食べていればよくなるというのはないので、即刻中止です。
参考までに当院の薬浴で使用しているスキンケア商品、このタイプのわんちゃんの体質ケアに必要なスキンケアECプラスとヒーリングケアLFプラスは以下のオンラインショップからお買い求めいただめます。
追記)3月30日
初診から8日後の3月30日に2回目に来院されたときの状態を紹介しています。
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