2014.02.15
こんにちは、四季の森どうぶつクリニック獣医師平川です。
今日は柴づくしというほど柴犬の来院が多い1日でした。
獣医師になって12年経ち、相当数の柴犬を診させていただく機会を得ていますが、今でも柴犬はむずかしいと感じます。
その「柴犬を診るのは難しい」というテーマをまとめようと考えて、ここ最近「柴犬シリーズ」で頻繁に症例報告をしています。
今日紹介する症例は、一昨年に診させていただいた症例です。
【症例】
柴犬 5歳 女の子
【病歴】
〇かかりつけで「アレルギー、やっかいで治らない」と言われたため当院受診
それでは初診時の状態を診てみましょう。
柴犬の痒い皮膚病、この目の周り、口唇の皮膚炎のパターンは非常に多いですね。
それでは約2カ月後の状態をみてみましょう。
非常に綺麗になりました。
当院には他院の治療で治らない難治性皮膚病の柴犬が非常に多く来院しますが、このパターンが最も多く来院します。
よく「完治ではなく、コントロール」という言葉を使いますが、実はこの症例は「完治パターン」です。
その差はなにか?
それが『柴犬を診極める』です。
①診る
②触る
③嗅ぐ
そして④話を聞く、最後に⑤検査です。
「わからないから検査する」ではなく、頭の中でいくつかイメージして、それの確認のために検査するという方が近いかもしれません。
同時に柴犬の皮膚病が難治性になりやすい理由がここなのだと思います。
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