2014.02.14
こんにちは、四季の森どうぶつクリニック獣医師平川です。
難治性になりやすい柴犬の皮膚病治療についてまとめるために、しばらく柴犬だけで複数の治療症例を紹介していきます。
【症例】
柴犬 9歳 男の子
【病歴】
〇3歳から顔の痒み&脱毛
〇抗生物質と痒み止めで一時的に改善するものの、やめるとすぐに痒がってしまう
〇治療と再発の繰り返しで、「内服が身体によくない」という理由で休薬し、年々悪化
〇痒みが強く、傷をつくってしまうため5年間エリザベスカラーを常に装着している
初診時の状態です。
続いて、顔の正面、顔の右側を順にみていきます。
続いて、右前肢の狼爪周囲です。
それでは治療2カ月後の状態と比較してみましょう。
5年間装着しつづけたエリザベスカラーは1月半ではずすことができました。
初診時から1年半ほど経過しましたが、それ以降エリザベスカラーをつけなければいけないと感じるほどの再発は1度もありません。
このタイプも完治ではありませんが、治療の継続により「痒みをコントロールする」という当初の目標を高いレベルで維持できています。
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