2018.08.10
犬猫の心因性・精神的・不安などによる皮膚疾患の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は以前にも紹介した猫の続きです。
※本当は犬の皮膚病しか受付していないのですが、開業当初にきた患者さんの猫だけは継続してみています。
あらためて初診時の状態です。
続いて、背中と拡大です。
治療から半年以上たっていますが、以前よりさらによくなりました。
ヒーリングケアLFプラスを継続していただいているので、非常に良い状態です。
犬の皮膚病の場合はアトピー&心因性&食物有害反応&ホルモン異常・・・と色々重なるので治療が難しくなったり、ヒーリングケアLFプラス単独での改善効果を実感しにくくなるのですが、猫は心因性単独の場合が多いため「よく効く!」と実感できる症例が多いです。
猫の舐めすぎ脱毛には非常にお勧めで、当院のオンラインショップからご購入できます。
投稿者:
2018.08.10
夏になると悪化しやすいフレンチブルドッグの膿皮症・アトピー・手舐めの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今年の夏は暑いですね。
ブルドッグ犬種は気温・湿度での悪化がありますので、この時期上手に乗り切りたいところですね。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳5ヶ月 男の子
【経過】
〇半年前から全身の湿疹が消えない
〇顔の痒み、手を舐める
それでは初診時の状態です。
それでは初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。
非常に綺麗になりました。
湿疹はなく、顔の皺の皮膚炎もなく、手舐め・足舐めもほぼありません。
体質的には再発しやすいため、こういった症例では再発予防のためにスキンケア&サプリメントが非常に有効です。
身体の湿疹(膿皮症) → スキンケアECプラス
アトピーの体質改善 → スキンケアECプラス
手舐め・足舐めの改善 → ヒーリングケアLFプラス
顔の皺のケア → Medicareローション
全身のスキンケア →Medicareオイル&シャンプー&ジェル
当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
適切な診断・医療とともに併用いただければ非常に効果的と思います。
1点注意があります。
食べているドッグフードが合っていないといつまでたっても治りません。
「よかれ」と思って、「アレルギー検査の結果をみて選んだ食事」に限って皮膚病の原因になっていることが圧倒的に多いので注意が必要です。
診断(アレルギー検査)が合っているのであれば、その食事療法で劇的に改善しているはずです。
治っていないということは、診断(検査結果)そのものに皮膚病との関連がないと考えてもいいと思います。
投稿者:
2018.08.04
シーズーの脂漏症・マラセチア性皮膚炎・ニキビダニ(毛包虫・アカラス)といった皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
シーズーの皮膚病は非常にシンプルですが、負のスパイラルが回りだすと非常に重症化して何をどうすればいいのか優先事項がわからなくなることがあるため難治性になりやすい傾向があります。
シーズーの皮膚病はこれを把握すれば10中8,9うまくいきます。
〇膿皮症
〇マラセチア性皮膚炎
〇脂漏症
〇アトピー
〇食物有害反応
〇心因性掻痒症
〇内分泌疾患
〇毛包虫(アカラス、ニキビダニ)
平均で4~5つありますので、治療成功の秘訣は1つも漏らさず診断して、優先順位を間違わないことです。
当院でのシーズーの皮膚病改善率が100%なのはこの診断と優先順位の診極めだと思います。
【症例】
シーズー 4歳 女の子(不妊手術済)
【経過】
〇今までずっとアトピーと言われていた
〇食事療法している
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは正面から。
続いて、顔の左側です。
続いて、顔の左側です。
続いて、頚部とその拡大です。
続いて、前胸部です。
続いて、右前肢です。
続いて、左前肢と腕、肢端の拡大です。
続いて、胸部です。
続いて、腹部です。
続いて、右後肢と左後肢です。
続いて、側面とその拡大です。
それでは初診時から6週間後の状態と比較してみましょう。
痒みは皆無に近く、非常に元気になって体調も絶好調になったそうです。
診断は、毛包虫(ニキビダニ、アカラス)、脂漏性マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、食物有害反応です。
このタイプに心因性は含まれていません。
こういった症例では治療に順番があり、毛包虫からアプローチして、マラセチアとアトピー対策を次に行います。
食物有害反応に対する食事療法は初回からでもいいと思います。
今回のポイントは、
①初診時に毛包虫(ニキビダニ、アカラス)を確実に見つけること
②併発疾患であるアトピー・脂漏・マラセチアより毛包虫に対しるアプローチを先に行うこと
③初期の毛包虫に対する治療から途中でアトピー・脂漏・マラセチアよりの治療にシフトすること
④初診時ないし2回目に毛のカットと薬浴を行うこと
だと思います。
投薬治療が必須の症例ですが、スキンケア&ECは非常に重要だと思います。
投稿者:
2018.07.04
シーズーの「フケ」「脂っぽい」「ベタベタする」「皮膚が硬くなる」といった症状を特徴とするアトピー・アレルギー・脂漏症・マラセチア性皮膚炎の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
梅雨~夏になり皮膚トラブルも増えてきています。
特にシーズー・フレンチブルドッグの犬種ではこの時期が一番皮膚病が悪化しやすいですね。
今日はそんなシーズーの典型的な皮膚病の症例報告です。
【症例】
シーズー 12歳 男の子
【経過】
〇5歳のころからずっと皮膚病
〇季節性はなく、1年通して発症している
〇ここ数年はステロイドを2日1回で服用を続けている
〇アミノ酸系の食事療法継続中
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは正面から。
続いて、頚部と毛を掻き分けた拡大です。
続いて、首の下(前胸部)です。
続いて、胸部~わきです。
続いて、腹部です。
続いて、背中全体です。
こういった症例には薬浴が非常に効果的で一瞬でよくなりますので、病変部確認を兼ねて全身をカットします。
初診時の全身カット後の状態をみてみましょう。
まずは頚部とその拡大です。
続いて、前胸部です。
続いて、右前肢の外側です。
続いて、右前腕とその拡大です。
続いて、右前肢の手首と肢端です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて、右後肢の外側と膝付近の拡大です。
続いて、右後肢の足首~甲の拡大です。
最後に背中を2枚です。
初診時から18日後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
完全に毛が伸びて見えなくなる前にほぼ完全にキレイになったと思います。
初診時に薬浴をして1週間後の2回目診察時には痒み(掻く)が激減しており、「内股と手を舐める」が残っているだけでした。
この治療の流れで症状の改善に差が出る場合は「そのまま継続」よりも、1つ加療した方がいいです。
そこで、当院が開発した舐め癖用サプリメント「ヒーリングケアLFプラス」だけを追加処方したところ、3回目(2回目から11日後)の診察時には掻くどころか舐めるすらゼロになりました。
もちろん当院受診後のステロイドの服用はゼロです。
こういった症例には当院のスキンケア&サプリメントがかなり役に立ちます。
全身の毛をカットして、オイル&シャンプー&オイルジェルがあれば投薬治療の成功をサポートできます。
フケや脂漏が多いと「スキンケア」だけに注目されがちですが、このタイプの根本的なケアはサプリメントです。
ECプラスで免疫と脂漏をコントロールして、LFプラスで舐め癖を抑えなければいつまで経っても「こまめなシャンプー」から開放されません。
洗ったらきれいになるけど、痒いしぶり返す・・・という結果になってしまいます。
スキンケアで表面をよくしながら内側(体質)へのアプローチをすることで加速的によくなりますので、絶対にサプリメントを併用してください。
もちろん適切な診断・治療があってこそです。
当院で開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
脂漏症のタイプでのお勧めはオイル・シャンプー・オイルジェル・ECプラス・LFプラスです。
局所の皮膚炎・湿疹であればローションでかなり簡単なケアもできます。
投稿者:
2018.06.28
犬の皮膚病で再発が最も多い湿疹タイプ「細菌性の膿皮症」の根本的な治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今日はめずらしいゴールデンレトリバーのわんちゃんです。
当院での紹介としては多くありませんが、ゴールデンだけでなくラブラドールも含めてレトリバー種は皮膚病が多いですね。
原因としてはアトピー、アレルギー、内分泌疾患、心因性など多岐にわたりますが、どのタイプも特徴的なので非常にわかりやすいです。
【症例】
ゴールデン・レトリバー 4歳 女の子
【経過】
〇2歳過ぎから瘡蓋・フケを伴う湿疹が常にでている
〇1年通して発症しており、この2年でよくなったことがない
〇近所の動物病院で週に1回の薬浴を1年継続しているが一向によくならない
〇食事療法併用中
〇内服が苦手でほぼ飲むことができない
〇耳、頚部、身体全体の痒みと、手先をしつこむなめる
それでは初診時の状態です。
毛が多いのでカットさせていただきました。
まずは頚部です。
続いて、胸部(あおむけ)です。
続いて、腹部とその拡大です。
続いて、指の間です。
それでは初診時から7日後の状態です。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
新しい湿疹(膿皮症)は1つもありません
以前の膿皮症もほぼ消失しました。
飼主さまからは「びっくりするくらいよくなった」と喜んでいただけました。
今回の症例での問題・課題は以下の通りです。
①シャンプーが十分にできていなかった
週に1回病院内で薬浴しているということでしたが、最終実施シャンプーから数日しか経っていないにも関わらず湿疹のフケが多く残っていたため、評価としては「毛を洗って皮膚が洗えていない状態」といえました。
このフケ・瘡蓋(痂皮)・皮脂が多いタイプの皮膚病治療にはスキンケアが必須であり、身体の大きさと湿疹の数を考慮すると当院での院内薬浴を実施しなければ改善は不可能というレベルでしたので、初診日当日に院内薬浴を行いました。
シャンプー・薬浴と一言にいってもレベルの差は大きく、とりあえずシャンプーするではなく「薬浴すれば確実によくなる」という自信のあるレベルで行わなければ改善は難しいと思います。
※当院の薬浴実績 1000件以上/年間
今回は2名で従業員の休憩を兼ねた交代(合計4名)で3時間かかりました。
このレベルを飼主さまで行うのは現実的に難しいと思います。
②正しい食事療法
食事療法は体質によって合う・合わないというのは十分に考えられますが、今回のわんちゃんでは「今のドッグフードは絶対に合っていない」と確信を得ることができましたので、「即変更するように」で完全にきりかえていただきました。
大事なのは「体質に合っていない」という判断ができることだと思います。
皮膚の見た目だけでなく、過去の経過など経験値でこの的確な判断はできるようになります。
③お薬が服用できない
抗生物質を使うのがいいのですが、お薬が苦手ということで今回は内服薬をゼロで治療計画をたてました。
またサプリメント「スキンケアECプラス」と「ヒーリングケアLFプラス」を開始しました。
これらのポイントでの治療から、約2年消えなかった湿疹(膿皮症)はたった7日間でゼロになりましたので、いかに「必要なアプローチを全部する」がどれだけ効果的かがわかる症例だと思います。
シャンプーだけではよくなりませんし、サプリメントだけで治るわけでもありません。
すべてが揃ったからこその治療実績だったと思います。
このブログをみている飼主さまみなさまに知っていただきたいのは、皮膚病の原因はさまざまでアプローチも多数あります。
中にはシャンプーを変えるだけでよくなるようなわんちゃんも探せばいるかもしれませんが、多くのわんちゃんではカット(バリカン)、オイル&シャンプー、ローション、抗生物質、食事療法といった総合的なアプローチが必要になります。
1つ欠けただけでもうまくいかない原因になってしまいます。
先入観で「きっとシャンプーを変えればよくなる」「サプリメントなんて効果ない」「食事はアレルゲンフリーを選択しているから大丈夫」となってしまがちですが、99%でその想定・予測・自己判断は間違っていることが多いです。
意外なものの組み合わせでよくなりますので、当院では「必要なことをすべてやる」をお勧めしています。
なおこのタイプの皮膚疾患には当院でのスキンケア&サプリメントが非常に効果的です。
基礎疾患の見落としがない、食事療法に間違いなければ、かなりの確率で改善すると思います。
投稿者:
2018.06.25
アトピー・アレルギー・掻きすぎ・掻き壊し・舐め壊しなど柴犬の痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
【症例】
柴犬 12歳 男の子(去勢済)
【経過】
〇6歳まで異常なし
〇6年前から痒みを伴う皮膚病
〇季節性はなく通年性
〇わきをかく、内股をなめる、四肢端を舐める
〇過去4年間漢方薬を継続するも改善なし
〇夜中でも痒みで起きることがある
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは左の脇~胸の側面とその拡大です。
続いて内股とその拡大(右、左)です。
柴犬といえばアトピー・アレルギーを疑うのが一般的ですが、このタイプは少し違いますね。
どう違うかというと、
〇6歳以降の発症
〇季節性のない痒み
〇目、口は異常なし
典型的なアトピーの特徴を揃えていないこのタイプの診断は、わんちゃんの皮膚をみずに外観だけど、飼主さまのお話を聞きだけで確定診断に近づくことができます。
それでは初診時からわずか8日後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは左の脇~胸です。
同じく左脇~胸の拡大です。
続いて、内股とその拡大です。
写真でみるポイントは、赤み・じゅくじゅく・ガサガサといった感じがなくなっているところです。
また治療開始からわずか8日にも関わらず、色素沈着(赤黒い)のが少なくなっているのがわかると思います。
痒みはほとんどなくなり、夜中に起きることもありません。
しつこくなめるのもなくなっています。
こういったタイプは投薬治療とともに、ヒーリングケアLFプラスを使うのがおすすめです。
皮膚がゴワゴワしてるためスキンケアが気になる方も多いとは思うのですが、スキンケアメインで取り組むとうまくいかない原因になるでしょう。
ヒーリングケアLFプラスを使うことで、アポキルを含めたお薬の使用頻度や量を減らすことが十分に期待できます。
ヒーリングケアLFプラスは当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
医療に万能はありませんが、サプリメントには医療ではカバーできない部分をサポートすることができます。
的確な診断と治療併用の元で使っていただけば体質改善、再発防止、お薬の減量に役立つサプリメントです。
投稿者:
2018.06.23
アトピー・アレルギー・膿皮症・舐め癖など難治性の痒い皮膚病が多いフレンチブルドッグの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
梅雨に入り皮膚トラブルがフレンチブルドッグも多いのではないでしょうか。
フレンチブルドッグの皮膚トラブルといってもさまざまなタイプがあり、①冬が発症せず、夏を中心にでる、②1年変わらずでる、③1年でるけど冬はマシの3パターンに分けられます。
今日紹介するのは季節と関係なく1年中皮膚トラブルが続いていたフレンチブルドッグのわんちゃんです。※それでも冬少しマシ?
【症例】
フレンチブルドッグ 2歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1歳前から痒みを伴う皮膚病
〇この1年半、皮膚病が治ったことはない
〇顔・耳・手の赤み&痒い、内股の湿疹&痒み
それでは初診時の状態です。
それでは初診時の状態から8週間後の状態と比較してみましょう。
湿疹は完全に消失しました。
顔・耳の赤みもほぼ消失です。
手なめのレベルが元々10として3程度の若干のこりましたが、気になるような痒み・舐め方ではないので許容範囲という評価です。
今回の皮膚炎・痒み・手舐め・足舐め・湿疹(膿皮症)はすべてフレンチブルドッグの典型的な皮膚病です。
このタイプには投薬治療も併用しながら、当院が開発したスキンケア&サプリメントが非常に相性がいいです。
フレンチブルドッグの湿疹(膿皮症)→スキンケアECプラス、スキンケア商品(オイル&シャンプー&ローション)
フレンチブルドッグのアトピー → スキンケアECプラス&ヒーリングケアLFプラス
フレンチブルドッグの手舐め・足舐め → ヒーリングケアLFプラス
これらのスキンケア商品&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
投稿者:
2018.06.18
シーズーの痒い皮膚病として特徴的な「手舐め」「足舐め」「お腹(内股)を舐める」「首を掻く」などの症状がでやすいアトピー・アレルギー・マラセチア性皮膚炎といった皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
【症例】
シーズー 9歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇2歳のころから続く痒み・皮膚トラブル
〇季節性はなく1年通して痒みがある
〇痒みは四肢端「手舐め」「足舐め」、腕を噛む、下顎~首をかく、腕をかむ、内股をなめる、脇を舐めるetc
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは頚部とその拡大から。
続いて、右前肢とその拡大です。
続いて、左前肢とその拡大です。
続いて、胸です。
続いて、後肢です。
それでは初診時からわずか2週間後の状態と比較してみましょう。
初診時に薬浴と処方を行いました。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
赤み・皮脂といった見た目はほぼ改善しています。
重症部位は頚部だけでしたので、治療の差はあまり感じにくい写真比較だったと思いますが、痒み症状はほぼゼロになりました。
ペチャペチャと舐めてつづけていたのが、もうなくなったそうです。
こういったタイプはスキンケア、EC&LFのすべてが有効に作用します。
特にLFプラスは必須でしょう。
脂漏症、アトピー、舐め癖(心因性)などの皮膚トラブルのために当院が開発したスキンケア&サプリメントはオンラインショップからお買い求めいただけます。
的確な診断の上で使用いただけると非常に有効に作用します。
投稿者:
2018.06.14
柴犬のアトピー・アレルギーや、アポキルが効かない難治性皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
柴犬の痒みに対するアポキルの使用ですが、とてもよく効く、ある程度効く、わずかしか効かないとバラバラです。
今回はアポキルが全く効かないという症例報告です。
【症例】
柴犬 2歳10か月 男の子
【経過】
〇約1歳のころから痒みを伴う皮膚病
〇3件の動物病院で治療も改善なし
〇アポキルを10カ月継続するも明らかな改善なし
〇痒みは「泣き叫ぶほど」という強い痒み
〇夜中も散歩中でもひめいをあげるほど痒い
〇痒いの部位は、目・鼻・手首・下顎・耳・内股
〇アレルギー検査済
〇食事療法継続中
それでは初診時の状態を紹介します。
見た目は非常に綺麗ですね。
これは「治療後」ではなく、当院を受診された当日の写真なので「治療前」の写真です。
初診から11日後に2回目の診察にきていただきましたが、痒みはほぼなくなりました。
なおアポキルの服用をやめても痒みのぶり返しはなく、おちろん泣き叫ぶこともなくなりました。
※治療前の時点で見た目の皮膚病変が乏しかったため、写真はありません。
このタイプの診断は初診の一瞬です。
診察室でお話して5分か10分後には確定できるタイプです
元々大した痒みではなかった?と思われるかもしれませんが、今回は過去3件の動物病院で治療して、その上で「大阪」から約3時間かけて来院されています。
それぐらい痒かったということです。
このタイプには当院のヒーリングケアLFプラスが有効です。
当院のオンラインショップからお買い求めいただけます。
的確な診断とともにご使用いただければこれほど「実感できる」有効なサプリメントはありません。
投稿者:
2018.06.12
ミニチュアダックスのアトピー・アレルギー、膿皮症や脂漏症(マラセチア性皮膚炎)など難治性皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ミニチュアダックスフンドはブルドッグ犬種、シーズー、柴犬とはまた異なる体質で、そう簡単に重症化する体質ではありません。
ですが、ミニチュアダックスフンドには、ミニチュアダックスフンドなりのある体質があり、それを見落とすと難治性になります。
また原因が1つではなく、複数の病態が重なるとさらに治療は困難になります。
今回はそんなミニチュアダッククフンドの見落とされやすい体質以外にも難治性になる要因が複数かさなって重症化していた症例です。
【症例】
ミニチュアダックスフンド
【経過】
〇1年少し前に一度当院受診
〇やや遠方のため一時治療中断
〇再度悪化のため1年ぶりに治療再開
〇アポキル単独投与では痒みは部分的な改善しかできない
まずは1年ぶりに来院したときの状態を紹介します。
まずはお顔から。
続いて、耳です。
続いて、下顎~頚部~前胸部です。
続いて、右前肢です。
続いて、左前肢です。
続いて、体幹ぶです。
続いて、右後肢の側面の拡大です。
続いて、胸部です。
続いて、内股~後肢です。
治療3ヶ月弱の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
部分的にまだ毛並みが整っていませんが、かなり改善したと思います。
あと半年ほどあれば毛並みの改善はもう1ランクか、2ランク改善すると被います。
今回の診断についてですが、メジャーなところからは
①アトピー性皮膚炎
②膿皮症(部分的)
③脂漏性マラセチア性皮膚炎
があげられます。
見落とされやすいのがあと3つあります。
最初のメジャー3要因であれば、アポキル・抗生物質・シャンプー・抗真菌剤などで緩和できますが、この症例はこの3要因に対する対策では改善はかなり限定されます。
あと3つのアプローチを同時にすることで痒みが落ち着き、アポキルを減らすことも十分にできます。
今回の治療アプローチには、
①スキンケア
②スキンケアECプラス
③ヒーリングケアLFプラス
の3点も入っています。
当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
ただ、この条件の皮膚病であれば、いかにスキンケア&サプリメントが理にかなっていても投薬治療なしで改善するのは困難なため、当院受診をお勧めします。
投稿者: