2018.06.12
ミニチュアダックスのアトピー・アレルギー、膿皮症や脂漏症(マラセチア性皮膚炎)など難治性皮膚病の治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ミニチュアダックスフンドはブルドッグ犬種、シーズー、柴犬とはまた異なる体質で、そう簡単に重症化する体質ではありません。
ですが、ミニチュアダックスフンドには、ミニチュアダックスフンドなりのある体質があり、それを見落とすと難治性になります。
また原因が1つではなく、複数の病態が重なるとさらに治療は困難になります。
今回はそんなミニチュアダッククフンドの見落とされやすい体質以外にも難治性になる要因が複数かさなって重症化していた症例です。
【症例】
ミニチュアダックスフンド
【経過】
〇1年少し前に一度当院受診
〇やや遠方のため一時治療中断
〇再度悪化のため1年ぶりに治療再開
〇アポキル単独投与では痒みは部分的な改善しかできない
まずは1年ぶりに来院したときの状態を紹介します。
まずはお顔から。
続いて、耳です。
続いて、下顎~頚部~前胸部です。
続いて、右前肢です。
続いて、左前肢です。
続いて、体幹ぶです。
続いて、右後肢の側面の拡大です。
続いて、胸部です。
続いて、内股~後肢です。
治療3ヶ月弱の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
部分的にまだ毛並みが整っていませんが、かなり改善したと思います。
あと半年ほどあれば毛並みの改善はもう1ランクか、2ランク改善すると被います。
今回の診断についてですが、メジャーなところからは
①アトピー性皮膚炎
②膿皮症(部分的)
③脂漏性マラセチア性皮膚炎
があげられます。
見落とされやすいのがあと3つあります。
最初のメジャー3要因であれば、アポキル・抗生物質・シャンプー・抗真菌剤などで緩和できますが、この症例はこの3要因に対する対策では改善はかなり限定されます。
あと3つのアプローチを同時にすることで痒みが落ち着き、アポキルを減らすことも十分にできます。
今回の治療アプローチには、
①スキンケア
②スキンケアECプラス
③ヒーリングケアLFプラス
の3点も入っています。
当院が開発したスキンケア&サプリメントは以下のオンラインショップからお買い求めいただけます。
ただ、この条件の皮膚病であれば、いかにスキンケア&サプリメントが理にかなっていても投薬治療なしで改善するのは困難なため、当院受診をお勧めします。
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