2021.08.28
獣医師の平川です。
ブログは毎回久しぶりですね。
ちょうどコロナの時期からブログが書けなくなり、今は仕事に関する想いを記録する備忘録となっています。
どんな想いで仕事に向き合っているのか、今日はそんなブログの1つです。
昔のブログでも書いたことがありますが、仕事へ向かう心の合言葉があります。
アグレッシブに美しく
積極的に攻めて、美しい(治療)結果を出す
5年、10年以上経っても今も変わらずです。
理由はわかりませんが、「美しい仕事でありたい」という欲求が沸くだけです。
初診時の診た瞬間の判断だけで「2か月後に劇的によくなりますよ」と言い切ってやりきることに快感すら覚えます。
たぶんですね・・・・・・・・変態なんだろうなと自分でわかってます(笑)
そして同じくらい大事にしていることが
創造性
です。
当院では「免疫異常」「癖」「被毛形成異常」の分野で世界に発信できる3つに新しい治療を行っています。
「医療に魔法はない」が口癖なのですが、それでも当院で劇的に治る理由はこの「創造的な治療」と考えています。
と、ブログを書く気になったのもさっきみた金曜ロードショー「風立ちぬ」の影響ですね。
「美しい飛行機をつくりたい」
他にないものを、というようなセリフもありました。
以前の「新年の抱負」にも上げましたが、夢中になれるっていいですね。
「がんばる」や「一生懸命」ではない、「夢中になる」です。
夢中になれることを見つけることってとても大事だなと考えています。
昔は「獣医師という仕事が向いていないのかな」とネガティブな想いを抱くこともあったのですが、今は向いている向いてないという視点すらなくなりました。
ただ夢中になれるものがあり、それが仕事になって誰かの役に立ち、笑顔が返ってくる・・・そんな仕事に出会えたことそのものが幸せなんだろうなと心から思えるようになりました。
昔は一切思わなかったのですが、今は獣医師になれてよかったなと思っています。
ここの到達するまで相当時間かかってしまいましたけどね。
今日は「風立ちぬ」をみながら改めて思っていました。
ついでに、テレビ情報の1つ「データ放送」に宮崎駿監督の想いが紹介されていましたので紹介させていただこうと思います。
どんな想いでこの映画をつくったのか、興味があったので。
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「企画書より」
私たちの主人公二郎が飛行機設計にたずさわった時代は、日本帝国が破滅にむかってつき進み、ついに崩壊する過程であった。
しかし、この映画は戦争を糾弾しようというものではない。
ゼロ戦の優秀さで日本の若者を鼓舞しようというものでもない。
本当は民間機を作りたかったなどとかばう心算もない。
自分の夢に忠実にまっすぐ進んだ人物を描きたいのである。
夢は凶器をはらむ、その毒もかくしてはならない。
美しすぎるものへのあこがれは、人生の罠でもある。
美に傾く代償は少なくない。
二郎はズタズタにひきさかれ、挫折し、設計者人生をたちきられる。
それにもかかわらず、二郎は独創性と才能においてもっとも抜きんでていた人間である。
それを描こうというのである。
この作品の題名『風立ちぬ』は堀辰雄の同名の小説に由来する。
ポール・ヴァレリーの詩の一説を堀辰雄は’’風立ちぬ、いざ生きめやも’’と訳した。
この映画は実在した堀越二郎と同時代に生きた文学者堀辰雄をごちゃまぜにして、ひとりの主人公’’二郎’’に仕立てている。
後に神話と化したゼロ戦の誕生をたて糸に、青年技師二郎と美しい薄幸の少女菜穂子との出会い別れを横糸に、カプローニおじさんが時空を超えた彩をそえて、完全なフィクションとして1930年代の青春を描く、異色の作品である。
(中略)
リアルに、
幻想的に
時にマンガに
全体には美しい映画をつくろうと思う
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どこかに中略があるのであればぜひ読んでみたいですね。
年代や性別で好みがわかれる作品のため、当院の待合室で流れることはありません(笑)
僕は「紅の豚」と同じく好きなのですが、紅の豚は昔から女性従業員受けが悪く「意味がわからない」と言われるので採用されません(涙)
遺伝子にインプットされた男のロマンなんだろうなと思っています。
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