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【柴犬の皮膚病治療】投薬治療の必要性

2021.07.06

柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。

今回は柴犬の症例です。

 

 

【症例】

柴犬  4歳9ヶ月  女の子(不妊手術済)

 

【経過】

 

 〇生後半年から痒みや皮膚炎が出ている

 〇1歳頃から更に少しずつ悪化し、時々ステロイドを服用するが状況は変わらず

 〇目を掻く&こする、腕を噛む、膝を噛む、お尻を舐める

 

それでは初診の時の状態をご覧ください。

まずは全体の姿です。

 

次は脇の部分です。

皮膚もごわごわとしているのが分かります。

 

続いては股の写真です。

柔らかい皮膚は症状が出やすい部分でもあります。薄毛、赤みが分かります。

 

こちらは後ろ脚です。

痒みで噛んだり舐めたりして毛が無くなり、皮膚も硬くなっています。

 

こちらは、側面の毛をめっくっています。

柴犬はもっと毛が密集しているはずなのですが、すかすかな印象を受けます。

 

そしてこちらは、側面からの写真です。

 

 

 

 

それでは治療後の状態と比較してみましょう。

 

こう言っては失礼かもしれませんが、別のわんちゃんかな?と思うほどの変化です。

表情も違って見えます。

 

 

 

 

 

 

この子は、投薬治療と当院での薬浴での治療になりました。

薬浴では、スムーズな毛の再生の妨げになる古い角質や、過剰な皮脂などを、獣医師開発のオリジナルクレンジングオイルやシャンプーを使って除去します。

 

しかし柴犬のこのタイプの皮膚病はスキンケアで治るものではありません。

根本的には隠れた基礎疾患であるホルモン異常や、痒みの原因になるアトピーへのアプローチが必要です。

今回は食事療法とサプリ(スキンケアECプラス)で腸内環境の改善を試み、投薬治療により柴犬本来のアンダーコートのなるモフモフとした状態まで回復しました。

 

このように色々な要因が重なって皮膚病を発症するのは珍しい事ではありません。

中々痒みが治まらない、原因が分からない、など、わんちゃんの皮膚の事でお悩みの方はぜひ当院までご相談下さい。

関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧ください。

 

院内薬浴でも使用している、獣医師開発のオリジナルスキンケア用品は、オンラインショップ犬の皮膚科メディカルスキンケアセンターでもご購入いただけます。

【症例報告制作者】 看護師 森

 

♦♦♦獣医師のコメント♦♦♦

このタイプは柴犬のまさに典型的な皮膚病です。

一般的にはアポキルが使われやすいのですが、効果がないとまでは言わなくもアポキルの服用だけで痒みをコントロールするのは難しいです。

理由は「基礎疾患の見落し」、柴犬に多いある基礎疾患が見落とされています。

チェックポイントは「毛並み」、柴犬本来のアンダーコートがありません。

このアンダーコートにアプローチすることができなければ治療は成功しないため、柴犬の多くが「アポキルで痒みが改善しない」という状況に陥っています。

確かにスキンケアも重要ですし、食事療法や腸内免疫の改善も重要なのですが、やはり柴犬は「投薬治療」が必須の犬種です。

確かにお薬に頼らない「体質改善」というテーマは魅力的ですが、適切な投薬治療なくして柴犬の皮膚病治療は成功しないため、必ず投薬治療が必要とお考え下さい。

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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