2016.05.17
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
昨日非常にうれしい連絡がありました♪
GWの東京遠隔診療で診察したシーズーのわんちゃんの飼主さまから、
「痒みは気にならない程度です。(以前は寝ていても突然起きてガシガシ噛んだり舐めたり、足でボリボリ掻いてました)今はないです。
炎症は赤い所はないです。(以前赤く(かさぶたの様なフケ?)腫れぼったかった足の関節(踵?)が薄いピンク色程度になりました。(かさぶたなし)
シャンプーして4日目ですが、匂いは気になりません。
べたつきも気になりません。(毛並みもいい状態)
フケはほとんど落ちなくなり、目の上、喉 お腹 手足 フケかさぶたほとんどない状態です」
というご連絡をいただきました。
事前の問診で「2次医療施設で長期間、さまざまな治療を受けてきました」という経過があったため、少し心配でしたが、予測通りのいい反応が10日間という非常に短期間で得られたことで本当に一安心です。
ですが、何度もお話するように、すべてが遠隔診療の対象になるわけではありません。
その疾患の一つに、ポメラニアンやトイプードルに多い脱毛症「アロペシアX(毛周期停止)」という疾患があります。
当院のブログでも何度も取り上げてきた疾患ですが、今日は少し前にも紹介したわんちゃんのその後を紹介しようと思います。
以前の紹介記事 ⇒ ポメラニアンの脱毛症「毛周期停止」「アロペシアX」の治療
まずは初診時の写真を改めてご紹介します。
初診時から約2.5ヶ月後をみてみましょう。
本来あるべき毛並みの80~90%は改善したと評価できます。
それに伴い湿疹もほぼ消失し、皮膚コンディションそのものが改善したということも言えると思います。
ポメラニアンやトイプードルに多い「アロペシアX」「毛周期停止」という脱毛症ですが、必ずしも同様の治療成績がだせるわけではありません。
「やってみないとわからない」というものですが、この2~3年は以前よりも随分と治療成績があがってきました。
しかし同時に「それでも改善しないわんちゃんもいる」のは事実で、事前に予測することもできません。
そのため最近は新しい治療に取り組み始めました。
おそらくいい反応が得られるのではないか・・・と予想しています。
1~3ヵ月後にまたお知らせができるように取り組んでみようと思います。
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