脂漏症

【柴犬の皮膚科専門外来】ステロイドの使い方

2014.02.13

こんにちは、四季の森どうぶつクリニック獣医師平川です。

難治性皮膚病になりやすい犬種として有名な「柴犬」ですが、なぜ柴犬の皮膚病は治しにくいのでしょうか?

この1~2年ほど柴犬の皮膚病を診ながらやはり他の犬種とは違った診方をしなければいけないと感じるようになりましたので、一度HPでまとめてみようと思います。

柴犬の症例を複数紹介しながら、柴犬の皮膚病をまとめなおそうと思います。

【症例】

 柴犬 7歳 女の子

【病歴】

 〇4年ほどまえから痒みを伴う全身の皮膚病
 〇1件目の動物病院で3~3年半、その大半をステロイドで痒みを抑えていた
 〇ステロイド依存から皮膚科のある動物病院へ転院
 〇2件目の動物病院では減感作療法(週1回注射)を5カ月継続するも改善なく、全身の悪化が認められた

それでは初診時の状態をみてみましょう。

まずは全体。

続いて、顔。

同じく顔の左側から。

同じく顔の右側から。

続いて、下顎。

続いて、四肢端。

続いて、後肢の膝~足首。

初診時から4週間後の状態と比較してみましょう。


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完治ではありませんが、痒み・皮膚コンディション・被毛ともに綺麗に再生してきました。

「ステロイドに副作用はない」とはいいませんが「ステロイドは皮膚病を悪化させる」とも言いません。

ステロイドは皮膚科診療においてなくてはならない薬の一つで、使いこなしてこそ皮膚科診療だと考えています。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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