2021.07.23
こんにちは、柴犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、柴犬の皮膚病の症例です。
【症例】
柴犬 5歳 男の子
【経過】
〇アポキルが効かない。
〇1歳前から皮膚が弱い。
〇~3歳に顔(目・耳・口)・頸・脇・四肢・内股に痒みが出る。
それでは初診時の状態を見ていきましょう。
まず最初に身体全体です。
こちらは肩の部分の拡大です。
続いて頚部です。
最後に腹部です。
初診時から、約半年後の状態と見比べていきましょう。
初診時よりも、格段に毛量が増しピンクの皮膚が見える範囲が減っています。調子はどんどんよくなり、皮膚の赤みも落ち着いてきました。
そして、診療前は行けなかった散歩が行けるようになるまで回復しました。
また、以前は朝は飼主様が起こしていたのに、自分から朝早くから起きるようになり「自分の犬じゃないみたい」と、飼主様は驚いていました。
今回の症例の子は、アポキルが効かず、鼻・下顎を床にこすり付け、満足するまでやったら落ち着くということがあったそうです。
柴犬は純粋な痒みのほかに、「その部分が気になる(心因性掻痒症)」から掻く・噛むという行動をすることがあります。
「痒い」と「気になる」を見分け、症状に合わせた治療を施すことが不可欠になります。
当院では、アトピー・アレルギーと心因性とを区別し、その子にとって最も最適な治療法を日々考え、模索しています。
【症例報告制作者】看護師 山崎
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