2021.08.17
マルチーズの脂漏症、アトピーの治療も行っている皮膚科専門病院の四季の森どうぶつクリニックです。
今回は、マルチーズの症例です。
【症例】
マルチーズ 7歳 男の子(去勢済み)
【経過】
〇4、5ヶ月前から症状が出た
〇アポキルを一週間服用後痒みは治まったがまた再発
〇1歳の頃には脂っぽかった
それでは初診時の様子をご覧下さい。
まずは首から胸の写真です。
地肌が見え、毛が薄くなっています。
次はお腹全体と脇、胸辺りです。
こちらは脇の寄り写真です。
脂漏症の症状もお分かり頂けるかと思います。
そしてお腹部分です。
お腹の部分の毛がありません。
そして側面からの写真です。
こちらは側面からの首から肩のものです。
毛がぺったりしてオイリーなのが分かります。
こちらも地肌の色が見えています。
そして最後は足です。
それでは治療後との比較をご覧ください。
写真は治療開始から3ヶ月後のものになります。
まずお分かり頂けるのは毛並みだと思います。脂漏症特有の脂っぽさが無くなり、ふわふわの毛になりました。
今回は月に1度程度の院内薬浴と、基礎疾患と心因性(舐め癖)への投薬治療を行いました。治療開始から1ヶ月も経たないうちに痒みが減り、皮脂量も減ってきました。
元々、シャンプーをして3日で脂っぽくなっていたのが、3ヶ月後には、シャンプーをして1ヶ月経っても毛がふさふさしている状態にまでなりました。
このように、痒いから痒み止めを服用する。のではなく、その子にある基礎疾患や、必要な処置、色々な方向からのアプローチによって症状は改善します。そして、その基礎疾患や、性格、状態はその子によって色々あります。
ずっと皮膚病が良くならない、原因が分からないなど、わんちゃんの皮膚病の事でお困りのことがあれば是非、当院までご相談下さい。
尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、再診をオンライン診療で行う継続治療を受けることもできます。
疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。
詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト
今回、院内薬浴、飼主様の行うスキンケアで使用しているスキンケア用品は、獣医師開発のオリジナルの物になります。
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【症例報告作成者】 看護師 森
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