2023.03.18
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回はフレンチブルドッグの子の症例です。
【症例】
フレンチブルドッグ 1歳1ヶ月 女の子(避妊済)
【経過】
〇フケや湿疹ができる
〇痒みがあり、掻いたり、なめたり、噛んでしまう
〇舐める、噛むに対して夢中になり、声をかけても止まらなくなってしまうため、エリザベスカラーを外せない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まず初めに正面の写真です。
こちらは首の写真です。
こちらは胸、脇の写真です。
こちらはお腹の写真です。
最後に体の側面の写真です。
それでは初診時と約2か月後の写真を比べてみましょう。
生後10か月頃から湿疹、フケ、痒みがあり、舐める、噛むことが多く、舐め始めると止まらなくなってしまい、声をかけても夢中になって舐めてしまうため、エリザベスカラーが外せない生活だったそうです。
抗生剤やアポキルを服用すると良くなるが、服用をやめると再発してしまいました。
今回この子で注目した点は、以下2点です。
・被毛の異常
・純粋な痒みではない
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・水が嫌いで水たまりををよけて歩く
・石、葉っぱ、枝を拾い食いする
・スリッパや靴下、マスクを収集する
・ぬいぐるみの中身を出してしまう
・ドライヤーが嫌い
・鳥を見ると追いかける
・1歳まで興奮癖があった
・お留守番させようとすると鳴いてしまう
・車内のお留守番もギャンギャン鳴いてしまう
これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。
【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療
②膿皮症
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④週1~2回のホームスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
・モイストクレンジングオイルジェル
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、治療2ケ月後には、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹もなくなりました。
初診時には脇、内股などの地肌が見えてしまっていたものの、しっかり密度の高い毛が生えました。毛並みも柔らかく、赤い湿疹も無くなりました。
お薬もアポキルは初診時から徐々に減り、3日おきの服用になりました。
膿皮症は、抗生物質を使わずに完治しました。
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当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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【症例報告制作者】看護師 佐野
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