2015.10.09
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
晴れた日も随分と涼しく、夜は冷えるようになりましたね。
さて、今日はいつもと違った症例報告をします。
この1~2年は「診極め」という言葉を使い、初診時にいかに治療方針・ゴールまでの軌跡を描くか・・・と書いてきました。
確かに十中八九、初診時の想定どおりにすすみますが、実はすべての症例で「診極め」ができているわけではありません。
時に「判断できない」ということもあるのはまだよしとして、中には「診誤る」ことも稀にあります。
今回はそんな「初診時に診誤った症例」を紹介します。
初診時の状態、まずはお顔から。
続いて頚部です。
続いて、胸部とその拡大です。
続いて前肢端です。
過去に数年間、何件もの動物病院でさまざまな治療を受けられていたのですが、詳細は次回に。
この初診の状態から1年。
1年間まったく改善がなかったわけではないのですが、少しずつ、少しずつ、修正に修正を重ねてさまざまなチャレンジもして・・・
結局のところ初診時に描いた軌跡とは異なるアプローチに落ち着きましたので、初診時の診立てが悪かったということになります。
自分の診極めの甘さの反省もそうですが、1年間もの長い期間治療の機会を与えてくださった飼主さまに感謝です。
次回は改善をご紹介します。
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