2018.07.20
再発を繰り返す細菌性皮膚炎「膿皮症」の根本的治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
四季の森どうぶつクリニックでこだわっている診療の一つに膿皮症の再発予防というものがあります。
抗生物質&スキンケア(シャンプー)でよくするのは当たりまえとして、抗生物質をやめても再発させないということにこだわっています。
ただ膿皮症の原因はいろいろあって、今の皮膚科医療でわかっていない原因・治療もたくさんあります。
※原因&治療法が全てわかっていたら今の時点で世の中から膿皮症は消えています。わかっていないことがあるから治っていないのです。
が、しかし!
わかっていないとはいえ、「おそらく〇〇〇をすれば再発しないではないか?」と考えていることがあります。
この「〇〇〇をすれば膿皮症は再発しないのではないか?」を既存の検査で証明することはできないのですが、この予測は経験でほぼ裏付けられつつあるのが当院の皮膚科診療です。
1つが何年も前から紹介している「スキンケアECプラス」、このスキンケアECプラスが効くかどうかは検査ではわかりませんが、年齢・犬種・経過・診た目などの条件などと何より僕の直感(経験)で8~9割判断できます。
そして最近2つ目、同じく検査ではわからないのですが、「〇〇〇をすれば再発しない」というタイプの新しい疾患を診極めることができるようになりました。
今回はそんな「膿皮症の原因が、スキンケアECプラスで解決するものではなくて、〇〇〇〇異常によるもの」と判断できた症例です。
【症例】
ヨークシャー・テリア 12歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇7歳のころから繰り返す膿皮症
〇以前は血便が出やすかったが、乳酸菌のサプリメントでお腹の調子はよい
まずは初診時の状態からみてみましょう。
湿疹が出やすいのは腹部です。
同じく腹部の拡大です。
つづいて、内股の拡大です。
それでは初診時から3週間後の状態をみてみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
湿疹はすべてきれいになりました。
ただ問題はここからです。
抗生物質を使って湿疹を消すのはそんなに難しいことではありません。
この5年間でつづけた湿疹を「再発させないためにどうすればいいのか?」が大事だと思います。
完全にきえたのですが、「再発させないためにアプローチしませんか?」と提案しました。
そのアプローチから3か月後の状態と比較してみましょう。
※写真左のBeforeは湿疹がなくなったときをBeforeとしました。
湿疹がないのは当然ですが、皮膚コンディションが劇的によくなりました!
カサカサ感がなくしっとりして、毛並みも非常によくなっています。
パーフェクトですね。
飼主さまも湿疹が出ないだけでなく、「皮膚がよくなった!」と実感していただけています。
参考でにここまで要した診察は合計3回、1回目が初診、2回目「湿疹が治っている」、3回目が「再発なく皮膚・毛並みがよくなっている」という流れです。
初診時に検査結果をみることなく治せる方法と、再発させない方法をイメージできることが大事ですね。
今回の症例ではスキンケアECプラスは使用しませんでしたが、オーソドックスな膿皮症には当院のスキンケア&サプリメントがお勧めです。
以下のオンラインショップよりお買い求めいただけます。
治療成績向上のために当院が開発しましたので、的確な診断があればこれほど役に立つスキンケアとサプリメントはありません。
投稿者: