2015.02.21
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。
お久しぶりです♪
ブログ更新が止まるときは大体悩んでいるときで、PCに向かっても頭の中で文章がまとまらないときです。
何かきっかけがないとかけないのですが、今日は少しうれしいことがあったので書いてみることにしました♪
タイトルにも書きましたが、ポメラニアンの脱毛症はご存知ですか?
ポメラニアンの飼主さま以外は知らないと思うのですが、かつては「ポメはげ」といわれていたほどポメラニアンに特徴的に認められる脱毛症です。
※少し前までアロペシアX(エックス)、今は毛周期停止と名称はころころ変わっていますが、同じ病気です。ここではアロペシアXにしておきます。
頭と四肢を残して、体幹を中心に脱毛が進行する病気で、ホルモン異常が原因とされていているのですが、特効薬がないため脱毛症の中でも治療が難しい病気の一つです。
当院にも数多くの症例が来院しているのですが、このアロペシアXは治療成績を予測することができません。
被毛が再生するわんちゃんもいれば、さまざまチャレンジするも改善が認められないわんちゃんもいて、毎回僕を悩ませます。
そしてこの特徴的な脱毛症がゆえに初診のご予約のお電話の時点で「アロペシアXだな」とほぼわかるため、飼主様には「治療成績が高いとはいえません。やってみないとわからない。」とお断りを入れた上で受診してもらっています。
今回はそんな治療が読めないアロペシアXの治療症例報告です。
まだ治療途中ですが、約3ヶ月後の今日の写真です。
古い毛とまざっているため、毛質にムラがめだちますが、明らかにポメラニアンらしい質のいい被毛が再生してきています。
一喜一憂は好きではないのですが、いい流れに乗ったと思います。
ただし治療を行っている全頭で同じいい反応が得られるわけではありません。
これだけ有名な病気にも関わらずHPに治療成績を掲載していない理由はここで、あまりにも治療成績が安定せず予測できないところです。
治療の必要性についてはさまざまな意見・価値観があるため一概にいえませんが、皮膚科のみを行う動物病院としては悩める飼主さまに「選択肢があるのであれば提供することも大切」と思うので積極的な治療もするようにしています。
※実際同じ治療で反応が認められなかった症例もあります。
投稿者: