2024.04.24
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 4歳 1ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇4ヶ月齢~尾追い行動がはじまる
〇物音に敏感
〇行動診療の専門クリニック受診、投薬治療開始
投薬①ジアゼパム+フルオキセチン
投薬②ジアゼパム+ゾニサミド
〇抗うつ薬・鎮静剤の使用で表情悪く、うつっぽくなる
〇普段の食事内容
・ドライフード
・手作り系WETフード(冷凍)
・ちゅーる
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは胸の写真です。
脇の拡大写真です。
次に腹部のお写真です。
最後に尻尾の写真です。
【初診時の診極め】
ポイント:①被毛形成異常
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・頚、胸、お腹、内股が特に薄い
・毛がよく抜ける
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
ポイント:②心因性
特定の場所を異常に噛んだり舐めたりするのは、
痒みだけが原因ではなく『心因性』の場合があります。
今回の症例もこのタイプで、
純粋な痒みだけでなく、心因性の掻痒行動が強く出ていました。
治療前後の「痒みに関する行動パターン」の変化の様子をインスタグラムに載せてあります!
ぜひご覧ください。↓↓↓
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常(毛並み異常)
・投薬治療
※この毛並み異常への投薬の選択は教科書に載っていないため、当院でのみ受けれる治療法です。
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
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それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合治療から2ヶ月後、
4年ぶりに尻尾の毛が生え、地肌が見えていた脇や胸~腹も綺麗に生えました。
当院を受診される前までは、「毛は生えない」と言われていたそうです。
「今まで何をやってもダメだったので、ビックリ!」と喜ばれていました!
行動面では、
「下がっていた尻尾が上がるようになった」
「寝る前の尾追い行動や、1時間おきのグルグルが無くなり寝れる」
「敏感だった物音に怒らない」
「グルグル回っていた食事も落ち着いて食べれる」
といった嬉しい変化があったとご報告をいただきました!
今回の症例のように皮膚と心因(行動への特殊な投薬治療は、
当院のみで受けることが可能です。
同じような症状でお困りの方はぜひ当院にご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
【症例報告制作者】看護師 上林
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