2023.12.23
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 2歳 0ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇1年中続く痒み
〇6~10月に悪化する
〇1年以上毎日アポキルを服用するも効かず
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは首~胸の写真です。
次は胸~お腹です。
最後に身体の体側です。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
アンダーコートが生えていないのは病気です。
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・アンダーコートがない
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
『アポキルが効かない』ではなく
『アポキルが効かない理由が見落とされている』です。
当院の診察では、
効かない理由である『毛並み異常を診極める事』
そしてその『毛並み異常を改善する投薬治療』
を受けることが可能です。
ポイント②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・ドッグランで他の犬と遊べない
・音や霧吹きの水に怯える
・掃除機に攻撃する
・小石や落ち葉を咥える
・絨毯を舐める
・興奮癖があり、スイッチが入ると部屋を走り回る
・背後から抱っこすると怒る
・食べ終わった後の食器を回収できない(食器への執着心)
これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、治療から1ヶ月の時点で痒みが3割ほどに減り毛量が増えました。
現在は治療開始から2年が経ち、換毛期に年1回ほど痒みの増加は見られますが、
アポキルを3日に1回の服用で、ほぼ痒みが無い状態を維持できています。
皮膚科診療は「皮膚を診る」ことが非常に重要なのですが、「診る前にわかる」ことも重要です。
今回の症例のように遠方(東京)にお住まいの方でも継続しやすい医療を提供できますので、
お困りの方は当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリ
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
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ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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