2023.11.29
こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
今回は柴犬の子の症例です。
【症例】
柴犬 9歳8ヶ月 男の子(去勢済)
【経過】
〇顔・首・脇・四肢の痒み
〇痒みは1年中
〇噛む:搔く=6:4
〇内服薬の効果なし
〇胸~腹部の毛は1割程度しか生えていない
それでは初診時の様子をご覧ください。
まずは顔の右側です。
次に首です。
こちらは胸~お腹です。
最後に右体側です。
【初診時の診極め】
ポイント①毛並み異常
全体的に毛が薄く、地肌が見えてしまっています。
アンダーコートが生えていないのは病気です。
この異常に気付き、治療をすることで劇的な改善が見込めます。
・毛に密度がない
・毛質、毛の色が悪い
・身体の内側(首、胸、脇、股)に毛が生えない
・アンダーコートがない
・地肌が見える
これらが当てはまる症例は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してアプローチをしなければ改善できません。
ポイント②心因性
心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・ドッグランで単独行動をし、一人でうろうろしている
・おもちゃに興味がない
・水たまりやマンホールが苦手
・階段を降りるのを怖がる
・頑固なところがある
(散歩中に動かなくなる、コースを譲らない)
これらの行動パターンを示す症例では、痒みとは別に心因性の掻痒行動(特定の場所を異常舐める・噛む・搔く)が強く出る傾向があります。
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【当院の治療プラン】
①アトピー
・投薬治療
②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス
③被毛形成異常
・投薬治療
④心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ+
⑤週に1回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー
それでは治療後の様子と比べてみましょう。
この子の場合、アポキルの使用なしで治療からわずか3週間で痒みが1割ほどに減りました。
さらに10日後には毛が生え始め、治療から3ヶ月後には痒みはほぼ無くなりました。
飼主さまからは4年ぶりの毛並みで抜け毛が無くなったと喜んでいただけました。
現在は今年の夏に症状が再発しアポキルを開始していますが、毎日服用しなくとも痒みをコントロールできています。
After写真は治療から約1年後の様子です。
キレイな毛並みは毛量を維持することに成功しています。
皮膚科診療は「皮膚を診る」ことが非常に重要なのですが、「診る前にわかる」ことも重要です。
今回の症例のように遠方(新潟県)にお住まいの方でも継続しやすい医療を提供できますので、お困りの方は当院までご相談ください。
受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
※プロフィールのリンクツリー「治療を成功に導く食事療法」から資料請求できます
・サプリメント
スキンケアECプラス(腸活)
パーソナルケアpⅡ+(心因性)
アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
Medicareシリーズ
当院オンラインショップの「痒みケアスターターセット」をお勧めします。
当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。
尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。
※症状によってはできないこともございます。
詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。
インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。
【症例報告制作者】看護師 上林
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