2018.02.05
ミニチュアピンシャーのアトピー・アレルギー・膿皮症・フケなどの治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
ミニチュアピンシャーは頭数が特別多いわけではありませんが、皮膚トラブルが起きやすい犬種の1つです。
その遺伝的体質からほとんどが同じような雰囲気の皮膚病になっているのも特徴の一つです
今日紹介するのもミニチュアピンシャーのよくあるタイプで、初診時は膿皮症が治らないという主訴で来院されたわんちゃんで、以前にも紹介しています。
当時の症例報告 → 【ミニピンの皮膚科専門外来】湿疹・フケ・毛並みの異常
【症例】
トイマンチェスターテリア 避妊雌 5歳
※ミニピンではないのですが、ほぼ同じ体質という意味で掲載しています。
【経過】
〇以前紹介したときは「膿皮症が治らない」という主訴でした
〇今回は膿皮症が治り、再発もなくなったにもかかわらず、膿皮症がない部位にフケが出続けるということで追加治療することになりました。
それでは膿皮症がまったくでなくなって約半年後くらいの状態です。
胸部~内股・大腿部まで、左右の写真を並べています。
それでは追加治療から約3週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
乾燥肌のような、めくれそうな細かいフケが多く付着していましたが、非常に綺麗に改善しました。
参考までに痒みはありませんでした。
この乾燥のようなフケは初診時にあった膿皮症によるフケではありません。
ミニピンであれば「あるある」の1つで、かなり多くのミニピンがこのフケが出やすい状態になっているのではないかと思います。
従来では保湿をするくらいしか対処法がなく、しかも保湿ではほとんど解決しないというのが実情でした。
しかし、当院ではここ1年ほどですがこのタイプのフケに有効な治療法をみつけたと考えています。
本来の使用法とは異なりますが、視点をかえてみると非常に理にかなった治療法です。
スキンケアやサプリメントでは改善しないタイプですが、もしミニピンの皮膚トラブルでお困りの方はぜひ当院の診療を受診してみてください。
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