2017.02.17
フレンチブルドッグの皮膚病治療に力をいれている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
冬の診察は暇なのですが、3月から11月まではフルスロットルで駆け抜けることになるため、最近は診察以外の仕事が忙しくなっています。
もうまもなく冬が終わりますので、徐々に身体と心のギアをあげていきます!
【症例】
フレンチ・ブルドッグ 8歳 女の子(避妊手術済)
【経過】
〇1歳から続く慢性的な皮膚病
〇季節性はなく、ほぼ1年通した発症
〇過去の治療は抗生物質、ステロイド、抗真菌剤、抗菌軟膏など。
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは全体像。
続いて、顔の拡大です。
※ちょっとわかりにくいですが、皮膚炎が強く顔に傷が多数あり、硬くなっています。
続いて左右の前肢です。
続いて、腹部です。
それでは治療後と比較してみましょう。
※画像をクリックすると大きくすることができます。
※最後、腹部にちいさな湿疹が1つ残っていますが、このあと完全に消失しました。
完全に綺麗になってから最後撮影する予定を忘れていたようで・・・失礼しました。
今回のポイントは四肢端とお腹と顔の皮膚トラブルが1つの病気ではないことですね。
1つの診断名と1つのアプローチでは絶対にいいコントロールは不可能です。
この初期の治療は薬浴とサプリメントを主に行いました。
特に内股の湿疹にはサプリメントが非常に有効です。
四肢端・顔の改善には投薬治療が必須と考えています。
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