2014.09.06
こんにちは、四季の森どうぶつクリニック院長平川です。
先日「秋になりました♪」と書いたばかりですが、また夏に戻ってしまったような暑さです。
そして相変わらず急な雨・・・日本は亜熱帯になってしまったのでしょうか。
さて、久しぶりに症例報告です。
今回は少ないようで、意外と皮膚疾患の多いチワワの症例です。
【症例】
チワワ 1歳6ヶ月 男の子(去勢済み)
【経過】
☆飼い始めた当初から全体的に被毛が少なかった
☆成犬になっても増えず、徐々に少なくこの1ヶ月で首の地肌が見えるまで脱毛が進んだ
それでは初診時の状態です。
一見普通のチワワちゃんで、皮膚病にみえないようにも感じますが、
まずは頚部をみてみましょう。
つづいて、同じ頚部の毛が薄い部位の拡大です。
続いて、胸部(あおむけ)です。
同じチワワちゃんを飼っている方でないとわかりにくいかもしれませんね。
それでは治療後の比較です。
このように比較するとよくわかると思います。
普段「痒みを伴う皮膚疾患」を中心に症例報告しておりますが、「痒みを伴わない脱毛症」を診ていないわけではありません。
ただ当院の症例報告に脱毛症の治療成績の掲載が少ないことには理由がございまして、
①痒みを伴わない脱毛症は診断名をつけることが難しい
②現在の医療ではまだまだ治療が追いついていないところもある
ということで、積極的に掲載しないようにしています。
ただ、今回はお電話いただいた時点で「〇〇〇〇脱毛かな?」と予測でき、診断名も当初の予測どおりしっかりつけることができ、なにより治療結果が想定通りだったため掲載しました。
ですが痒みを伴わない脱毛症は非常に奥が深く、まだまだ医療が追いついていない影響もあり、診断がついたからといって高い確率で改善するわけではありません。
ポメラニアンの「アロペシアX」という脱毛症を含め、特に若齢で発症する脱毛は難しい場合がありますね。
次はプードルの脱毛症の症例報告を予定しています。
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