2018.06.08
柴犬のアトピー・アレルギーなど痒い皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
柴犬の皮膚病が重度になるとよく見かける脂漏症ですが、なかなかの難治性で当院でも苦労することがあります。
最近ですが、この脂漏症にある新しい治療を組み込んだところ、劇的に改善する症例がいるのがわかりました。
「脂漏症すべてにこの新しい治療法が効く」ではないのですが、今まで足りなかった治療のピースが揃った感じがします。
従来から言われていた脂漏の原因、治療法とはまったくかぶらない新しい病態です。
【症例】
柴犬 10歳4か月 去勢雄
この症例は5月12日に一度ブログで紹介していますので、先に以前のブログを読んでみてください。
この症例のさらに4週間後、初診時から7週間後の状態を紹介します。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
まずは頚部。
続いて、腹部(臍周囲)です。
続いて、内股です。
皮脂は10分の1以下、硬い皮膚は柔らかくなり、軟らかい毛が生え揃っています。
なお抗脂漏効果のあるとされるステロイドやシクロスポリンの内服は使っていません。
もちろん良くなることは十分に想定していたのですが、ここまで短期間で見違えるほど脂漏を抑えるとは思っていませんでした。
併用して行ったある治療法が奏功したのだと思います。
当院の相当数の症例の中でもここまで脂漏を押さえ込めるというのはそうないため、治療法の1つに大事なポイントがあったのだと考えています。
というのももう1頭同じような症例でうまくいっている症例がいます。
その子も数年苦戦していた脂漏が新しい治療法で見違えるようによくなってきています。
次来院するときには「確信」に変わると思います。
問題は「どう証明するか」なのですが、予測通りの治療結果がだせることと、学術的な証明はまだ別問題なので、今の医学では証明は難しそうです(涙)
あと10年、20年くらいあれば証明される日くる・・・かも?とは思います。
コピー君がいたら大学にもどって研究してみたいな、なんて思ったりします(^^;
今回の治療法方ですが、当院と診療提携している先生方には解説メールをお送りします。
アポキルでもない、シクロスポリンでもない、ステロイドでもない、スキンケアでもない脂漏症の改善方法の選択肢の1つです。
当院との診療提携を希望の方は問い合わせフォームよりご連絡ください。
投稿者: