2017.03.24
トイプードルの皮膚病治療に力を入れている皮膚科専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。
梅雨・・・・・・・昨年同様に雨の降らない梅雨ですね。
ただ気温があがってきて、湿疹の出やすい季節になっています。
さて、今日はそんな梅雨~夏に多くなる湿疹タイプの皮膚病、『膿皮症』の症例報告です。
【症例】
トイ・プードル 7歳6ヵ月 男の子(去勢済)
【症歴】
〇1年前から発症
〇過去2件の動物病院で膿皮症と診断されるも改善されず
それでは初診時の状態をみてみましょう。
続いて、頚部です。
同じく頚部の湿疹の拡大です。
続いて、胸~腹部です。
同じく胸の湿疹の拡大です。
続いて、背中です。
同じく、背中の湿疹の拡大です。
同じく背中の湿疹の拡大です。
ほぼ全身に無数の湿疹がありました。
それでは8週間後の状態と比較してみましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
湿疹はなくなり、非常に綺麗になりました。
当院での診断ですが、過去の2件の動物病院の診断と同じく「膿皮症」という診断です。
このタイプの場合は大きく分けて2つのことを考えます。
「できた湿疹を治す」ための治療法と、「できないようにする」ための治療です。
というのも、できた湿疹を治すための治療である抗生物質は、「湿疹ができる原因は治さない」からです。
簡単にいうと、「抗生物質を止めると再発する」です。
当院では治療と、再発予防の両方にアプローチできるようにしています。
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