症例別

【キャバリアの皮膚科治療】アポキルを毎日飲んでも痒い

2022.09.04

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はキャバリアの子の症例です。

 

【症例】キャバリア 2歳 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇1歳からしつこい痒み

〇1日1回で管理できていた痒みが、ここ1年コントロールできず

〇掻く・噛む・舐めるを繰り返し、シャンプーしてもすぐべたつく

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは、首の写真です。

 

次に前足の内側です。1枚目が右側、2枚目は左側です。

こちらは胸からお腹にかけての写真です。

それぞれ拡大した写真です。1枚目は胸、2枚目はお腹です。

続いて後足の内側です。1枚目は左の内側、2枚目は右の内側です。

こちらの写真は後足の膝辺りの外側です。1枚目は右側、2枚目は左側です。

こちらは、身体側面の写真です。

そして、毛をかき分けた写真です。

この子は特に両腕のあたりや、ひざ下の脱毛が激しく、被毛もコンディションが悪い状況です。

食事療法と投薬療法、そして当院のサプリメント『スキンケアECプラス』『パーソナルケアPⅡ+』を使用し治療を開始しました。

治療開始から1か月後には皮膚のベタつきやニオイが改善され、皮膚を掻くことが無くなったと変化が現れたので、

アポキルの投薬を 1日1回 → 2日に1回 へ変更しました。

さらに1ヶ月後には毛も増え始め、ベタベタからフワフワに変わり、皮膚を噛むことも無くなりました。

では初診時と治療開始から3ヶ月後の写真を比べてみましょう。

 

 

毛量が増えフワフワになっているのが写真からわかると思います。

この子はアトピーの範疇に入りますが、アトピーがコントロールできなくなる要因として、
「毛並みの異常」「腸内免疫の異常」「心因性」があると判断しました。

治療方針は積極的な投薬治療、腸内環境改善のために、「オススメのドッグフードへの切り替え」「スキンケアECプラス」
心因性に対して、投薬治療と「パーソナルケアpⅡ+」を開始しました。

アポキルに関しては当院でも1日1回で継続服用としましたが、
1ヶ月後には2日に1回まで減らしても痒みがコントロールできている状態まで改善させることができました!

アポキルを減らせない、アポキルが効かないときの要因は1つではありません。複数の要因に対して同時に適切なアプローチができると、初めて劇的に改善が認められます。

シャンプー変えたらよくなるかな?、食事変えたらよくなるかな?ではない「すべてに適切なアプローチを」が大事です。

皮膚病でお困りの方は是非当院にご相談ください。

今回使用したサポリメントとその他の当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シーズーの皮膚科治療】1年中、皮膚の痒み・べたべた・臭う

2022.08.27

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はシーズーの子の症例です。

 

【症例】シーズー 7歳 男の子

 

【経過】

〇2年前まで全く問題なかった

〇一年中、皮膚の痒み・ベタつき・臭いがある

〇シャンプーしてもすぐ臭ってくる

〇掻くことより舐める方が多い

〇病院を変えるも改善しない

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

まずは首の写真です。

続いて胸の写真です。

胸の右側を拡大してみると、脂漏症で特徴的な鱗状のフケが見られます。

こちらの写真は、背中側の首です。

続いて背中から腰にかけての写真です。

 

全体的に毛が薄く、特に首下から胸にかけてフケが多く皮膚のコンディションが悪い状況でした。

 

初診時から2週間後の再診時には、皮脂が減り少しずつですが毛が生え、ホルモン治療薬での治療も開始しました。

1か月後には皮膚の赤みが減り皮脂は気にならなくなりました。

定期的な診察で適宜シャンプーの回数などを調整し、初診時から約半年後には皮膚のベタベタと臭いから解放されました。

では写真で比べてみましょう。

 

 

 

胸の右側の拡大写真です。

こちらは胸の左側の拡大写真です。

この写真は首の右側面です。

 

 

 

 

 

いかがでしょうか

全体的に毛が生え、皮膚もとても綺麗になりました。

シーズーは、皮膚炎が起きやすい『遺伝的な体質』があり、そこに犬種特有の『心因性』の舐めグセがさらに状況を悪化させ治らず繰り返し、病院を転々とすることも…。投薬治療だけでなく、免疫改善や腸内環境の改善のため食事療法やスキンケア・サプリメントをその子に合わせたレシピで考えることが重要となります。

まだ完璧な”本来の姿”ではないかもしれませんが、着実に良くなっている姿を見るとモチベーションが上がりますね。

当院では問診に時間をかけ、その子の体質や性格などを考慮し、その子に必要な治療と食事案内やスキンケア・サプリメントの処方と、生涯にわたりサポートしていくことが可能です。
毎日の皮膚へのイライラが募り充実した日々が送れず悩まれている方は、当院までご相談下さい。

 

今回、この子が使用したサプリメント(ECプラス)を含め、

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【シェルティーの皮膚科診療】アポキル+抗生物質が効かない 

2021.09.21

こんにちは、犬の皮膚科専門院の四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は、シェルティーの症例です。

 

 

 

【症例】

シェルティー  4歳  女の子(不妊手術済)

 

【経過】

〇1歳前から季節性のない痒み

〇アポキル、抗生物質、ステロイドでの治療を受けたが良くならず

〇湿疹が完全に無くなったことがない

 

 

それでは初診時の様子をご覧下さい。

 

 

まずはお腹側の全体です。

 

こちらは、胸辺りのアップです。

分かりにくいかもしれませんが、毛がすかすかな状態です。

 

そして、お腹の部分とそのアップの写真です。

膿皮症の症状もお分かり頂けると思います。

毛の質もごわごわしていて、皮膚の状態も悪いです。

 

 

 

こちらは側面からみた写真です。

 

更に、毛をかき分けたところです。

アンダーコートが正常に生えていないのと、こちらも膿皮症の症状が分かります。

 

 

 

それでは改善した様子をご覧ください。約、1年後の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらの治療には、まず腸内環境を整える為にサプリメントの服用、外側からのアプローチにスキンケア用品を使った自宅でのスキンケアを行って頂きました。

 

膿皮症や基礎疾患への治療の為の投薬治療も開始し、1ヶ月後には痒みが減り、湿疹もかなり減りました。

治療開始から4ヶ月後には毛並みも回復し、まだ完全なゼロではなかった湿疹の治療を続け、開始から6ヶ月頃には湿疹がゼロになりました。写真でもお分かり頂けるように、毛の量が正常な量になりました。毛の質もふわふわです。

その後もサプリメントと、スキンケアを続けて頂いています。

投薬にはアポキルや抗生物質も使いました。今回改善に繋がったのは、きちんと見極めて正しく投薬することと、他の原因に対するアプローチが必要でした。

 

このように原因を見極めて治療し、適切な治療を続けていくと、このように改善することができます。

 

わんちゃんの皮膚病や毛並みの事で何かお悩みがありましたら、是非当院にご相談下さい。

また、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト

 

 

 

今回の治療に使用した、獣医師開発のオリジナルのサプリメント(スキンケアECプラス)と、スキンケア商品はこちらのホームページからご覧いただけます。⇒サプリメント・スキンケア商品

 

 

 

【症例報告制作者】  看護師 森

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ウェスティの心因性治療】舐め癖による脱毛

2021.09.18

心因性の治療にも力を入れている皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はウェスティの舐め癖治療の症例です。

 

 

【症例】

ウェスティ  2歳3ヶ月  女の子(不妊手術済)

 

【経過】

〇生後7か月から手をよく舐める

〇痒くより、舐める・かじる行動が多い

〇ステロイドの服用、サイトポイント(注射)での治療効果はあまり無かった

 

 

 

それでは初診時の様子です。

まずは全体の写真です。

 

 

 

次は首と、首~胸のアップの写真です。

 

 

 

 

続いては足(前足)の写真です。

よく舐める場所なので変色や赤み、毛も薄くなっています。

 

 

 

 

 

そしてお腹側の全身写真と、胸とお腹のアップです。

薄毛と、お腹の辺りには色素沈着が見られます。

 

 

 

 

 

こちらは側面から見た写真です。

一見、足以外はそんなに問題ないように見えるかもしれませんが、地肌の色が少し分かります。

毛の量が正常な量ではないのです。

 

 

毛をめくってみると、アンダーコートが正常に生えていないことが分かります。毛の質もごわごわしています。

そして脂漏症の症状も出ています。

 

 

 

 

 

それでは3ヶ月後の状態をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、心因性とホルモン疾患に対する治療を行いました。

手などを異常に舐めるのは痒みのせいではなく、心因性の場合があります。痒みのせいなのか、そうではないのかを見極めて治療をすることで、この子の場合は1ヶ月も経たないうちに手舐めの頻度が半分ほど減りました。

1ヶ月経つ頃には足先の赤み、腫れが引き、それから更に1ヶ月後には毛が生えてきました。お腹の色素沈着も改善されています。

 

そして、ホルモン疾患への治療により正常な毛が再生してきています。

特に首~胸、お腹や股の部分はふわふわの毛が再生して、毛量が増えているのがお分かり頂けると思います。

脂漏症の症状も落ち着いた事で、毛並みもぺったりした感じからふんわりした質感になりました。

 

 

その子によってどんな疾患や心因性の原因があるかは、個体によって様々です。

当院ではその子それぞれに合った治療を探り行っています。

ですので、皮膚病がなかなか良くならない、原因がよく分からないなど、わんちゃんの皮膚病の事でお困りのことがあれば是非、当院までご相談下さい。

 

尚、関東にお住いの方は東京サテライトで初診を診させて頂き、その後の診察をオンライン診療で行うこともできます。

疾患によっては適応外になることもありますが、ご希望の方はご相談ください。

詳しくはこちらからご覧頂けます。⇒東京サテライト

 

今回の治療で使用したサプリメント(パーソナルケアpⅡ+)、飼主様に頑張って頂いたスキンケアの商品はこちらからご覧頂けます。⇒サプリメント・スキンケア商品

 

 

 

【症例報告制作者】  看護師 森

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【トイプードルの皮膚病】アトピー・ホルモン異常・心因性

2021.02.17

こんにちは。アトピー治療に力を入れている四季の森どうぶつクリニックです。

今回はトイプードルの症例を紹介します。

【症例】

トイプードル

【経過】

痒み(掻く、噛む)

梅雨頃から夏に悪くなるが、症状は一年通してある

 

それでは初診時の状態です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それではここからは治療後との比較です。

※写真をクリックすると大きくすることができます

 

 

 

 

 

 

かなり改善していますね。

痒みも落ち着き、掻いたり噛んだりすることもかなり減りました。

また、毛量も増え、毛質もかなり良くなりました。

投薬治療に加え自宅でのスキンケアなども行い、ここまで改善することができました。

当院ではアトピー性皮膚炎以外にも、様々な皮膚病に力を入れて治療を行っています。

皮膚病のことでお悩みの方はぜひ当院までご相談ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【フレブルの皮膚病】アポキルが効かない手舐め&脂漏症

2020.11.18

フレンチブルドッグの皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今日はフレンチブルドッグの症例を紹介します。

【 症例 】

フレンチブルドッグ 7歳  男の子

【 経過 】

〇3年前に保護時点から続く皮膚病

〇3年間アポキルを毎日服用しても改善しない

〇ステロイドを併用しても一時的な緩和しか得られない

〇1年通して症状があるが、梅雨に特に悪化する

〇手を舐める、舐めだすと止まらない

〇顔や脇を掻く、掻きだすと止まらない

それでは初診時の状態です。

 

続いて、3カ月弱の治療後との比較です。

※画像をクリックすると大きくすることができます。

 

 

とてもきれいになっていますね。

かゆみや手舐めもかなり落ち着きました。

当院では、投薬・サプリメント・食事療法・スキンケア療法などによる根本的な皮膚コンディションの改善に力を入れています。

お悩みの方はぜひご相談ください。

報告作成者:看護師 鮫島

♦ ♦ ♦ ♦ ♦ 【解説】 ♦ ♦ ♦ ♦ ♦ ♦

獣医師の平川です。

今回は初診時の「こんにちは」のあとに続く一言目に、とても印象に残ることを聞かれました。

 

飼主さま 「先生、これ治るかな?」

 

今まで色々治療を続けてきて、何年も皮膚のことに悩まれていたことが凝縮しているような一言ですよね。

もちろんまだ検査どころか問診もしていませんが、飼主さまはどうしても聞きたかったのだと思います。

その心は、

 「先生、治せる自信ありますか?」

だと思います。

まだわんちゃんを一目しか見ていなかったのですが、間髪いれずにこうお答えしました。

 

僕 「余裕です」

 

治療結果は何一つでていないのですが、「来てよかった~!」と喜んでいたのが印象に残っています。

 

このタイプですが、検査どころか問診すらしていなくても劇的に改善することだけは容易に想像できるタイプです。

治療結果は劇的で、

・痒くない

・脂っぽくない&におわない

・毛が抜けない

・全身フワフワ&モコモコ

アポキルに至っては元々毎日服用していてもよくならなかったにも関わらず、現在は2日に1回でも症状がでないレベルまで改善しています。

アポキル減らすことができる治療法を持っていれば、より根本的なアプローチが可能です。

 

さらに性質・気質的なところからきている「舐め癖」に対するアプローチとして、性格・気質を変えるような治療を併用したのですが、ずいぶんと変化が認められ、

・元気になった

・散歩が嫌いだったのに、散歩好きになった

・意欲的に行動するようになった

ととても喜んでもらえました。

こういうときに聞く言葉があるので、今回も聞いてみました。

 

僕 「犬らしくなりました?」

飼主さま 「ホント!その通り!」

 

参考までに多くの飼主さまがこのタイプで「アレルギー」を疑っているのですが、このタイプでアレルギーの可能性はかなり低いです。

むしろ「アレルギー」を疑って検査したり、治療方針を立てると負のスパイラルに入り、改善の可能性はますます低くなります。

キーワードは「免疫」「毛並み」「心因性」の3つです。

この3つの診断&治療が適切であれば、劇的によくなります。

勘違いしてはいけないのですが、免疫をアレルギーと置き換えてしまうと治るものも治りません。

免疫異常であってアレルギーではないのがポイントです。

そして毛並み、痒く&脂漏だから毛並みが悪いのではありません。

毛並みが悪い原因が見落とされているから痒くて、脂漏が悪化するのです。

そして心因性、「ストレス」と言い換えて環境や接し方を変えても何もかわりません。

外部のストレスではなく、生まれ持った性格・気質によるものなので、脳の思考回路から変える視点が必要です。

フレブルは遺伝的に「夢中になる」「ムキになる」という行動パターンを示しやすく、この性格・気質が皮膚病のときに難治性の原因になっています。

この脳の思考を確認する問診と、脳の思考の癖を変える治療プランを持っていれば舐め癖すら緩和できます。

 

当院ではこういった難治性に対する皮膚科の勉強会を開催しています。

勉強会への参加をご希望の方は当院までお問い合わせください。

 診療提携&いろか会について

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【犬の皮膚病】アポキルが効かない痒みの2つの原因

2020.03.18

痒みを伴う犬の皮膚病治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

アポキルを毎日服用しているのに痒い(掻く・舐める・齧る・嚙む・こする)症状が改善しないときにどうすればいいのか?と悩んでいる飼主さまも多いのではないでしょうか。

今回はそんな症例報告です。

【症例】

 3歳 ジャックラッセルテリア

【経過】

 〇1年前から全身が痒い

 〇アポキルを毎日服用しても「少しマシ」という程度

 〇掻きむしる、かじる、噛む、こするなど症状が強い

それでは初診時の状です。

続いて、頚部です。

続いて、右前腕のやや内側と外側からの2枚です。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

 

最後に、右後肢の外側です。

 

この初診時から3か月後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

続いて、胸部と腹部の2枚です。

当院に来院するまではアポキルを毎日服用していても「痒い!」という状態でしたが、3か月後には「1週間以上服用していないけど特別痒くない」というレベルまで改善しました。

もちろん掻きむしることはほぼありません。

 

この症例には標準医療ではアプローチできない原因が2つ隠れています。

アポキルは非常にいいお薬ですが、すべての掻痒を抑えるわけではありません。

医療にエビデンスは非常に重要かと思いますが、すべてが検査で分かるわけではありませんし、未知の疾患もあるため、エビデンスがなくても「安全性高く劇的に改善させる」という形も医療の1つかと思っています。

なんとか今年中に世界に向けて発表したいと思います。

※提携病院には詳細な症例報告を配布しています。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【関東往診】スキンケアECプラスと食事療法だけで改善した柴犬

2020.02.21

こんにちは、獣医師の平川です。

当院のオンラインショップでは「痒みケアスターターセット」ご購入の方には無料相談メールをお送りして、簡単なアドバイスを提供しています。

場合によっては診療をお勧めするのですが、今回はこの無料相談がきっかけとなって診察につながりました。

お住まいは関東でしたので、久しぶりに関東まで往診に行ってきました。

まずは無料相談メールでいただいた写真から紹介します。

柴犬に多い慢性皮膚病の典型例の1つですね。

この時点では直接受診ではないのですが、当院のスキンケア&サプリ(ECプラス)と適切な食事療法をご提案しました。

そこからわずか2か月後です!

 

投薬治療を一切しておらず、当院のスキンケア&サプリメント&食事療法だけでここまでよくなりました!

激しい色素沈着と毛並みの異常がありましたが、非常に綺麗に改善していますね。

すべての症例がスキンケア&サプリメントで改善するわけではないのも重要ですが、ここでみなさんに知ってほしいのは

「食事療法&サプリ(スキンケアECプラス)」のセットは非常に大事ということです。

意外と「食事はこだわって選んでいる」と自信のある方も多いのですが、おそらく大半の食事療法が「よくならない原因」の一つになっています。

もちろんよくなっていればいいのですが、よくなっていない以上は「今の判断はよくない」と考えなおす必要があるかと思います。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【アポキルが効かない理由】3つの原因を同時に治療

2020.02.08

こんにちは、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はイタリアングレーハウンドの症例です。

 

【症例】

イタリアングレーハウンド 3歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇1歳になる前から痒みが出てきた

〇アポキルを服用しても改善しない

〇へそ、腰、後肢、陰部、足先を舐める

〇頭~首を掻く

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

顔(右側)です。

 

頚部です。

 

体全体(右側)です。

 

頚部(側面)です。

 

右大腿部です。

 

足先です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

口唇周囲の皮膚炎が改善されています。

続いて、頚部です。

元々皮膚炎が強かった部位ではないのですが、非常に重要な部分で、「毛並み」が改善しています。

 

遠目ではわかりにくいのですが、拡大することでよくわかります。

続いて、頚部の右側面の拡大です。

毛並みが非常によくなっているのが分かりますね。

続いて、右後肢側面(膝周辺)です。

膝の周囲の皮膚炎、脱毛(かじっていた)部分が非常に綺麗に改善しています。

続いて、肢端です。

かじっていたため地肌がみえていましたが、かなり綺麗に改善していますね。

続いて、左大腿部尾側(腰背部)です。

ここもかじっていたため毛が短くなって脱毛していましたが、綺麗に改善しました。

今回の症例のポイントです。

「アポキルが効かなかった」

純粋な痒みであればアポキルは非常によく効きます。

かといって掻く・こする・舐める・齧るといった掻痒症状が、すべて「痒い」から来ているとは限りません。

痒くなくても掻いたり齧ったりすることだってあります。

今回の症例では診た瞬間に「純粋な痒み」以外に2つの問題があることに気づかなければ治療がうまくいきません。

1つは「イライラしている」という心因性の問題です。

2つは「遺伝的な皮膚コンディション異常」によって起きている問題です。

この2つに同時にアプローチすればアポキルが効いてきます。

アポキルが効かないという表現ではなく、アポキルが効く痒み以外の問題点を見つければしっかり効くということです。

ということで、治療成功に必要なのは初診時にこの2つが判断できること、そして効果的な治療方針を立てれることになります。

 

アポキルを服用しているのに十分な効果が得られないと悩んでいる方は当院までご相談ください。

 

 

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

【ポメラニアンの脱毛治療】アロペシアX(毛周期停止)

2019.12.20

こんにちは、ポメラニアンの脱毛症(アロペシアX、毛周期停止)の治療に力を入れている皮膚病治療専門動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

今回はポメラニアンの症例です。

 

【症例】

ポメラニアン 6歳 女の子(避妊手術済)

 

【経過】

〇急に毛量が減り、頚部、体の側面、臀部がスカスカに

〇腹部~内股に湿疹あり

〇痒がっている

 

それでは、初診時の状態です。

まずは、体の正面です。

 

頚部です。

 

脇~胸です。

 

腹部~内股です。

 

体の側面(右側)とその拡大です。

 

臀部です。

 

それでは、治療後の状態と比較してみましょう。

※写真をクリックすると大きくすることができます。

 

 

 

 

 

 

スカスカだった部分に毛が生え、毛量が増えました。

腹部の湿疹があった所も綺麗になっています。

 

アロペシアX、毛周期停止といった脱毛系の治療は非常にデリケートです。

何がデリケートかというと、

①診断 

 血液検査での確定診断は不可能

②治療 

 専用の治療薬はなく、報告がある治療薬の取り扱いが繊細

③結果 

 一般的には治療結果がでるのに最短でも6カ月、平均1年越え・・・と時期だけでなく結果がでるかどうか不確定要素が強い

 

治療方針は色々とありますので、色々と組み合わせを変えながらご提案をしていきます。

毛並みの再生をお約束できるものではありませんが、お悩みの方はご相談ください。

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

最新記事

SEARCH

カテゴリ分類

Contact完全予約制・ご相談はお気軽に

Contact当院は犬の皮膚病だけに特化した
動物病院です。

  • 0562-85-2215 tel
  • 0562-85-2215 tel
  • サテライト
  • サテライト
  • 初診申し込みフォーム初診申し込みフォーム
  • 東京サテライトクリニック東京サテライトクリニック
  • 全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop
pagetop