2016.09.26
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
当院では1年以上前から遠方にお住まいの方でも継続治療ができる遠隔診療に取り組んでいます。
この1年は治療成績も非常に高く、改善率は100%です。
※改善率・・・改善を実感できる割合(痒みがゼロになるという意味ではありません)。
今回紹介する症例は、今年の7月に埼玉で開催した遠隔診療で初診として診療したわんちゃんの治療成績です。
【症例】
フレンチブルドッグ
診断名:アトピー性皮膚炎
初診時の状態です。
初診時から、約2ヶ月の状態です。
皮膚の肥厚の改善だけでなく、被毛の改善も認められます。
肝心な「痒み」も十分に抑えられていますが、もっと大事なことは「皮膚コンディションが正常に近づいている(被毛再生)」ですね。
当院で行っているこの遠隔診療の流れですが、
①メールと写真添付である程度病状を把握
↓
②直接の診療を実施
↓
③2回目以降の診察はメールと写真添付で継続治療
となっているため、このわんちゃんも実際に目で診たのは1度のみです。
どの症例でもいえることですが、共通しているのは「検査結果が出揃わなくても治療内容はほぼ決定している」です。
メールと写真で頭の中にストーリーが出来上がり、最終確認と見落とし防止のために実際に診る&検査するが遠隔診療です。
あとは組み合わせ、個体差ともいえるわんちゃんとの相性で微調整をします。
もちろんそうでないわんちゃんもいるのですが、多くは「典型例」ですので犬種別、遺伝的素因を考慮した体質評価が十分にできていれば難しいことはありません。
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