2011.07.21
シーズーに多く認められる脂漏性皮膚炎についての第4回です。
第1回 シーズーの皮膚病①
第2回 シーズーの皮膚病②
第3回 シーズーの皮膚病③
【症例】
シーズー 男の子
【症状】
四肢端、頚部、尾、顔、四肢など、ほぼ全身の脱毛および痒み
【治療経過】
治療前
治療後(5カ月後と約1年後の両方を使用しています)
過去の数々の動物病院でさまざまな治療を受けられ、エリザベスカラーを外すことができない状態でしたが、現在はエリザベスカラーもなく、傷になるような痒みもなくいい状態を維持できています。
完治ではないため、継続した治療を行っていますが、メインとなる治療はスキンケアです。抗生物質や抗真菌剤の投与はほとんどありません。またスキンケアも「殺菌系薬用シャンプー」ではなく、皮膚バリア機能回復のスキンケアを行っています。
「皮膚機能を治す」という意味で、本当の皮膚治療につながった1例と思います。
投稿者: