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【フレンチブルドッグの皮膚科治療】アポキルより大事な○○対策

2023.09.02

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回はフレンチブルドッグの子の症例です。

 

【症例】

フレンチブルドッグ 7歳1ヶ月 男の子(去勢済)

 

【経過】

〇一年中続く痒み

〇アポキルがあまり効かない

〇身体の内側がほぼ脱毛している

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

 

まずは首~胸です。
皮膚は赤く毛が生えていません。

続いて胸~腹部です。
首に続いてこちらも皮膚が赤く、毛は生えていません。

胸の拡大写真です。

次に首の右側です。
傷になるまで掻きむしり、出血しています。

こちらは右前の足先です。
像の皮膚のように肥厚しています。

こちらは右側の腹部です。

そして最後に右後肢です。
色が薄く見えるところは脱毛しています。

 

 

【初診時の診極め】

ポイント①初診時に毛包虫(ニキビダニ、アカラス)を確実に見つけること
題名の〇〇に入る言葉は”ダニ”です。
今回の症例は初診時に皮膚掻把検査を実施し毛包虫を見つけています。
毎回行う検査ではないので、初診時に必要かどうか見極め診断する必要があります。

ポイント②被毛形成異常
フレンチブルドッグは単純なアトピーでないことが多く、「毛並み異常」を併発してアトピーや脂漏症の悪化を起こしています。

・全体的に毛が『薄い』『細い』
・地肌が見える
・被毛が硬い
・毛がよく抜ける
こちらが当てはまる子は、被毛形成異常を疑います。
治療を進めるにあたり、この毛並み異常に対してのアプローチをすることが大事です。

【当院の治療プラン】

①ノミ・ダニ駆虫
・予防薬

②アトピー、脂漏症
・投薬治療

②腸活(免疫異常の改善)
・食事療法
・スキンケアECプラス

③被毛形成異常
・投薬治療

④週1回のスキンケア
・Medicareオイル
・Medicareシャンプー

 

それでは治療後のお写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

 



この子の場合、治療開始から2ヶ月後には痒みが1割まで減り、
約3ヶ月後には柔らかく綺麗な毛が生え揃い、肥厚していた皮膚も正常に戻りました。
飼主様からは、「今がこの子の初めて見るベストな状態!」と喜んでいただけました。

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同じような症状の子やその他皮膚疾患でお困りの方はぜひ当院までご相談ください。

受診が難しくホームケアでアプローチする場合は、
・適切な食事
・サプリ
 スキンケアECプラス(腸活)
 アロペシアGR+(被毛形成異常)
・スキンケア
 Medicareシリーズ

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 上林

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

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