皮膚科ブログ

  • HOME
  • 皮膚科ブログ

【柴犬の皮膚科治療】アポキルが効かない掻き壊しの原因

2023.05.09

こんにちは、わんちゃんの皮膚科専門の動物病院、四季の森どうぶつクリニックです。

 

今回は柴犬の子の症例です。

 

【症例】

柴犬 1歳10ヶ月 女の子(避妊済)

 

【経過】

〇生後9か月から痒み(掻く・舐める)が続いている

〇掻いてしまうため、毎日アレルギースーツを着用し保護している

〇アポキルを服用しても改善せず

 

それでは初診時の様子をご覧ください。

まずは正面のお写真です。

 

次は首のお写真です。

 

こちらは胸のお写真です。

こちらはお腹の写真です。

こちらは身体側面のお写真です。

 

最後に皮膚の拡大写真です。

お写真見ていただくと、首、胸、脇、お腹、体側面が完全に地肌が見えてしまっています。

それでは初診から約2ヶ月後の写真と比べてみましょう。

 

 

 

 

 

 

今回この子で注目した点は、以下2点です。

①被毛の異常
 ・首の毛が生えない
 ・地肌が見える
 ・手足が細い
 ・毛をかき分けた時に地肌が見える

 
②純粋な痒みではない(心因性)
 

心因性の診断として、以下の行動パターンを問診で確認しました。
・絨毯や玄関マットを噛む
・床を舐める
・ぬいぐるみの中綿を取る
・興奮すると階段を上り下りしたり、部屋を走り回る
・散歩中に犬を見ると伏せをして近くにくるまで動かない、または視界から消えるまで動かない
・散歩中に自転車や動いているものを見ると視界から消えるまで動かない

これらの行動は犬の成長過程の一つのこともありますが、この行動パターンを示す症例は心因性の掻痒行動(舐める・噛む・搔く)が強く出ることがあります。

【当院での治療】
①アトピー
・投薬治療

②被毛形成異常
・投薬治療
・食事療法

③心因性
・投薬治療
・パーソナルケアPⅡ

治療から約1ヶ月で絨毯を噛んでしまう行動が無くなり、約2ヶ月でほぼ痒みが無くなり、毛の量も増え、モコモコになりました。心因性に関しても、治療をするとスムーズに散歩ができるようになったり、日常生活でも指示を聞けるようになったそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

当院への受診が難しくホームケアのみでアプローチする場合は、
・食事療法
・スキンケア
・免疫異常:スキンケアECプラス
・毛並み異常:アロペシアGR+
・心因性:パーソナルケアPⅡ+
がお勧めです。

 

当院オリジナルのサプリメントとスキンケア製品は、当院ホームページのオンラインショップからご覧いただけます。

 

この子のようにわんちゃんの皮膚病でお困りの方は是非当院までご連絡下さい。

尚、関東にお住まいの方は、東京サテライトにて当院獣医師が初診をさせていただき、継続治療をオンライン診療で行う遠隔診療も行っています。

※症状によってはできないこともございます。

詳しくは東京サテライトのご案内をご覧下さい。

 

インスタグラムでも症例や動画を配信しています。
ブログと違う症例もありますので、ぜひご覧ください。

 

 

【症例報告制作者】看護師 佐野

投稿者:四季の森どうぶつクリニック

最新記事

SEARCH

カテゴリ分類

Contact完全予約制・ご相談はお気軽に

Contact当院は犬の皮膚病だけに特化した
動物病院です。

  • 0562-85-2215 tel
  • 0562-85-2215 tel
  • サテライト
  • サテライト
  • 初診申し込みフォーム初診申し込みフォーム
  • 東京サテライトクリニック東京サテライトクリニック
  • 全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop全国発送対応クリニック開発スキンケア&サプリメント shop
pagetop