2017.01.28
フレンチブルドッグの皮膚病の中でも特に多い膿皮症の治療に力をいれている皮膚科専門動物病院の四季の森どうぶつクリニックです。
難治性皮膚病になりやすい犬種の代表でもあるフレンチブルドッグ、その中でも圧倒的に多い膿皮症、治らないことで困っている人もいれば、再発で困っている人もいるかと思います。
当院ではフレンチブルドッグの膿皮症に対して、まさに当院だけといえるオンリーワンのアプローチをして高い治療成績をだしています。
今回はそれを証明する治療症例報告でもあります。
【症例】
フレンチ・ブルドッグ 3歳9ヵ月 女の子(避妊済み)
【症歴】
〇1年半前に保護したが、そのときにはすでに皮膚病を患っていた
〇食事療法のために完全手作り食
〇過去の投薬治療はアポキル、抗生物質2種類、ビタミン剤、ステロイド、減感作療法(6回)など
〇皮膚組織検査では「アレルギー性皮膚炎」
〇過去に2件の動物病院(うち1件は兵庫県まで通院)
〇過去の1年半の治療のなかで、湿疹が消えたことは1度もない
それでは初診時の状態をみてみましょう。
まずは全体から。
続いて、顔の正面。
続いて、下顎~頚部。
続いて、頚部の拡大。
続いて、腹部とその拡大。
続いて前肢端。
続いて、右側面全体。
同じく左側面の頚部~肩の拡大。
続いて、背中全体。
続いて、左耳。
初診時から4週間後の状態を比較して見ましょう。
※写真をクリックすると大きくすることができます。
過去1年半消えなかった湿疹ですが、95%以上綺麗に消失しています。
※見た目でもパッと見はわからず、探してかぞえられるレベルです。
では肝心の診断名と治療法を紹介します。
診断名は見た目の通り、「膿皮症」で、細菌感染が原因です。
膿皮症の一般的な治療法は抗生物質で、ここは僕個人としてもまったく異論はないのですが、今回はさまざまな事情を考慮して・・・
「抗生物質を使わずに治療する」としました。
膿皮症とは関係ない疾患に抗生物質ではない内服を処方していますが、それは膿皮症のためではありません。
では膿皮症がなぜこれほどきれいに改善したのか?
それは、当院オリジナルで開発したスキンケアとサプリメントです。
まずは初診時に薬浴を行いましたが、なにせ湿疹が驚くほど多かったので・・・
2人スタートからはじまり、途中から3人、さらに追加して合計4人がかりで行いました。
オイルクレンジングが非常に重要なのですが、オイルクレンジングに1時間かかりました・・・
薬浴はこの初診時と2週間後の2回行いました。
もちろんスキンケアも重要なのですが、もっと重要なのはサプリメントです。
フレンチブルドッグの膿皮症のために開発したといっても過言ではない当院のサプリメントです。
抗生物質を使いたいところでもありましたが、使いづらい状況を加味しつつ、「スキンケアとサプリメントでもいけるはず」とも思ったのであえて攻めてみましたが、非常にいい結果がでて本当によかったです。
改めて当院オリジナルのスキンケアとサプリメントを紹介させていただきます。
すべての皮膚疾患がスキンケアとサプリメントで改善するほど甘くありませんが、当院の高い治療成績にはなくてはならないものです。
これをなくして皮膚科診療は成り立たない、そんなクオリティにしあげています。
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