2016.05.26
こんにちは、四季の森どうぶつクリニックの平川です。
昨年に「20年後、50%の人間がロボット(及び人工知能)に今の仕事を奪われる」という記事を目にしました。
今の時代でもすでに多くの仕事がロボットに切り替わっているため、時代の流れを考えても違和感なく、しかも半分他人事のようにみていました。
それは今の自分の仕事である診療がロボット(人工知能)に置き換わることなどない、と判断していたらからです。
理由は簡単、「教科書で診断・治療ができると思ったら大間違い。直感と創造性こそが違いを生む。」が僕の行き着いた答えのため、人工知能がそのレベルを超えることはないと思ったからです。
では教科書で診断・治療もできず、世界には魔法の薬なんてどこにもないこの医療で、治療成績はどこで変わるのでしょうか?
診療現場でのほんのささいな一瞬、1コマの判断が治療成績を変えます。
皮膚を診ることも大事ですし、血液検査することは当然ですが・・・・・・・・・・大事なのはそこではありません。
それこそ皮膚を診て検査で治療が可能であれば、教科書1冊あれば今の時点でもそう治療成績に差はでない・・・ということになります。
教科書で治療ができないからこそ、直感による診断や創造性ある治療が必要だからこそ、AI(人工知能)が診療で人を上回ることなどない・・・とずっと考えていました。
ですが、先日あるものをみて考えが変わりました。
少し前にNHKで放映された
という番組に目がとまったので、食い入るように見ました。
少なくともごく一部の特殊な能力を除き、人工知能が人をはるかに超える日が目の前にきているのだなと思うようになりました。
僕が診察で重要視している「診断は診察室で感じる直感」という行き着いた答えも、きっと人工知能でカバーできる範囲になるのでしょう。
はるか以前にその日がくることを考えて漫画を描いた手塚治さんはどう考えていたのか・・・今だからこそ「火の鳥」を読むともっと違ったおもしろさを感じるかもしれませんね!
四季の森どうぶつクリニック
平川
投稿者: